今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
薄茶基調の龍馬伝プリントをベースに、合わせは黒の刺し子風プリントです。
これまでの竜馬プリントとはまた別の生地ですが、黒と組み合わせたことで凛々しさを感じますね。まさに「侍」といった雰囲気です。日本男児、かっこいい男性にお勧めでしょう。
新たなベース生地はこちらになります。
久しぶりに暖かいと感じる一日になりました。若干風の強さはありますが、つい先日までのような寒さはもうありません。明日はさらに気温が上がり二桁になるそうです。天気は雨でも気温が高ければ桜の蕾は膨らみます。三月が思ったほど暖かくなかった分、これから桜も忙しくなるでしょうね。
ご愛用者である地元のお母さんがお訪ねくださいました。『県外の人サ持って行きたいんだども、なんでも持ってる人だよんたがら草履がイイと思って…』。
秋田県の産物を県外の方へ差し上げるとき、それは各種いろいろあります。民工芸品では角館の樺細工、大館の曲げわっぱ、旧稲川町の川連漆器など。食品はやはり稲庭うどんが筆頭でしょうか。
一生に一度きりの贈り物であれば、そうした有名品でイイでしょう。でもこれがお中元やお歳暮、あるいはお世話になったお礼や遊びに行くときの手土産となったとき、同一人物へ複数回となるのは珍しくありません。
そんなときに角館草履を思い出してくださる方がいます。秋田県あるいは角館の産物として、「主流」ではなくとも「ときに」の存在なんでしょう。そしてこちらのお母さんがおっしゃるように、相手方がある程度の富裕層でなんでも持っているという場合、角館にしかない角館草履は重宝なのかも知れませんね。
そしてこのたびの使われ道は、なんと娘さんがお嫁に行かれる先のご両親宛てでした。最近は角館草履をいろんな贈り物としてご利用いただいてますが、間もなくお舅さんとお姑さんになられる方への贈り物というのは、私が知る限り初めてと思います。
嬉しい反面、いよいよ課題となっていた「プレゼントパッケージ」を真剣に考えなければいけませんねぇ。
21年度最終日の今日、有終の美となるおめでたいお話が聞けましたよ。
さていよいよ角館にも本格的な春がやって来ます。明日から四月、トップページの実演スケジュールカレンダーを更新しました。
早くも一年の四分の一が消化されたんですね。ここまでの三ヶ月間は、過去最多の実演日数を数えました。今年の一大目標であった「最多実演日数」は、まず冬場をなんとか乗り越えた感じです。でもこれからが角館の本番、これまでの三ヶ月間を合計した売上高が、四月一ヶ月間だけで超えてしまうのが角館です。ここはひとつ気持ちを切り替えて臨むことにいたしましょー。
ちょっと早いと思われるかも知れませんが、ゴールデンウィークが明けた草履コーナーはサイズによって完売の場合があります。「母の日」のプレゼントに角館草履をお考えの方がおられましたら、早いうちにご用意いただけると幸いです。発送日やお引取り日は五月でかまいませんので、ご予約だけはお早めにお願いします。ご実家であれ嫁ぎ先であれ、「角館草履をお母さんに履かせたい」という心に、草履職人は優先してお応えしたく存じます。