2008年最後を飾る「今日の草履」は、限定一品作「上級久留米絣づくし」23cm土踏まず付き〔壱万円〕
一反数万円の久留米絣をベースに、合わせも同級の久留米絣です。先月西宮家米蔵で「かすり展」が開かれました。そのときに展示された上級久留米絣にすっかり惚れ込み、一足分だけ材料を購入しました。これを今年最後の「今日の草履」にしたかったんです。いやはや緊張しましたぁ、なんといっても材料だけで数千円の草履ですからねぇ。
でも出来上がってみるとやはり素晴らしいです。やっぱり編んで良かったと思っています。
2008年も本日をもって最終となりました。いろんなことがあった一年、いろんなことがあり過ぎたせいかまた今年も一気に終わった感じです。当たり前の話ですが、人生は楽しいことばかりでありません。人生がそうであれば自ずと一年もそうなるわけで、振り返るとやっぱりそんな気がしますね。
長女と次女の高校合格は嬉しい出来事の筆頭でしょうか。でもその後は試験に追われる厳しい現実が待っていました。最近の北陸の旅は、叔母の急逝という悲しい出来事と裏腹に、北陸との新たな親戚付き合いが生まれました。「嬉しい」「悲しい」「楽しい」「辛い」、人に起こる現実はこんなことが絡み合っていることをあらためて感じますね。
一昨日のブログでお伝えした福引抽選会、この一コマにも「人間」が見え隠れします。今日までの三日間で一等五万円が三本出ました。もちろん当選者は私じゃありません。目前にいて一部始終を見ていましたが、当選した三人に共通するのは「無欲の勝利」ですね。
面白いのは福引後の言動、これには人間性がよく出ますね。残念賞は五十円の商品券なんですが、これを当てても素直に喜ぶ人がいると思えば、二等の五千円商品券を当てても『なんだぁ、五万円じゃねーのがよっ』と言う人もいます。ほんとは嬉しい照れ隠しなのかも知れませんが、なんで素直に喜びませんかね。私なら五千円を当てたらバンザイしますけどね。
いずれにしても欲の強い人には当たらない気がします。そして「幸運」は謙虚に喜びましょう。フランスの諺にこんなのがあるそうです。
『幸運には、与えられた幸運に謙虚に感謝出来ない人からは去って行くという性質がある』
2009年の初日である明日から実演がはじまります。職を失う人たちの話題が多いさなか、私の「幸運」は元旦から仕事が出来るということかも知れません。この幸運に謙虚に感謝し、2008年を見送り2009年を迎えるとしましょうか。
今年一年西宮家にて実演をご覧くださったみなさま、お買い上げご愛用のみなさま、そしてブログをお読みくださっているみなさま、誠にありがとうございました。来る2009年も宜しくお願い申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えくださいませっ!