角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

逆転の発想。

2008年11月30日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
淡い紫をベースに合わせは黄色基調の花柄プリント、真ん中に青のプリントを配してみました。
これまで使用してきた布地が中途に残りはじめてきましたので、これからいろんな三色使いを編んでみたいと思っています。案外面白い草履になるんですよねぇ。

私が「角館草履」を思い立ったのは、「よくあるご質問Q7」に詳しく記しています。中で『洋間に使う“和”、和室に使わない“和”の存在』の部分は、まさに「逆転の発想」と云えます。もっとも「室内履き草履」そのものは私の発案でもなんでもありませんから、最初の発案者がいてくれたからこその「角館草履」なわけです。

昨今、旧鷹巣町近辺からお越しくださるお客様が急増しています。これには明らかな理由があって、それは秋田内陸線の利用促進を図る運動なんですね。角館駅と鷹巣駅を結ぶ鉄道が秋田内陸縦貫鉄道、ここ数年存続問題が話し合われ、つい最近になって「ひとまず存続」が決まりました。

鷹巣からお越しのご家族、お父さんが草履を気に入ってくださりお買い上げです。鷹巣からお越しと聞いたので、『最近鷹巣近辺から来てくれる人が増えだんシ~、角館からは行ってるもんだがどうだか…』と言うと、『う~ん、鷹巣はなんにもねぇがらなぁ…』。
もちろん「なにもない」ということはありませんが、確かに角館のように「散歩する街」という印象はないんですね。

こちらのお父さんが提唱する内陸線活性化策が面白かったです。それは鷹巣で止まっている線路を、大館市経由で小坂町にある小坂鉄道と結ぶというものでした。小坂町には日本最古の木造芝居小屋として名高い「康楽館」があります。私はあいにく行ったことがないのですが、なかなか活発な活動をしていることは聞いていました。角館と康楽館を結ぶ直通電車、確かに興味をそそる話ではあります。

さらにお父さんは、『沿線自治体の負担金がひとつの焦点なんだがら、仙北市と北秋田市ふたつだけでなく、大館も小坂も含めればイイんでね!? 角館がら小坂まで通ってはじめて“内陸線”と呼べるど思うなぁ』。

冷静に考えて、その敷設費用がどのくらいかかるのか、またどこがどういう割り振りで負担するのか、さらに駅舎の人件費等課題は山積でしょう。
でも、「使う人がいないから廃止する」ではなく、「さらに大きくすれば利用価値が生まれる」という“逆転の発想”、考えるだけなら楽しいと思うんです。

そしてさらに大きな鉄道路線へと発展できたら、現在の内陸線を作ってくれた先人の労苦に報いることにもなるんじゃないですかね。
見ることも履くこともなくなった「ワラ草履」が、材料も配色も用途も変わり室内で復活しています。ここにも忘れてならない先人の労苦がありますね。

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可愛いおとな。

2008年11月29日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
黄色基調の花柄プリントをベースに、合わせは同系の黄色です。風水に絡んで黄色好きの方が結構いるもんです。米蔵スタッフのひとりはこの草履を見るなり、『とうもろこしみたいっ!』。風水好き、もしくはとうもろこし好きの方にいかがでしょう。

実演でお逢いする方々の中に、ご年配者であっても実に「可愛い」おばさまがいらっしゃいます。私よりありったけ年長者に対して「可愛い」と例えるのは失礼なのかも知れませんが、決してバカにしているのではなく、ほんとに少女のようなおばさまっているもんですね。

昨晩お電話を頂戴したのは、今月上旬実演でお買い上げくださった大仙市のおばさまでした。『あれがらずーっと履いてるんシども、もう離せなぐなってしまって。これどご娘夫婦サも送ってあげようど思ってシよぉ』。
こうしたプレゼント用のご注文は通年いただくのですが、昨晩のおばさまを「可愛い」と感じたのは、とにかく終始笑顔が分るんです。実演では私のほうが主に話し手ですが、こうしたお電話のときはあえて聞き手に回るようにしています。そうするとお顔は見えなくても表情がよく分かるんですね。

今日お越しのおばさまお二方も、実に可愛い方でした。配色を選ぶあいだ中、女子高生がTシャツかなんか選んでいるようなはしゃぎようです。
『あたしは地味な色が好きなのよぉ』と言う割りに、お選びになったのは定番配色③、最後は『やっぱりこの旅行は赤に縁があるのねっ』。
なんとも楽しく可愛いお二人でした。

