岩佐亮佑vsジェネシス・セルバニア戦よりもまだ先、11月17日ですが、日本ライト級タイトルマッチ決定、という記事。
宇津木秀に挑むは、ラーメンマニアだマジシャンだ、その他のエピソードや戦績も色々と注目される、話題性の塊みたいな挑戦者、ジロリアン陸です。
両者の経歴、戦績、キャラクターは記事の通りですが、まあ何かと対象的です。
一発のパンチ力を単純比較すれば、挑戦者も負けてないでしょうが、フルショットより少し落とし気味のパンチを、長いラウンドに渡って「安定供給」する力ひとつ取っても、やはり宇津木が上です。
防御その他のレベルも、やはり宇津木の方が全体的に、よく練れている、と見えます。
ただ、ラーメンを週12杯から5杯に減らす、という面白コメントを始め、上辺は色々と...まともに話を背負わないような言葉を連ねるジロリアンですが、傍目には、だいぶ気合い入れてくるのやろうなあ、という印象です。
これまでの試合ぶりを切り取って並べたら宇津木が勝つ、と簡単に言えますが、試合が違えばボクサーは別物です。
当日、タイトルマッチの大舞台で、最大限に「ネジ巻いた」状態のジロリアン陸が、ロングの距離から強打を振るって迫る、或いは突き放す、という展開に持ち込み、宇津木を捉えるような場面があったら、どうなるか。
逆の目が出る、とはならずとも、可能性はあるだろうし、見ものな展開があるかもしれません。
ボクシング専門のみならず、一般にも記事にしやすいキャラクターの陰に隠した(隠せてないけど)強打で、日本の頂点に挑むジロリアン、要注目ですね。
また、心技体ともに、日本チャンピオンに相応しい選手が、ちょうど良い具合にチャンピオンでいてくれたことも、この挑戦の価値を保っている、と言えそうです。
これがいろいろ、心許ないなあ、という選手だったらアレですが、宇津木秀ですから。試合としてのグレードは、その時点で保証されています。
ところで、これはどこの主催興行か、DANGANだったらBoxingRaiseで配信でしょうかね。
ライブ配信なら嬉しいですが、月額料金に収まって見られるかどうか、ちょっとわからないですね。
また別のプラットフォーム、ZAIKOでPPV、って可能性もあるかもしれません。
どのみち、試合数日前にならないとわからない話ですが...。
大柄で、長い距離を掴んで打てる展開なら、怖さのある選手ですね。宇津木の方が当然、精密に作られたボクサーではありますが。厳しい予想が立つ相手ですけど、宇津木に僅かの隙や緩みがあれば...何かが起こる可能性も感じます。