今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
紺基調の絣風をベースに、合わせはエンジ基調の和柄プリントです。年齢層としてはあまりお若い女性ではないような感じもしますが、ときにこうした極端な組み合わせも面白いですね。
角館では比較的頻繁になんらかのお店がオープンしています。店主が町の住民というのもあれば、ときに地域外からの出店もありますね。近くオープン予定の「パン屋さん」は、聞くところによると盛岡市で成功している独特なパンだそうです。
商圏人口こそたかが知れているとはいえ、角館には年間200万人をゆうに超える観光客がお越しです。角館以外の商売人も虎視眈々と狙っているんでしょう。オリジナリティーのある商材を売るんでしょうから、町全体としてはバラエティが増すという意味で歓迎できるんじゃないですかね。
ただ地元商店より地域外資本のお店のほうが明らかに繁盛している姿は、正直言って心底嬉しいとは思えないんです。それは他店の繁盛を妬むんじゃなくて、『負けてられるかっ!』という気概の問題ですね。『角館の商人ではもうダメだ…』などとは、毛頭思ってませんから。
角館に生まれ育った商人にとって、この地はいわばホームグランドです。角館の賑わいを創る“主役の座”だけは、地元の人間に担って欲しいんですね。封建的・排他的の批判を覚悟で、角館人の気概だけは持たなければいけないと思うわけです。
3月23日のヤフートピックスに、次のような記事が掲載されていました。ちょっと長いですが、「PTA廃止」というショッキングな話題です。
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進学塾講師による有料受験対策「夜スペシャル」を実施している東京都杉並区立和田中(藤原和博校長)が来年度、PTAを廃止することが分かった。保護者は、地域住民らボランティアで構成している「地域本部」に参加し、「地域全体で生徒を支える仕組みにしたい」(藤原校長)という。公立学校のPTA廃止は全国でも例がなく、新たな論議が起きそうだ。
同中は、リクルート出身の藤原校長が就任した03年に地域本部を設置した。会社を退職した地域住民や主婦、大学生らが学校の支援活動をしている。これまでに、▽放課後に図書室を利用できるようにする自主管理制度▽土曜日に生徒が教室で自習する「土曜寺子屋(ドテラ)」のサポート▽週3~4回、塾講師が有料で受験対策をする「夜スペシャル」の運営--などを手がけている。
一方、PTAは、保護者を中心に、▽登下校する生徒の安全確保のための見守り▽運動会など行事の手伝い▽保護者の問題意識向上のための研修--などを実施してきた。PTA活動に参加する保護者が減っているため、その啓発に苦労しているという。
藤原校長は「能力があり、学校支援への意欲を持っている保護者はいるが、マンネリ化『PTA』を敬遠する人は多い。地域本部に統合することで、多様な人材を受け入れたい」と話す。PTAの活動で必要なものは地域本部で行う。また、PTA活動は無償だが、地域本部は交通費など謝礼を出すことも検討しているという。
同中は5月にもPTA総会に諮り、廃止を正式決定する。全国の公立小中学校が加盟している日本PTA全国協議会(赤田英博会長)からも脱退する。
文部科学省は来年度から4年をかけ、和田中をモデルに広がっている地域本部を全国の中学校に作る方針で、PTA廃止が他校に影響を与える可能性がある。同省社会教育課は「地域本部と保護者が互いに連携を取り、学校支援活動が活発になればいいのではないか」と話している。
一方、同協議会の赤田会長は「PTAは保護者の教育という大きな役割があり、一方、地域本部は教員ではカバーできない面を補う別の役割がある。PTA廃止が全国に広がるとは思えない」と話している。
◇やっと新しい試み
▽ノンフィクション作家・吉永みち子さんの話 現在のPTAは形骸(けいがい)化している。本来、学校を支援したり、親と教師をつなぐものだが、教育現場の荒廃や役員選出の難航ぶりから、機能していないことが分かる。PTA活動を見直し、新しい形を模索する試みがやっと生まれた印象だ。消えた「地域」を取り戻すきっかけになる可能性もある。
◇PTA 「Parent Teacher Association」の略で、直訳は「父母と教師の会」。19世紀末に米国の学校で始まり、日本では第二次大戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の指導で全国の学校に作られた。任意団体で、子供の教育環境を良くするために保護者と教師が連携して活動している。
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角館ではないそれこそ他地域の話ですから、この施策そのものの賛否は控えます。ただ思うのは、完全にPTAが否定されましたね。いや、学校事業に対する「親」が否定されました。学校に、『親ではもうダメだ…』と言われたわけです。
学校が地域の中にあるということは分かります。学校運営に広く地域の人材を活用したい思いも分かりますし、その必要性も分かっているつもりです。でもそのためにPTAが要らないのはなぜでしょう。
PTAは児童生徒の保護者と教職員からなる組織です。いわば学校の中では子どもたちに次ぐ「準主役」じゃないでしょうか。
学校=角館、PTA=地元民。主役の座を降ろされるのには、それなりの理由があるんでしょう。それがどうにも悔しくて今日のブログとなりました。
日本PTA全国協議会の赤田会長は秋田市の方です。面識はありませんが、会長さんが言われるようにこの流れが全国に拡がることがないよう祈りたいものです。