その後お出では、秋田市内の大学に勤務する先生と奥様、こちらの奥様も可愛い方でした。お姑さんであるご主人のお母上へのプレゼントに話が決まり、早速配色選びです。ひとつ候補を決めたときに目に入ったのは、クリスマス草履。『まっ、これ可愛い!』、ご主人もそんな奥様を笑顔でご覧でした。
直後、『あたし、お母さんとお揃いで履きたいっ!』、ご主人もいまさらダメとは言えなくなってしまったようです。
それにしてもクリスマス草履を見つけたときのはしゃぎようは、やはり少女を想わせましたねぇ。

おとなになっても「可愛らしさ」を残す人というのは、なにか特別な理由でもあるんでしょうか。少年時代に持っていた「純粋」をいくつになっても失くさない、そんな人が確かにいます。

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体よりサイフに悪い!?

2008年11月28日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
黄色基調のマス目プリントをベースに、合わせはヒョウ柄プリントです。この配色ですと男性用が面白いと思ったのですが、どちらの布地も23cmくらいを編むしか残っていませんでした。女性サイズとしても面白いこちらの草履、これにて最終です。

昨晩は西宮家恒例の「日本酒まつり」でした。40名限定の席はすべて埋まり、人気の高さがうかがえます。
シェフ渾身のコース料理も見事なら、並ぶ日本酒も見事です。中でも私たち四人のテーブルで一番人気の酒がありました。昨年開催された秋田国体で、皇室関係の方々にご賞味いただいたというその酒は、その後宮内庁からご注文があったそうです。「宮内庁御用達」と聞いただけで、その旨さがお分かりいただけるんじゃないですかね。

酒と言えばタバコ、一日に20本程度といえ私もやめられないひとりです。酒が入るとどうしてもタバコが吸いたくなるのですが、食事メインの飲食店では「店内禁煙」がもはや当たり前です。西宮家レストランも同様、タバコは外の「喫煙スペース」へ行かなければなりません。

二時間のあいだに三度喫煙場所へ行ったのですが、必ず会うお顔があるもんです。すると初対面なのにもうそんな気はしません、『いや~、また会ったんシなぁ』から始まり、タバコ一本吸うだけの短いおしゃべりタイムと相成ります。
こうしたときほとんどの方が言うのは、『これだげ税金納めでで、それで悪りぃぐ言われるものなぁ』。

今朝の新聞にタバコ税の値上げが書いてありました。法律として決まれば一本あたり3円、私の吸っている一箱300円のタバコが360円になります。以前のブログで、ヨーロッパ並みに「一箱千円」の話題を書いたことがありましたが、私は千円になったらもう買えませんね。新聞記事をカミさんに話して聞かせると、『360円だって買えるってがっ!?』。

どうしたわけか、最近のニュースを見てると「大麻」が流行してますね。大学生が末端価格で数千万円の大麻を栽培していた例もあったとか。
捕まった誰かが言ってました、『大麻はタバコより害が少ない』。これこれ、買うほうの身にもなってみなさい、そんな高いモノは体よりサイフに悪いでしょうがっ。

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お知らせ。

2008年11月26日 | 実演日記
定番配色①「紺の唐草にエンジ」
定番配色②「紺の唐草に紺」
定番配色⑧「夜桜にエンジ」

以上三種につきまして、布地メーカーの都合により次回の入荷が年明けになります。現在手持ちの材料がなくなりますと、一ヶ月ほどご注文をお受けできない状況となってしまいました。

誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

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偉大な功績。

2008年11月24日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
赤基調のクリスマスプリントをベースに、黄・エンジ・緑を合わせた配色Ⅱパターンです。ちょうど一昨日の「今日の草履」と色違いですね、こちらも可愛く楽しい草履と思います。

若者クリエーターたちが繰り広げた「想nicArt。1」(そにっくあーといち)、本日九日間の会期を無事終えました。その発想力と実行力には、私の周囲も実に評価が高いです。会期そのものは九日間でも、そこまでの準備や制作日数を想えば、彼らが費やした時間とエネルギーは途方もないと思うんです。
いわゆる生業を棄ててこれだけの期間集中できるのも、また若者だからではないでしょうか。私なんぞがそんなことをしたら一家離散の危機ですよ。

弘前市からこの企画に参加した女性クリエーターさんは、会期スタートのちょっと前に一度お逢いしていました。大学で彫刻を学び、その後大学院で「まちづくり」を専攻しているんだそうです。
さきほどお逢いしたときに、『疲れだべぇ?』と訊いてみると、『はいぃ、なんか毎晩の酒飲みで疲れましたぁ』。毎晩酒が飲めるのは若い証拠、なによりこの企画が楽しかった証拠じゃないですかね。

