さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

こちらも背水の「勝負」に出る 岩佐亮佑、再起初戦でセルバニアと

2022-07-31 08:21:58 | 関東ボクシング




小國以載が3年ブランク明けの試合で、一階級下とはいえ、強打で鳴らす栗原慶太と闘ったのと同様、かつて拳を交えた岩佐亮佑もまた、1年半のブランク明けで、歴戦の強豪ジェネシス・セルバニアと対戦することになりました。
10月25日、ホールにて。
記事によると「NTTフェニックスバトル」という興行なんだそうで、大橋ジム主催、ひかりTVライブ配信の興行は、こういう名称になる模様。

これは井上尚弥の次戦配信にも意欲を見せているという、NTT、ひかりTVがさらに一歩踏み込んできた、と見るべきか...というのはおいといて、偶数月下旬のフェニックスバトルは、要注目のカードを次々実現させていきますね。
かつてのCSフジNEXT、隔月生中継の頃にも似て、これはお金払って見る価値あり、と言えるでしょう。


話は戻って岩佐亮佑ですが、ムロジョン・アフマダリエフ戦で敗れたのち、フェザー級転向を表明してから、しかし試合がなかなか決まらず、1年半のブランクが出来てしまいました。
敗戦からの再起、ブランク、にもかかわらず相手が強敵。
フェザー級時代のオスカル・バルデスに挑み、ダウンさせたが判定負け、内容は激戦。
そして井上尚弥のスパーリングパートナーとしての「健闘」でも知られる強豪です。

最近はコロナ前の19年に、令和の鬼塚ことカルロス・カストロに判定負けしていて、まあさすがに最盛期は過ぎているのだろうが、カストロも良い選手だから仕方ない、まだまだ一定の水準にはあるだろう...と思ったら、昨年8月にも、初回KO負けしていますね。






とはいえ、この試合、ライト級だったとのことで、初回終了間際、ワンチャンスで倒されてしまったのは、やむなしと見るべき、でしょうか。
途中、逆に良い踏み込みで攻め込んでいる場面もあって、負けたとはいえさすが、と言える部分もあります。

とはいえ、このダメージ深そうなKO負けから1年2ヶ月後、でもウェイトは本来のフェザー、相手は長身のサウスポー、元IBF王者...セルバニアから見ても、この一戦は極めて厳しい、生き残りがかかった闘いになります。
期せずして、歴戦のベテラン同士が、ブランク明けに激突するサバイバルマッチという一戦になったわけですね。


岩佐亮佑、ここで健在を示して勝ったなら、それこそライブ配信に乗る国内のさらなる好カードや、その先、その上に繋がる試合が見えてきますが、もし敗れれば、進退という言葉は、世界戦での敗退時以上に重くのしかかってくることでしょう。

小國以載は、結果こそドローでしたが、その内容でひとまず「健在」を知らしめる試合が出来ました。
果たして岩佐亮佑は?
要注目の試合であることは間違いない、ですね。






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3 コメント

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Unknown (アラフォーファン)
2022-07-31 13:36:21
いや驚きました。再起は表明したものの音沙汰なかったですし、所属が大きくないジムなのでこのまま試合枯れの心配しましたが、大橋ジムの催しとは。
リスクでかい相手ですがチャンスです。
何せあのアフマダリエフ戦は久々で足腰もフワフワ、タバレス戦の3割も出せなかったように見えた上、鼻血出させてたのにあの終わり方では気の毒。何か憑き物が落ち、洗練された岩佐さん見たいです。
ただこういうマッチメイク見るにつけ、なかなか日本で試合は難しいのかなと。どこか大手ジムに乗せてもらうか、不利承知で海外からお呼ばれするか、きついですね。
谷口くんや中谷くん、ケンシロウさんあたり、そろそろ次の話聞きたいですね。
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Unknown (海の猫)
2022-07-31 15:59:12
これは楽しみな試合ですね!
お互い復帰戦としては厳しすぎる相手とも思いましたが、再び上を目指す、そして残された時間も多くないことを考えたら、本来このくらいの相手とやるべきなのかもしれません。そしてフェザーといえば、清水は森武蔵戦から試合していない?でしょうか。次は世界戦かそれに直接つながる試合を求めているのか、他に理由があるのか分かりませんが、そろそろ試合を見たいです。

見たら次の武居メインの興行も「NTTフェニックスバトル」になってますね。発表段階では「PXB」ブランドだった気もするのですが。実質どのような違いがあるのか分かりませんが、製作会社が変わってくれると嬉しいなあと。あくまで個人的な好みで、大きく問題があるわけではないのですが、昔の地上波バラエティのようなセンスが少し気になります。この規模のボクシング興行で、演出や事前PR動画などこれだけやってくれるところはなかなかないですし、あまり贅沢言ってはいけませんが。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2022-08-02 14:02:49
>アラフォーファンさん

これほど間が空くのだから、なんらかの理由があるんでしょうね。良い想像はあまり出来ませんが、はてさて。
大橋ジムは興行の数が突出して多いですから、こういう「引き受け」?試合も含めていく必要があるのでしょう。ファンとしては歓迎できる場合が多いです。確かに従来なら帝拳、G+放送の試合に出るはずですが、カードの充実度も、注目度も下降気味ですし、それが影響して、こういうことになったのでしょうか。帝拳もまた、いろいろとやり方を変える頃合いなのかもしれません。老舗故の難しさは当然ありましょうが。
試合がなかなか決まらない減益じゃなくて現役チャンピオン(何という変換や)、本当に苦しいですね。噂すらろくに聞こえてきません...なんともかとも。



>海の猫さん

これこそサバイバルマッチ、ですね。ここに至らねば、セルバニアの対日本人ボクサー戦が実現しない、というのも情けないですが。
清水はやっと一度、日本上位と試合をしましたが、関東圏の大手ジム選手とは絶対に対戦しません。お互いに怖れているのか、ご近所の遠慮なのか。阿部、丸田、佐川らのうち、誰かひとりとでも試合しないで、世界を待っているというのも。すんなりやれればまだしも、全然決まらないし、誰に挑むかの目処もない。年齢やコンディションの限界がある、ということかもしれませんが、そんなんで世界戦と言っても、誰に勝とうというのやら。正直、日本チャンピオンになれるかどうかを、結果で証明していない「世界を目指す」ボクサーなんて、お話にもならない、としか言えませんね。
フェニックスバトル、制作などは変えようがないでしょうね。そんなに激しい競争があるとも思えません。NTTが井上尚弥を抱えたいとするなら、こうして「乗り出して」くるのは必定だった、ということでしょうね。センス、というのはもう...古臭く野暮ったいボクシング、狭いとこを変なノリで走る格闘技風、私はどちらもきついなあと思います。傍目にすんなり見られるものを普通に作れんかなあ、と思うばかりですが、その辺は諦めてます。TBSみたいに変な嘘並べて、都合の悪い事実や固有名詞は伏せる、なんて無様をしない、という最低ラインさえクリアしていれば、基本的に聞き流せますし。
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