ということでBoxingRaiseにて、昨夜遅くにはもう動画上がってたみたいです。
重岡優大vsクリス・ガノーサ、重岡銀次朗vs春口直也は、重岡兄弟が3回、4回にそれぞれKO勝ち。
少し手足が長い方の兄、優大は、同じくサウスポーのガノーサと、2回は打ち合いになり、少しもらう場面もあったが、基本的には左ボディアッパーの威力で優勢。
3回、ロープ際で横から切るような左ボディ、一発でガノーサ、悶絶。強烈なKO勝ちでした。
より小柄な方の弟、銀次朗は、自信満々で、低い重心から左のレバーパンチを連発し、ダメージ受けた春口に、上への左も再三ヒット。
序盤から打ち込まれた春口、右ストレートで反撃したが、4回に上下の連打で捉えられ、反撃しようとするも打ち込まれ、ストップとなりました。
ガノーサもなかなかの闘志を見せていましたし、春口も実力が拮抗しているランカー陣の一角として、力のある選手でしたが、兄弟ともども、ボディブローの威力を前面に押し立てて、力強い攻撃を見せ、あっという間に「制圧」してしまった、という試合でした。
平日ということもあり、盛況とまでは言えない客入りでしたが、会場自体がけっこう大きいようで、休日に世界戦開催とかなら、充分やれそうな感じもあり。
そういう構想があるのかどうかは知りませんが、何しろ地元への凱旋で、兄弟揃って見事な勝利でした。
共にミニマム級で、兄がWBOアジアパシフィック、弟が日本タイトルを持っていますが、同門のWBO王者谷口将隆と闘うことはないわけで(あってもいいと思いますが)、そうなると他の王者を招聘しての挑戦があるか、というところです。
この辺の「枷」がちょっと心配ですが、実力的にはコンテンダーとして充分、だと思います。
もちろん王座奪取なるか、というのは、相手への対応云々という部分も大きいですが。
ただ、兄の優大は上のクラスで、という話もあり、確かに以前、ライトフライの試合を見たときよりも、動きが固いか、という印象もあり。
身体付きも、ちょっと無理して減量して、筋肉が少なめな...ぱっと見た感じ、というだけの話ですけど。
もし上のクラスでとなれば、それこそ世界王者ふたりに(ここにもひとり同門がいますが)矢吹正道、岩田翔吉と世界ランカーが並ぶわけで、誰かと闘って勝てば、世界挑戦文句なし、というところでしょう。
そういうカードが、多大な注目と意義をもって挙行されるのが当然、というボクシング界であってほしいものですが。
弟の銀次朗は、体格的にミニマム最強を目指す、という感じがいいのでは、と思います。
何かと疎んじられ、最近は谷口=WBO以外の世界戦について見ることもなくなっているクラスですが、いざ日本人ボクサーが直に闘うとなれば、そんな簡単にいくものかどうか、それは見てみないとわからない、とも思います。
WBC1位ということで、王者ペッチマニー・ゴーキアットジムを招聘しての挑戦がかなうのかどうか。
タイ遠征なんてのは正直、論外ですんで(あれこれ言うのも馬鹿らしい。ボクシング界においては、それこそロシア以上に「パージ」されるべき国、だと思います)、なんとか日本で挑みたいところです。
その後押しになるのが、今回の地元における凱旋勝利であれば、さいわいなことですが。はてさて。
記録だけは注目されていたワンヒンを倒すのは銀次朗になることを期待していたものの、それも叶わずさらに階級の注目度が減った感は否めないですが、指名試合が指令された際には停滞していた分、しっかり日本で組んで欲しいですね(最近のワタナベには不安しかないですが)
まあ、悪い条件が揃ってしまったのはありますかね。同門に京口、谷口がいて、強さ故になかなか試合組めず、コロナが来て、と。
ワンヒンの記録は、お題目としては大きかったですね。しかしタイから出ない限り、あらゆる意味で攻略至難でしたね、あれは。
世界戦、日本で組めますかねえ。IBFはと思ったら、これも何か揉めてて、すぐにはいかないようですし。
>hiroさん
なんやからごちゃついたワンヒンに勝った王者、ということで、動いてるところを見てはいないんですが、実際どうなんでしょうかね。変な話、カオサイみたいにやたら強ければ、安心して日本にも出すでしょうが、最近は日本人皆強いし、条件もさほどでないなら、それこそテコでも出さないでしょうね。東洋王者、強いんですか。うーん、これは日本側が避けるパターンですねえ(嘆)。