いずれにしても、若者たちによるこの企画に大きな拍手を贈りたいです。実行委代表を務める若き彫刻師に、『この企画は継続させねばならねなっ』と言うと、『はいっ、そのつもりですっ!』。
角館外町(とまち…商人町)に芸術を根付かせる第一歩、彼らの功績は偉大だったと思います。

実演席背中に「著作権登録証」をいつも飾っています。それを見た方や置いてある私の名刺を見た方の中に、稀ですが『あの写真家と親戚とかですか?』とお訊ねになる方がいます。角館に暮らす著名な写真家さんと私の苗字が同じためにそう訊くのですが、残念ながらそういう筋ではありません。
苗字を見ただけで“あの写真家”と云われるだけあって、その写真家さんの功績も実に偉大でした。

写真家さんは二年ほど前、突然の病に倒れました。一時は再起不能説まで囁かれましたが、今は杖と介添えが必要ながらご自身で歩けるまで回復しています。
昨日のこと、秋田市からお越しの男性にまた訊かれました。親戚筋ではないことを伝えると、『あっ、そうなんだぁ。病気したって聞いたけど…』。写真家さんの著名ぶりがうかがえます。

こちらの男性がお帰りになって間もなくのこと、「想nicArt。1」をご覧のためにその写真家さんが西宮家を訪ねて見えました。こんな奇遇もあるんですね。
実演ベンチに腰を下ろし、ふと私が使っている「イ草」を見つけた写真家さんは、『そのイ草はどこのものだんシか?』。熊本県八代産をお伝えすると、『あぁ…、一ヵ月半も滞在したがなぁ、イ草の写真を頼まれてねぇ』。

詳しく聞いてみると、熊本県が中国産イ草との差別化を盛んに訴えていた時代があって、大手広告代理店の要請でこちらの写真家さんが八代に滞在したんだそうです。『あたり一面がイ草畑でねぇ、そりゃあ綺麗だった…』。お元気に全国を飛び回っていた時代を、懐かしそうに話してくださいました。
これはほかの人から聞いたのですが、よく見かける北海道富良野市のラベンダー畑の写真、あれもこちらの写真家さんが第一人者なんだそうですよ。

「想nicArt。1」に参加した若者の中に、将来こちらの写真家さんのような功績を残す人が現れるかもしれませんね。

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「ニッポン」を忘れた!?

2008年11月22日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ22cm土踏まず付き〔4000円〕
緑基調のクリスマスプリントをベースに、エンジ・緑・黄を合わせた配色Ⅱパターンです。カラフルついでに、無地の配置を左右違えてみました。ピエロを想わせる楽しい草履ですね。

日々の実演で説いている、和の履物の健康効果。このご説明の最後によく言うのが、『体にうんとイイのが分ったときには、すでに誰も履かなくなっていたんですよぉ』。ほとんどのお客様が『ほんとねぇ』と頷き、苦笑いを浮かべます。
世の中にさまざまな履物が生まれ、人の生活も行動も多彩になりました。そんな発展の陰に埋もれていく日本古来の文化、なんか人の「心」と重なるものを感じます。

11月12日のブログにご登場の埼玉県からお越しくださったお三方。うちのおひとりからオーダー草履到着をお知らせいただくメールがありました。草履オーダーの後、武家屋敷を和服姿で散策された様子が綴られています。
『伺った後は、アンティークの着物をきて武家屋敷散策。パリからいらしたという外国の方に写真を撮られたり、日本人なのに、別の珍しい人を見るように色々な人に声をかけられそれも楽しかったです。』

この文面を読んで思い出すエピソードがありました。その数日前、やはり「着物で散策」に参加されたのは、秋田県立教養大学に在籍する外国人女子大生。30人ほどが交代で和服を着て武家屋敷散策を愉しんだんですね。
ボランティアでお世話に参加していた歴史案内人の女性が、『時間が来ても“まだ着ていた~い”って言うんですよっ!』。
日本人が忘れかけている「着物文化」、若き外国人女性にはそれがとても魅力に感じたんでしょう。

日常に外国人と行き交う角館。そんな街だからこそ、ときにわれわれは「日本人」を思い出すことが必要なのかも知れません。

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観光シーズンとは?

