さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

またも境界線を越えて 高山勝成、プロでの復帰表明

2020-03-10 20:51:03 | 高山勝成



高山勝成、プロで現役復帰を表明、とのこと。


驚きのないニュースでした。ていうか、いつ頃になるのかな、と思っていました。
東京五輪に挑む様子を追ったドキュメンタリー「彷徨う拳」の最新放送ぶんの最後を見ていれば、誰でも同じ事を思ったことでしょう。
中出トレーナーとの会話は、どう聞いても、再起への意欲をほのめかした(宣言、とは言いませんが)ものでした。

プロからアマへ、そして甘辛、じゃなくてアマからプロへ。
かつてはJBC未公認時代にIBF王座に挑んだりと、高山勝成のキャリアは、日本ボクシング界の枠にとらわれず、色々とある境界線を乗り越える、その繰り返しだったと言えます。
そういう意味においても、今回の復帰表明に驚きはないというか。ああ、高山勝成の仕業やな、という(笑)。

もちろん、彼をボクサーとしてどう評するかはそれぞれだと思います。
しかし、ボクサーに限らず、人にはそれぞれ追い求めるものがある。追い求める権利がある。
そのために闘う場を求めること自体は、誰にもどうこういわれるべきことではない。
高山勝成の追い求めるものが、プロのリングにまだあるというのなら、その場に赴き、闘えばいい。それだけのことです。



ただ、長年に渡り、そのような高山勝成の闘う様を見続けてきた目にも、プロの現役最後の方の試合ぶりは、プロボクサー高山の存在意義に疑問を抱かせるものでした。
単に衰えがどう、歴戦の疲弊がどう、戦力がどうという以前に、ああも簡単に切れる古傷を抱えたまま、試合のリングに上がることは、適切な判断と言えるのか。
それこそ、対戦相手が、序盤のうちは打つことを躊躇しているのではないか、と見えるほどでした。

もし、あの傷がきちんと治癒しておらず、同じような事態が繰り返されるのであれば、高山勝成には、プロボクサーとしてリングに上がる資格はない、と思います。
見ている者に、真っ当な形で成立する試合を見せられない者は、ボクサーとしてリングに上がるべきではありません。


そのあたり、率直に懸念するところですので、敢えて書かせていただきました。
基本的には、彼が闘い続け(られ)るのなら、やはりそれを見ないでは済まない、という気持ちではあるのですが。




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2 コメント

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Unknown (アラフォーファン)
2020-03-11 03:32:27
びっくりしました。本人はやり切りたい思いが強いのでしょう。ただ私も加納君との試合の記事にコメントさせて頂きましたが、最後彼は世界戦で三回連続で、負傷判定だった。これはプロとして、安くないチケット代払って見に来てくれるお客さんに対してどうなのかと。
また、そういう彼に後援者が出るのか。舞台の大小問わないなら別ですが、プロとして、世界やった方として、これは個人の意思では済まないと思います。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2020-03-12 22:37:49
>アラフォーファンさん

「彷徨う拳」の最後の方で、ああこれはまだやる気や、プロ復帰やな、とわかったんですよね。ですので、そろそろかなあ、という頃合いでした。
加納戦は、高山がバッティングで切ったあと、試合が成立する回まで、相手が躊躇してるようにさえ見えましたね。負傷判定で試合が決着すること自体は、ルール通りのことですから、問題はないんですが、その手前に深刻な問題があります。それを抜きにして言えば、今後の活動の成否については彼の力次第、ということでしょうね。

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