今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
ブルー基調のあじさいプリントをベースに、合わせは同系の青です。ベース生地は未使用の浴衣反物で、地元の草履ファンのお母さんからご提供いただきました。
巻かれてしまうと「紫陽花」そのものは分かりませんが、いかにもそんな雰囲気が出てますね。
これから数回このベース生地を使った色違いをご紹介しますが、どれも一品限りの限定草履です。
昨日用事で同期生の店を訪ねました。そのお宅もわが家に近い年齢の子どもがいて、どうしても受験や学校の話題になりがちです。さらに同期生ですから、お互いが同じ時間と空間で「子ども」を経験しています。話題の中には「昔話」も出てくるわけです。
話題のひとつが、中学時代先生に付けられた「ニックネーム」でした。面白いのがありましたねぇ、「かめじ」「つぁ」「あっちゃん先生」「すだティーチャー」「じゃっかん」「ロボさん」。第三者が聞いて分かるものもありますが、チンプンカンプンなものもありますね。
私たちの学年が呼び始めたものと、中には角館中学校で代々呼ばれてきたものもあります。いずれにしても、非常に特徴のある先生ばかりでした。
昨日の晩飯にこれを思い出して、娘たちへニックネームで呼ばれる先生がいるか尋ねてみると、ひとつかふたつ出てきました。でも明らかにニックネームらしいものはなかったですね。
ニックネームにはやはり「親しみ」を感じます。もちろん今の中学では先生に対する「親しみ」がないのかと言えば、決してそんなことはないでしょう。ただ単純に昔と現在を比較すると、若干「個々の特徴」が薄い気はします。これの良し悪しは分かりませんが、そういう時代なのかも知れませんね。
昔は先生ばかりでなく生徒にも特徴的な人物がいました。想い出されるひとつは、「校内放送暴言事件」です。
遅刻する生徒が多かったその時代、職員会議であることが決められました。それは三回以上遅刻した生徒に、昼休みの全校放送で反省文を読ませるというものです。一番にこれをさせられたのが同級生のMくんでした。
Mくんが全校の職員と生徒を聴衆に読み上げた「反省文」は、なんと自家用車で通う教職員を非難する内容だったんです。生徒の遅刻をとがめる前に、先生たちも歩いて通いなさいというわけですね。
聴いていたわれわれ同級生も、さすがにこれは『やっちゃったぁ…』と顔を見合わせたものです。確かに当時の先生は大らかと言いますか、一にも二にも「規範」ということはなかった気がします。それでもこの「事件」だけは笑って済まされることではなかったんでしょう、午後の教室にMくんの姿はありませんでした。
個性的・特徴的も度が過ぎれば叱責を買います。それでも当時はゲンコツが日常にありましたから、なんと言いますか、お互いがいつまでも根に持つことなく「区切り」がついた気がします。
そうしたときにゲンコツを落とす先生は、やはりニックネームを持った人でしたね。