2008年11月21日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
赤基調のクリスマスプリントをベースに、黄色を合わせた配色Ⅱパターンです。クリスマスのイメージカラーに黄色がどうか分りませんが、可愛く仕上がればそれも良しでしょう。明るく楽しい草履と思います。

11月も中旬から下旬へ、雪も降り出し街は冬の装いです。こうした時節を迎えると、『今年ももう終わったなぁ』とか『これがら長い冬だなぁ』なんて言葉が挨拶です。確かに俗に云う観光シーズンというのは、角館の場合春から秋にかけてでしょう。四月の開幕直後にいきなりピークの桜まつりを迎え、その後山あり谷ありを経て11月上旬あたりで一年を終える感じです。

今日お越しは、8月21日のブログにご登場の「ミイラさん」…、なんて言ったら叱られますね。奥様はその後も角館歴史案内人のひとりとしてご活躍です。
奥様がお連れの方は二番目の息子さんとその奥様、今日もこちらのお二方が草履をお買い上げくださいました。これで結局すべてのお子さんが私の草履を履いてくださることになるんですね。なんともありがたいことです。

息子さんご夫妻に『雪の角館はどうですか?』とお訊ねすると、『良かったですぅ、雪が見たかったんですよっ』。
過去一度だけ、真冬の実演を短期間でしたが試みたことがありました。そのときも何人かのお客様がおっしゃったのは、『雪ってイイですよねぇ』。考えてみればはるばる秋田県のスキー場へお越しの方もいるわけですから、「冬」=「観光オフ」ではないんですね。

これからも便宜上「観光シーズン」という言葉を使うでしょうが、「通年観光地」の気持ちだけは持ち続けたいものです。

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仕事ダイエット。

2008年11月19日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
赤基調のクリスマスプリントをベースに、緑を合わせた配色Ⅱパターンです。昨日に引き続きクリスマスシリーズ第二弾なんですが、こちらも可愛い草履ですね。緑のシーチングは樅の木に見立てていただけると嬉しいです。

冬のはじまり、はじまり~。予定通り秋田県は初雪が観測されました。と言っても今朝の雪はあまりに小雪過ぎて分りませんでした。日中は冷たい雨が降り続き、夕方気温の低下がひとしお感じられると、落ちてくるものははっきり白くなりました。明朝は今期初の雪よせでしょうかね。

観光シーズンがひとまず終わり、今週のような天気では散策の方もめっきり減ります。それでも地元住民を中心にいくらか人が回っているのが、「想nicArt。1」(そにっくあーといち)。地元民が主ですから私の知ったお顔も多いです。今日は知人の議員さんがお越しでした。
『若い人だぢが頑張ってるもの、少しでも観て歩きたいど思ってよっ』。そういうのも議員さんの仕事、私はイイことだと思います。

こちらの議員さん、久しぶりにお逢いすると少しほっそりしていました。まぁ、元来が純粋な日本人体型ですから、初めて会う人はそう思わないでしょ。
『ジョギングでもはじめだが?』と訊いてみると、『まさが、まさがぁ。ジョギングして来るなんて言ったら、周りに“ほぅ、余裕あるね”って言われでおしまいだぁ』。まだ二期目ですから、個人のことなんかさせてもらえないんでしょう。

では痩せた理由とは…。それは「激務」、元々性格がそういう人ですから、まず「楽を選ぶ」とか「適当にごまかす」ということが出来ません。周囲の期待と自身の夢を追いかけていれば、ぜい肉が付くヒマもないってことですかね。

『元々太ってるがら痩せだのはイイんだども、着るものが合わねぐなって困ったものぉ。東京サ行った時に古着屋サ寄ったば、これがまだピッタリのがあるんだっ』。
内ポケットに見ず知らずのネームが入った上着を、『似合うべっ』てな具合に胸を張って私に見せる議員さん。毎夜高級ホテルのパーで愉しむ議員さんをどうこうじゃないんですが、まぁいろいろなもんです。

今日のように寒くなると、顔馴染みの多くは『さんびぐなってたいへんだなぁ』と声をかけてくださいます。私が、『娘三人育てねばならねがらなっ』と笑うと、『んだんだ、がんばれっ』と笑顔を返してくれます。
先の議員さんは四人の子持ち、「古着屋」の気持ちは痛いほどよく分かりますね。

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冬の匂い。

2008年11月18日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
緑基調のクリスマスプリントをベースに、合わせはエンジです。クリスマスシリーズの定番ともいえるこちら、明るく楽しく可愛い草履と思います。

