さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

やっと見ましたダブル世界戦

2010-01-24 00:15:08 | 関東ボクシング
ということで、さる方のご厚意によりDVDをいただきまして、
やっと見ることができました、11日のダブルタイトルマッチ。
今頃何やっとんねん、という話ですが、簡単に感想。


プーンサワットvs細野ですが、やはり細かいところの技術面の差が積み重なって
放送されたラウンドを見た限りでも、明白な差を感じました。
パンチの軌道、防御の際の読み、リズムの切り替えといったところで、
やはりプーンサワットの方がより緻密で、正確で、効率的でした。
元々フェザーの細野も、時折はパワーを感じさせるパンチを決めていましたが、
ほとんどが王者に読まれていた感じもありました。
体格差をほとんど感じさせず闘いきったプーンサワットは、さすが王者の貫禄でしたね。
長谷川穂積戦はないとしても、他の選手との対戦で再来日もあるのでしょうか。


サルガドvs内山戦、これはもう皆さんがすでにあちらこちらで絶賛されているとおりですね。
しかしまあ、あれほど打ちにくい的を、あれだけ辛抱強く、執拗に追えるもので。
しかも、リードしている最終回に倒しきったんですから。ただただ、あっぱれ、お見事です(^^)

強打者でありながら、丁寧に当て続ける攻撃と、集中して慎重に外す防御、
どちらもこれまでの、どんな相手との試合でも雑なことは一切しないという
内山高志のボクシングに対する心がけの良さとでも言いますか、そういう良さが
肝心の世界戦のリングにおいて、存分に出たと思いますね。


ファン・カルロス・サルガドについては、確かに超一流のチャンピオンとは言えないにせよ、
今回の敗北によってホルヘ・リナレス戦の勝利をフロックと断じるのも、ちょっと違うかなと思います。
今回初めて彼のボクシングを長いラウンドに渡って見て、これは世界の上位で
充分闘いうるレベルにある、と感じました。
少なくとも、破格の強打を持ちながら、それを過信せず丁寧に攻防のバランスを取りつつ攻める、
内山高志のような難敵でないと、攻略し得ないチャンピオンだったと思います。


ということで今頃ですが、新年早々、見事な王座奪取劇でしたね。
世界にも強豪ひしめく130ポンドクラスにおいて、逸材・内山高志の活躍に期待です。

コメント (5)
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