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さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

変則の若手に健闘許す 阿部麗也、川本響生を振り切る

2024-10-19 14:05:45 | 関東ボクシング



そんなことで連日の国内試合配信、良い時代になったものですが、これだけ続くと少し疲れます。贅沢かつ勝手な言いぐさですが。
昨日のU-NEXT、簡単に感想。


ルイス・アルベルト・ロペスに敗れてからの再起戦、相手はロペスとは何もかも正反対のスタイル、長身変則のボクサータイプ、これが10戦目の川本響生。
最初、このカードを知ったときは意外というか...国内の若手持ってくるか、という。
川本の試合は数多ある配信興行で、どの試合のアンダーだったか憶えていませんが見たことがあり、ルックスとスタイルは印象的でしたが、今、阿部と闘う選手とは思ってませんでした。
しかし、好戦績(7勝3KO1敗1分)とはいえ、派手に売り出される立場にもない若手としては、ビッグチャンスですし、相当意気込んで来るだろうから、阿部にとっても簡単ではない、難しい試合になるのかもしれない、と見てはいました。


試合としては、長身でスピードのある川本が健闘。初回から後ろに回り込んで、阿部を驚かせる場面も。
阿部は左ショートを上下に、アッパーも織り交ぜて攻撃するが、素早くステップ踏み換えて打ったり、リーチを生かして当ててくる川本を捉えきれず。
もとより、ボクサータイプを追い詰めて倒す、という型ではないし、川本が無闇に攻め込んで来ることもないので、色々難しい。

しかし終盤にかけて、阿部が少しずつヒットを重ね、苦戦しながらも若手を振り切る、という試合になったかと思った最終回、川本の右がこめかみか側頭部か、ヒットして阿部がぐらつく。
本当に危ないときのクリンチをする阿部の様子に場内騒然。押されただけでロープによろめく場面も。

何とか判定に持ち込み、勝利したものの、試合後の様子は敗者のようにさえ。
単に苦戦した、善戦健闘を許したというだけでなく、最後に効かされたことがショックだったのでしょうね。

立場的にも年齢的にも、再び世界へというアピールをせねばならないところ、この相手を寄せ付けないような試合をしたかったでしょうが、やはり「あまり強くない」外国人選手ではなく、意欲ある若手と闘ったのだし、体格もスタイルも難しい相手でしたから、ある程度までは仕方ない、と...今日の試合限りでは言えると思います。
問題は次回以降でしょうね。そこで今回の苦戦が「ホンマ」だったのか、そうではなかったのか、が問われるのだろうと。



セミの眞下公翔は、中国の技巧派チャン・ファンに判定勝ち。
こちらも後のメイン同様、勝者が落ち込んだ様子でインタビューを受けることになりましたが、確かに相手は巧い選手で単発のヒットを重ねてはいたが、後半の眞下の盛り返しは、よりパンチの威力を伴ったもので、説得力あり。
僅差で眞下が競り勝ったが、見方ひとつでドローかという印象で、勝ちという判定も「アリ」かな、と。
小柄なファンが、まるで具志堅や小熊と闘ったアルフォンソ・ロペスのような、サウスポー殺しの右を巧く当てる様子は目を引きましたが、大柄な眞下がそれを追うのと比べて、実際以上に巧く有効な闘いをしているように見えた面がある、と思います。


それいけ太一と遠藤勝則の強打対決は、太一が間を取って右を正確に当て、2回にロープ際で右強打を決めてKO勝ち。
しかし一発のある遠藤も、反撃の中で強打を見せて健闘しました。
KO決着必至の一戦、その通りの内容と決着。
しかし、遠藤がしばらく勝ち星に恵まれていないと聞いて、このくらい力があってもそういうことがあるのか、と少し驚き。
ボクシングとは厳しいものだなあ、と改めて思うところでした。


エイドリアン・アルバラードはジムメイトの中谷潤人、アンソニー・オラスクアガが見守る中、比国の大柄なサウスポー、こちらもエイドリアンの名を持つエイドリアン・レラサンに判定勝ち。
右ストレートダイレクトの好打から上下の連打で攻めるアルバラード、ダウンを奪うも、レラサンの左ボディアッパーから右フック、追撃の連打を受けてピンチの場面も。
仮想西田凌佑か武居由樹か、というスタイルを越えて、いかにもやりにくそうな相手レラサンに対し、評価上昇ではなくて課題発見、という一戦になりました。

この試合と内容と結果次第では、それこそ日本のバンタム級タイトルホルダーのうち、中谷を除いた3人の誰かに挑む、チャレンジャーとして抜擢される可能性もあるのか、と思いつつ見ていましたが、少なくとも今、そういうところで勝機を見出せるかというと、ちょっと難しそうだなあ、という印象でした。
パンチの切れ、威力が世界レベルであるとは言えないし、相手の攻撃パターンに対応出来ず、同じ打たれ方を繰り返すあたりは、明らかに不足あり。
日本国内上位や若手と鎬を削る選手として活動するなら、大いに注目ですが、今後、どういう展開があるのでしょうか。


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