今年で三年目を迎える「クリスマスシリーズ」、最初はホンの悪戯心でした。行きつけの生地屋さんでクリスマスプリントを見つけ、『おもしろそっ!』てな具合で購入したように憶えています。編んでみると「今日の草履」のように楽しい草履になったというわけでした。

早速展示してみると、『可愛いっ!』の言葉をたくさんいただきました。ご自分用にお買い上げの方ももちろんいたのですが、『クリスマスプレゼントに、これ面白くない!?』という方が予想以上に多かったんですね。あとクリスマスパーティーの景品なんていう方もいました。確かに話題性はありますし、軽く「ウケ狙い」もあったと思いますね。

明日の「今日の草履」では、赤基調をご紹介します。クリスマスプリント生地は追加購入が難しいため、おそらく30足程度の限定になるでしょう。ご希望の方は早めにお越しいただくか、メールにてオーダーくださいませ。

さて、明日は「雪」の予報です。山沿いでは20cm程度の積雪も予想されていました。今降っている雨が気温の下がる夜半から雪に変わるんでしょう。
いつもの草履コーナーが「想nicArt。1」(そにっくあーといち)の彫刻展示に利用されているため、今日から24日まで米蔵玄関に移動しています。周りはガラス張りで外がよく見えますから、降る雪を眺めながら「クリスマス草履」を編みましょうかね。

すでに外は、冬の匂いが感じられます。

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若者感覚。

2008年11月17日 | 地域の話


今日の草履は、12日に埼玉県からお越しくださった三人目のオーダー草履です。
『緒は花柄で、先ツボはオレンジ、ベースは淡い温かい色でお願いします!』がこちらになります。こちらの草履はご自分用ではなく、妹さんへのプレゼントなんですね。「温かい色」と聞いただけで、優しい姉妹愛を感じました。
一昨日からの三足合わせて、昨日の便で出発済みです。もう少しで届きますよっ。

実演小休止最終日の今日、お天気は曇り空なれど気温は高いです。タイヤ交換等冬を迎える準備はほぼ整いました。『あんまり降らねばイイどもなぁ』、やはり冬準備をしているご近所さんたちとも、こんな会話が多いです。
なんだかんだ言っても角館は雪国、雪がキライと言ったところで逃げる術などないんですけどね。

昨日からはじまった「想nicArt。1」(そにっくあーといち)、半分ほどの会場を歩いてみました。そのひとつが、似顔絵描きのmarikoさんが参加している展示会場、8月27日のブログでご紹介した私の似顔絵の作者です。
今年の夏でしたか、この企画の展示構想を練っていた彼女は、材料探しに私の実演席を訪ねてきました。実演席で材料になるものなど私には思いつきませんでしたが、いつも『無駄だなぁ』と思っていたのが草履の「芯」なんです。イ草を手綯いした縄なんですが、これが草履の「骨」の役目をします。

この芯は草履が編みあがると40cmほど残ります。片足から2本ですから、一日四足編めば16本になります。無駄と思ったところでそれは必ず余るものなので、いわば草履の「必要経費」なわけです。
彼女にその余った芯を見せ、『これだば要らねぇ、なんかサ使えるが?』と言うと、『あっ、そういうのが欲しかったんですぅ』。喜んで持ち帰りました。

そして今日の展示会場、余った芯の使われ道は、なんと手提げ袋の「持ち手」に化けてました。



袋の印刷プリントは、角館の街並み地図をデザイン化したものです。さすがはデザイナー、さすがは若者ですなっ。

もうひとつの会場は、現役高校生の絵が展示されていました。それぞれにタイプの異なる絵なんですが、「ケータイ依存」「心の傷」「自然の消滅」といった、マイナスイメージをテーマにしたものが多かったです。
社会に対する反発や自身のコンプレックス、普段は言葉に出来ないことを絵筆で表現しているんでしょう。

高校生という多感な時代、その後社会に出て荒波に揉まれはじめた二十代、それぞれの時代を思いっきり歩いて欲しいものです。
あっ、そういうことを言うから「おじさん」なんですね(苦笑)。

さて、明日から実演再開です。今日たまたま西宮家に立ち寄ったところ、ちょうど盛岡から草履をお求めに来てくださったご家族と出逢い、オーダーを賜りました。こうしてお訪ねくださる方々のために、これからの冬を乗り切りたいと思っています。

明日から徐々に気温が下がり、水曜日は雪マークが確実になっています。季節もそんなですから、明日の「今日の草履」は今期初の“クリスマスバージョン”をご紹介しましょ。

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