後から何を言っても、しょうがないんですが、立ち上がり、硬そうに見えたのです。
肩の辺りがいかにも力みがちで、或いは膝から下のバネが効いてないな、とか。
いかにもしなやかで、ひらりひらりと舞うように立ち上がった挑戦者と比べると、
ますます重いな、硬いな、と見えました。
しかしそれは言ってみればいつものことで、と思った矢先に、
挑戦者の左フックらしきものが飛び、リナレスが倒れていました。
こんな試合見たことあるぞ、WOWOWの生中継世界戦で、帝拳の選手といえば...
と思う暇もなく、かつての葛西裕一よりもあっさりと詰め切られてしまったホルヘ・リナレス、
初回73秒で試合は終わり、王座を失いました。
体調不良でもあったのか、さんざん繰り返されたVTRを見ると、
明らかに身体が重そうでしたし、再開後にいたっては相手が詰めてくる姿が
見えていない様子でした。
まさかまさかの結果で、本当に驚きました。
リナレスの今後はいったいどうなるのでしょうか。
当然、再戦すると思うのですが、昨年同じく痛烈な初回ノックアウトを喫した
アミール・カーンのように、慎重なカムバック路線が必要になるかもしれません。
新チャンピオンのファン・カルロス・サルガド、風貌といい体つきといい、
しなやかでキレのあるボクシングといい、短い試合でしたが、なかなかの実力者に見えました。
まあ、初回ノックアウト勝ちで弱く見えるボクサーもいないでしょうけど、
それを割引いても、ナックルを立てたまま打つロングの左フック一発で、
あのリナレスを倒したのですから、その一点だけ取っても見事です。
いずれまた、試合を見る機会がありそうですので、じっくり見ていきたいですね。
メインの西岡利晃は、イバン・エルナンデスに3回終了TKO勝ち。
アゴの負傷による挑戦者の棄権、という、ある意味本場っぽい終わり方でした(^^;)
試合自体はロングのストレートパンチで西岡を切り崩そうというエルナンデスに、
右を当てて左は下、要所で左強打を上に決められるか、という緊迫した攻防が繰り広げられました。
エルナンデスは打ったあと、身体が前にのめってしまう場面が多く、ややボクシングが崩れてるかな、と
思いはしましたが、それでも西岡が攻めきるのは容易ではない感じでした。
それだけに、あっさり棄権で驚きましたが、左は相当効いてたんでしょう。
西岡は相手の長いリーチを克服して左を決める場面も多々あり、自信持って闘っていました。
仕上がりも良さそうでしたし、次はビッグマッチになるかもと言われていますが、
この感じで行けば、ジョニー・ゴンサレス戦に続く大仕事、期待してよさそうです(^^)
さて、WOWOWの無料放送ということで、きっと普段のエキサイトマッチ以上に、
多くに視聴されたであろう3時間生中継でしたが、ちょっと不満もありました。
まず、最初のほぼ1時間が、そして早く終わったメインの後が、無為に解説やら紹介VTRに費やされたこと。
ゲストや解説がリングに背を向けてトークをしている最中に、背後で細野と榎が闘っている姿が
小さく見えたときは、本当に驚きました。ずんだおじさん...じゃなくて香川照之さんなんか、
しゃべりながら試合見たそうにしてた...ように見えましたが。
ハイライトで流れたこの試合、なかなかの好ファイトとなったようでした。
フルに見ていないのでなんとも言えませんが、細野の若さが榎を押し切った、という感じでしょうか。
あと、下田vsセーンヒランと、三浦vs小口など、ハイライトでいいから流して欲しかったですね。
どっちも普通ならメインで通じるカードなのに、もったいない限りです。
結果的には、リナレスの痛烈な敗北、西岡もちょっと唐突な終幕で、好カードを揃えた興行が
必ずハッピーエンドになるとは限らない、というボクシングの厳しさが出た印象でした。
しかしこういう魅力ある興行を実現した帝拳には、ファンとして敬意を払いたいと思います。
地上波放送が厳しい状況であるならば、出来れば年に1回くらい、WOWOWの枠でこういうイベントを
やってもらえたら嬉しいところなんですが、いかな帝拳といえど、楽ではないのでしょうね。
しかしリナレスがなぁ...誰や知らんようなのに(←私が無知なだけなのでしょうか)
一発でやられてしまうとは。ボクシングって怖ろしいです。
肩の辺りがいかにも力みがちで、或いは膝から下のバネが効いてないな、とか。
いかにもしなやかで、ひらりひらりと舞うように立ち上がった挑戦者と比べると、
ますます重いな、硬いな、と見えました。
しかしそれは言ってみればいつものことで、と思った矢先に、
挑戦者の左フックらしきものが飛び、リナレスが倒れていました。
こんな試合見たことあるぞ、WOWOWの生中継世界戦で、帝拳の選手といえば...
