角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

お客様手持ちの素材で草履作り。

2021年03月29日 | 実演日記



仙北市内の女性のオーダー草履です。
かねてからご愛用の女性は洗い替えの草履を
ご自身がお持ちの布地で編んでほしいとのご要望でした。

こうした「素材提供」はときに話として尋ねられるのですが
実際に布地提供に至ったケースは十七年間で五件ほどでしょうか。
案外少ない理由は布の質と厚みにあります。

布の質はなんといっても「綿」がベストです。
汗吸いや肌アレルギーを勘案すると綿に勝るものはありません。
そのため話題として最も多い「着物」をほぐして…というのは
布の質で不適なんですね。

そして「厚み」です。薄すぎると早くに擦り切れますし
厚すぎるとイ草に巻く作業がとても困難になります。
このたびのご依頼布地はほぼ適っておりましたため
2足とも草履になりました(^^♪

尚、布地提供でも草履代金が安くなることはございません。
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草履実演再開しました!!

2021年03月21日 | 実演日記



横浜市中区のリピーターさんのオーダー草履です。
完全おまかせながら「カラフルに♬」とのご希望でした。
気に入っていただけることを祈り明日の便で出発です。

昨日20日、二カ月半ぶりに「あきた角館西宮家」の営業が再開されました。
同時に草履実演も再開です。初日に合わせいろいろな方々がお訪ねくださり
家族以外で一定時間話したのはずいぶん久しぶりでした。

「シャバで暮らす」とはこういうことなんだと思いますね(^^♪
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古き善き日本の情景。

2021年03月07日 | 製作日記



さいたま市中央区のリピーターさんのオーダー草履です。
ご友人のご結婚祝いに贈りたいとのオーダーでしたので
唐草を利用したペア草履にしてみました。

「唐草」は途切れることなく脈々と繋がっていく様から
子孫繁栄や幸福の連鎖を表すとされます。
かつての日本では娘の嫁入りに際し
家具などに唐草の風呂敷を掛けたと云われます。
古き善き日本の情景ですね。

最近カミさんと話しました。
もうずいぶん結婚式に参列したことがありません(^^;
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