さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

国内開催決定についての雑感

2011-01-20 19:33:04 | 長谷川穂積
こまめに話題を取り上げて更新頻度を上げるぞ作戦が早くも頓挫しつつありますが(^^;)
先週末に入札回避?となった、長谷川穂積vsジョニー・ゴンサレス戦の国内開催合意について。


挑戦者ジョニー・ゴンサレスは西岡利晃戦や、ペニャロサ戦の印象もあり、長谷川優位とついつい思ってしまいそうになる対戦相手です。
私も完全無欠な選手だとは思いません。無冠時代からダウン応酬の試合をやっており、また、強打が爆発すれば見事な勝利を手にする反面、
イスラエル・バスケス戦や西岡戦のような逆転負けもあります。単に強いだけでなく穴もあり、それ故に人気選手である、という側面があるのは事実です。

しかしご存じのとおり、フェザー級でも図抜けた長身、リーチを持ち、そのスタイルも極めて端正な、正統派の強打者です。
西岡との試合でも、初回に西岡の予測を超えて伸びてくる右でダウンを奪っています。
その後は見事な攻防一体のボクシングを見せた西岡の前に、突き放そうとして繰り出したストレート中心の攻撃が奏功せず逆転KOを喫しましたが、
聞けばこの敗戦以降、防御の改善にも取り組み、さらにフェザーに上げて7連勝とのこと。
痛烈な敗戦を経て、自分の弱点を見つめ直し、もう一度世界を、という意気込みには、相当なものがありそうです。

過去、バンタム級で世界を獲った両者が、今度はフェザーで対戦するわけで、いざ対峙してみてどのような展開になるか読みにくい面もありますが、
フェザーではやや小柄な部類に入る長谷川に対して、ゴンサレスがリーチを生かした長いパンチで突き放しにかかり、それに長谷川が手こずる可能性もありそうです。
もちろん理想はすいすいとかいくぐって左炸裂、なんですが...強打ばかりが喧伝されるゴンサレスですが、意外と言っては何ですけど、
技術的にもまとまっていて、変なクセのない綺麗なボクシングをしますし、昨秋のブルゴス戦以上の難関だと見ています。

何より、過去何度かの敗戦を経て、今度こそ最後のチャンスかもしれないゴンサレスの、この一戦に賭ける意気込み、覚悟は要警戒でしょう。
勝つも負けるも派手で、意外と脆い、という過去の印象が、果たして今度の試合にもあてはまるのかどうか、私はちょっと疑問に思っています。

しかし長谷川が言うように、世界的強豪ひしめくフェザー級で、真の頂点を目指すには負けられない試合です。
幸い?にして、ファンマ・ロペスとユリオルキス・ガンボアの対戦は、すぐには実現しないようです。
それまでに長谷川がこの両者に少しでも世界的な評価を近づけるためには、ゴンサレスは格好の標的である、とも言えるでしょう。

また、ゴンサレスはバンタム級時代、あのフェルナンド・モンティエルを破った選手でもあります。
その後の両者の評価を考えるまでもなく、あまり意味のない話ではありますが、間接的雪辱、という言葉も一応、附言しておきたいと思います(^^;)


さて、開催はとりあえず国内と決まったわけですが、場所はどこなんでしょうかね。やはり都内になるんでしょうか。
もしそうならば、平日開催だけはご勘弁願いたいものですが、やはり金曜日なんでしょうかねぇ...。

コメント (4)
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