と思う暇もなく、かつての葛西裕一よりもあっさりと詰め切られてしまったホルヘ・リナレス、
初回73秒で試合は終わり、王座を失いました。
体調不良でもあったのか、さんざん繰り返されたVTRを見ると、
明らかに身体が重そうでしたし、再開後にいたっては相手が詰めてくる姿が
見えていない様子でした。
まさかまさかの結果で、本当に驚きました。
リナレスの今後はいったいどうなるのでしょうか。
当然、再戦すると思うのですが、昨年同じく痛烈な初回ノックアウトを喫した
アミール・カーンのように、慎重なカムバック路線が必要になるかもしれません。
新チャンピオンのファン・カルロス・サルガド、風貌といい体つきといい、
しなやかでキレのあるボクシングといい、短い試合でしたが、なかなかの実力者に見えました。
まあ、初回ノックアウト勝ちで弱く見えるボクサーもいないでしょうけど、
それを割引いても、ナックルを立てたまま打つロングの左フック一発で、
あのリナレスを倒したのですから、その一点だけ取っても見事です。
いずれまた、試合を見る機会がありそうですので、じっくり見ていきたいですね。
メインの西岡利晃は、イバン・エルナンデスに3回終了TKO勝ち。
アゴの負傷による挑戦者の棄権、という、ある意味本場っぽい終わり方でした(^^;)
試合自体はロングのストレートパンチで西岡を切り崩そうというエルナンデスに、
右を当てて左は下、要所で左強打を上に決められるか、という緊迫した攻防が繰り広げられました。
エルナンデスは打ったあと、身体が前にのめってしまう場面が多く、ややボクシングが崩れてるかな、と
思いはしましたが、それでも西岡が攻めきるのは容易ではない感じでした。
それだけに、あっさり棄権で驚きましたが、左は相当効いてたんでしょう。
西岡は相手の長いリーチを克服して左を決める場面も多々あり、自信持って闘っていました。
仕上がりも良さそうでしたし、次はビッグマッチになるかもと言われていますが、
この感じで行けば、ジョニー・ゴンサレス戦に続く大仕事、期待してよさそうです(^^)
さて、WOWOWの無料放送ということで、きっと普段のエキサイトマッチ以上に、
多くに視聴されたであろう3時間生中継でしたが、ちょっと不満もありました。
まず、最初のほぼ1時間が、そして早く終わったメインの後が、無為に解説やら紹介VTRに費やされたこと。
ゲストや解説がリングに背を向けてトークをしている最中に、背後で細野と榎が闘っている姿が
小さく見えたときは、本当に驚きました。ずんだおじさん...じゃなくて香川照之さんなんか、
しゃべりながら試合見たそうにしてた...ように見えましたが。
ハイライトで流れたこの試合、なかなかの好ファイトとなったようでした。
フルに見ていないのでなんとも言えませんが、細野の若さが榎を押し切った、という感じでしょうか。
あと、下田vsセーンヒランと、三浦vs小口など、ハイライトでいいから流して欲しかったですね。
どっちも普通ならメインで通じるカードなのに、もったいない限りです。
結果的には、リナレスの痛烈な敗北、西岡もちょっと唐突な終幕で、好カードを揃えた興行が
必ずハッピーエンドになるとは限らない、というボクシングの厳しさが出た印象でした。
しかしこういう魅力ある興行を実現した帝拳には、ファンとして敬意を払いたいと思います。
地上波放送が厳しい状況であるならば、出来れば年に1回くらい、WOWOWの枠でこういうイベントを
やってもらえたら嬉しいところなんですが、いかな帝拳といえど、楽ではないのでしょうね。
しかしリナレスがなぁ...誰や知らんようなのに(←私が無知なだけなのでしょうか)
一発でやられてしまうとは。ボクシングって怖ろしいです。
何度見ても、それほど強いように、急所に当たっているように見えないのですが・・・
いや、仮にダウン喰らったとしても、まさかフィニッシュまで持っていかれるとは・・・
ラリオスの猛攻にも耐え抜いたリナレスが・・・
試合直後の観客が、言葉もなく茫然としていたのが印象的でした。リナレスの実力を知るものなら当然ですよね。
そういえば、葛西がバスケスに1Rで粉砕されたのもWOWOW生中継でしたね。あの時もボクシングの怖さ、残酷さを味わいましたが、その記憶が鮮明に蘇りました。
リナレス君、堅くて足運びぎこちないしどうしたと思ってたらそのまま終わっちゃいましたね。あれ程才能あって努力家の彼でも少し間違えればああなるんですね。でも乗り越えると信じてます。
西岡さんは文句なし。相手のパンチは最小限の足運びと上体の動きでかわしつつジャブを決めて必殺の左。王者になってからどんどん強くなってますね。マルケスもやっつけてくれそうです。
こうなったら長谷川さん対ジョン(バスケス)、西岡さん対マルケス、リナレス君再戦のトリプルをデラホーヤと組んでやって欲しいです。
亀田なんかが騒がれる日本の中より夢のあるアメリカで!
