さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

岩田の世界はスペイン人相手? 技巧派ファイター、ハイロ・ノリエガ(ハイライト追加)

2024-07-05 10:16:53 | 関東ボクシング



明日、U-NEXTではダイナミックグローブのライブ配信があります。
メインカードは、前回レネ・マーク・クアルトをボディブローで4度倒し、世界再挑戦へ前進した岩田翔吉が、フィリピンのジャジール・トリニダードと対戦。
11勝6KO無敗、スーパーフライでも試合をしたことがあるというので、大柄な相手なんでしょうか。
あと、村田昴、高見享介も出ます。高見は堀川謙一戦に続き、名のあるベテラン相手との試合になりますね。


各団体で世界ランク上位につけている岩田、寺地拳四朗とジョナサン・ゴンサレスが相次いで王座を返上した今、どのタイトルの空位決定戦に出るのか。
明日勝てば、次はほぼ間違いなく世界戦になるでしょう。
以前、海外の情報というか噂というか、WBOミニマム級王者オスカル・コラーゾが転級して、岩田とWBOライトフライ級王座を争う可能性も?というX投稿がありました。
しかし少し経ってから、こういう名前も上がってきています。



ハイロ・ノリエガ。スペインはバレンシア在住の31歳。右ファイター。14戦14勝3KO無敗。
WBOラティーノ王者。ライトフライ級でWBO2位、WBA4位、WBC6位。IBFはノーランク。
レコードを見ると、知ってる名前は日本で花田歩夢に敗れ、宮崎亮に勝ったアサエル・ビリャルくらい。

どういう選手が全然知らなかったんですが、動画探したら、ビリャル戦がありましたんで、貼ります。
今年の3月8日、両者にとっては中立地、ではあるが、実際はパナマ人、ビリャルの準ホームか、二ガラグアのマナグアで。
WBOラティーノ王座決定戦、12回戦です。





色白で小柄な方がノリエガ。オレンジ(バレンシア・カラー、でしょうか?)のトランクス。
長身の白トランクスがビリャル。

初回から激しいコンビネーションの応酬が見られるが、2回からはノリエガが動いて外す意識を持ち始める。
長身から繰り出す決め打ち連打のビリャルと、まともにやり合うのは得策では無い、という判断か。

3回以降はガード締めて、ブロックして小さいカウンターを返したり、そうかと思うと両手下げてアピールし、誘ったり。
ビリャルのパワーに圧され気味で、カウンター当てても身体が前に乗っていない。逃げ腰。当てるだけであまり効かない。

ビリャルは器用さには欠け、相手に動かれるとパンチのヒット率が下がる。
強打と前進のビリャルを、軽打ながら当てて外す効率の良さで、ノリエガが上回ったという内容。
判定は9対3が二者、8対4が一者の3-0、ノリエガ。

しかし、試合としては前半はまずまずでしたが、後半は内容が薄れていき、共に展開を変えられないこともあって、見ていて退屈するのみ。
12回戦でやるには、両者共に不足を感じた一戦でした。


ハイロ・ノリエガ、一見すると小柄ながら馬力のありそうな身体付き。しかし体力はともかく、パンチ力には欠ける。
しかしその分?防御はガード締めると良い構え。ブロック、即右ショートクロスカウンターが良い。振りの小さいパンチ。
あと、上体を動かす意識もあり、フェイント入れて飛び込み打ちもある。
左リードはフック、アッパー含めて巧い。もっとジャブが出てもいいが、リーチには恵まれていない。

しかしビリャル戦のみで判断すれば、当てる巧さはあるがパワーには欠ける。
カウンターも手打ちか逃げ腰か、という感じで、見映えは良くない。当たり所ひとつで効くことはあるかもですが。
パンチの効果で強い相手を抑える力はない。その分、攻防共に巧さがあり、それをアピールしつつラウンドを重ねる感じ。

ある意味、31歳という年齢で14戦、プロキャリア6年だが、ここ3年は年イチペースというキャリアから、こちらが勝手にイメージする、その通りの選手、という感じです。


さて、もし岩田翔吉と対すれば、ですが...総じて怖さはさほどなく(序盤は体力があるので「勝負」をしてくる可能性もありますが)、技巧と言ってもジョナサン・ゴンサレスと比べるとまだ御しやすい、と見えます。
岩田のボディブローに対する警戒は当然してくるでしょうが、具体的にそれを防ぎきる防御の手段を持っているかというと、どうでしょう。
振りの小さい右カウンターでお迎え、となるのでしょうが、それで足りるかどうか。


岩田翔吉と9月にも日本で対戦、と上のX投稿にはありますが、スケジュール的にもう少し先かもしれません。
まあ、何しろ明日勝たないと始まりませんので、まずは注目ですね。良い内容で勝てば、すんなり決まることでしょう。



※忙しい人のために、試合動画ハイライトもご紹介。ちょっと印象変わりますね(笑)。





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