トップランク社が、延期になっていた試合を6月から開催すると表明。
ボブ・アラムが「ESPNの」インタビューで語った、ということです。
尋ねて、その答えを報じたのが当のTV局なんですから「そういうこと」なんでしょう...ね。
これから、事態が急速に終息へと向かうならともかくも、果たして、という気がしますが、もう色々待ったなし、というのが実際のところなんでしょう。
それに、プロレスのWWEは、普通に無観客で試合して、それが放送されているようですし、ボブ・アラムのような類いの人間は、それを横目でじーっと見てられんのでしょう。
話としては、あくまでプロモーターの側からのものですが、ことここに至っては、選手側の意向などは関係ないのかもしれません。
また、あちらでは、こういう状況に関係なく、短い調整期間でもリングに上がる準備が出来ている者こそ、真の一流だという認識でもあるのでしょうね。
場所はベガスのホテル会場、ということですが、そもそもホテルやカジノの客寄せとして、ボクシングの試合会場に最適、という従来の常識から言えば、人が集まってはいけないという条件とは矛盾するようにも思います。
まあ、トップランク本社の近くで、というだけの話なのでしょうね。あちこち飛び回るわけにもいかないと。
で、従来のスケジュールでいくと、ラミレス、ポストル戦が一番先で、シャクールの試合が続き、順番としてその次に来るのが井上、カシメロ戦だったはずなんですが...。
トップランクが、米国内に滞在しているボクサーの試合のみから、順次行う、という普通の話「だけ」をしているのか、その話の枠内に井上が込みになっているのかどうか。
その辺がちょっとわかりにくいですね。
普通なら、井上については、ひとつ先送り、ということになりそうなんですが、急転直下...となる可能性はあるのでしょうか。
いずれにせよ、何もかもが従来と違う形で動き出すとしたら、その変容に対応出来る者が、次代のリングにて勝者となるのでしょう。
井上尚弥の今後が、従来思い描いていたものとは色々違う状況の中であっても、変わることなく、栄光に包まれていてほしいものです。
米国の感染被害は日本とは比較になりませんが、試合に向けての安全な体制作りという点においては、日本より良い環境にあるように思います。何と言っても広い国ですから場所を選べますし、色々と融通もきく。政府や自治体もプロスポーツを重要視している。日本との一番の違いは、事前に選手や関係者の検査が実施できることでしょうね。日本もこれが出来るとずいぶん状況変わるのですが。
井上も安全な移動が出来るのであれば、ラスベガス入りした方が快適に練習出来るのかもしれません。ただ、その移動が難しいですし、この不確定な状況で自国を離れるのはリスクもある。もう少し様子見でしょうかね。
別の記事では、二週間隔離を経て試合することになる、とのことでした。その期間にどれだけ思うような「調整」が可能かどうか、でしょうね。井上の決断を左右するのは何よりもこの部分だと思います。本人の意志としては、かなり前向きなのだと思いますが、周囲が慎重になるのも想像は出来ますし、それもわからないではないですね。
スポーツがどれほど重要視され、時に優先されるものかどうかは、国によってだいぶ違うようですが、英国はプレミアリーグに対して同様の検査態勢を取るようですね。日本は...ましてボクシングは、そういう対象であり得るかどうか。厳しいですかね。