代々木第二は初めて行きましたが、どこからでもとても見やすいのにオドロキマシタ。
それはさておき、リナレス陥落の瞬間の会場のどよめきは、ちょっと経験したことのない種類のものでした。
僕も、えええええええええええええ!と思わず腰を浮かせてしまいました。見てはいけないもんを見てしまったと。あってはいけないことが起こってしまったと。
ちなみに、葛西×バスケス戦も生観戦してます。東京体育館だったかな?
WOWOWが気合い入れて生中継すると、試合そのものはえらく短期決戦になってしまう。これはもうジンクスといっていいのかも・・。
私も一体何でそんなに効いたのかと思ったんですが、スローで見ると、ナックルの中指のあたり、つまり「芯」のところが、まともにリナレスのこめかみに入ってます。これは効いたはずだ、と納得しました。リナレスはいかにも硬く、結果論として距離の取り方が甘いために相手にしっかり踏み込まれ、ガードの隙間を打たれています。立ち上がりに致命的な防御ミスをしてしまったということでしょうね。
私がボクシングを見始めた頃は、アゴの先端を打って脳を揺らすことがノックアウトに繋がる時代でしたが、今から15年前くらいからですかね、軽量級でも相手のこめかみを打って倒す選手が、中南米ではなくアメリカから出てくるようになりましたね。カルバハルやマーク・ジョンソンあたりが典型でしょうが。ボクシング技術にもその時々の趨勢というものがあり、「急所」という言葉の概念も変わっているのでしょう。
>アラサーファンさん
リナレスはスタイル自体もそうですが、立ち上がりいつも硬いですね。そこをああいう形で打たれてしまって...ただ、事故みたいなものだ、という言い方もされるかもしれませんが、もしサルガドがリナレスを恐れて立ち上がりから打っていけなかったら、何事もなく序盤が過ぎ、リナレスの動きもほぐれてきて、今までの試合のように圧勝していたかもしれません。そう考えるとサルガドの勇気、闘志をこそ称えるべきかも、ですね。
西岡は動きに無駄が無く、余分なものを削ぎ落とした、完成されたボクサーになりつつありますね。コンビネーションを打つバランスをすっぱり捨てて、左カウンターを柱にしたボクシングに自信を持っている印象です。長谷川と共に、世界の大舞台で闘う姿を見たいですね(^^)
>レノンバッファさん
現場は見やすかったですか。会場行きたかったですねー。
あの試合はあってはいけないことというか、誰も想像しなかったでしょうね。
葛西裕一のあの敗戦は本当に痛ましかったですね。私はWOWOWに加入しておらず、スポーツニュースで見たんですが、ニュースで試合の一部始終を見られた、けどありがたくもない、という...あれも残酷な結果でしたね。しかしWOWOWジンクス、本当にあるのかもですね。これにめげずに、エキサイトマッチ以外にも、色んな試合を中継してほしいものですが。
「未来をを見過ぎて眼前の私を見ていなかった」というのは鋭い指摘ですね。油断、慢心という言葉にするほどではない、しかし避けようのない真実だったかもしれませんね。
葛西については、後の南米遠征兼修行が先で、世界初挑戦がその後だったらどうなっていたのかな、という思いがあります。あれ、順番逆やったら良かったなぁ、と今更ながら思います。
リナレスはまた違うレベルの話になりますが、より強くなるために挫折が必要であるというより、敗北の重さを撥ねのけられる者が真の強者である、ということなのかなぁ、という感じ方です。リナレスはどうなんでしょうか...この試合の前までとはまた違った見方になってしまいますが、リナレスの今後をじっくり見てみたいですね。