角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

今年の桜予測。

2024年02月10日 | 地域の話


【完全おまかせ23㌢土踏まず付き 6,300円税込】


桜が描かれたプリント柄は角館草履で一つの定番です。
理由はもちろん「角館=桜」に由来するのですが
その見ごろ時期がここ数年明らかに変わってきました。
かつての四月下旬~五月上旬、つまりゴールデンウィークに
ドはまりだった時代は一昔前となっています。

直近の2023年は四月十五日に見ごろを迎え
二十日初日の「角館の桜まつり」を急きょ前倒し
プレオープンさせて急場をしのいだものです。
四月二十日を過ぎるとほぼ散り終えていました。
そこからしばらく経ってあの猛暑が始まったわけです。

そして今年ここまでの暖冬を考慮すると
昨年を超える早さで桜がやってくると皆が見ています。
もちろん自然の成せる業ですから正確な予測など
出来ません。
しかし去年より遅いとはどうしても考えられませんね(^^;
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四十七年後のリベンジ。

2024年01月19日 | 地域の話


【完全おまかせ22㌢土踏まず付き 6,100円税込】


今から四十七年前、私が中学二年生のときです。
父親の知人にとある政党新聞を取り扱う男性がいました。
たまたま配達員を求めていた男性から私に話があり
月額四千八百円というバイト代に強く魅せられ
引き受けることにしました。

当時私は軟式庭球部に所属していて
ラケットやシューズといった用具代が
決して裕福ではないわが家に大きな負担でした。
ですから私はそのバイト代で過分な買い物や
無駄遣いをしたという覚えはありません。

何月から始めたのか定かではないですが
何度かバイト代をもらい、やがて冬になりました。
真っ暗な雪道を自転車に乗っての新聞配達は
少年の労働意欲を根こそぎ奪うものでした。
おそらく翌日には辞めたと思います。

その四年後高卒で社会に出てから四十三年
草履職人となるまで複数の生業を経験しましたが
「ツラさから逃げた仕事」はかつての新聞配達だけです。
これが私にとって喉に刺さった魚の小骨のごとく
心に残る小さな痛みとなっていました。

今年八月から始めた新聞配達は、現在真冬に入っています。
当時の自転車から自動車へと変わったものの
除雪車さえまだ走っていない降雪道路を一番に走るのは
なかなか緊張感があるものです。
しかし心には確かな「リベンジ」を感じています。
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2024年が明けました🎍

2024年01月03日 | 地域の話





新年明けましておめでとうございます。
本日明けて三日となりました。
今年も元日から草履実演を開始し
二日間を務めてお休みをいただいているところです。
地元の常連さんや旅人の姿もチラホラ見受けられました。

まず話題とすれば近年稀にみる暖冬の年明けです。
角館の積雪量は現在6㌢
とても正月の景色とは思えませんね。
一般的地元民は皆喜んでいますが
一部除雪を生業とする人々と観光でお出でのみなさまには
やや拍子抜けかもしれません。

もっと驚いたのは元日発生の能登半島地震です。
「新年おめでとう」の言葉がはばかられる惨事となりました。
被災地のみなさまには心からお見舞いを申し上げます。
まずは本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
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いよいよ冬本番です⛄

2023年12月16日 | 地域の話


静岡県袋井市の男性のオーダー草履
「パッチワーク調」です。
男性サイズのパッチワーク調を久しぶりに編みました。
編んでいたら面白くなって、展示在庫に
もう一足編んでいます。お客様の人数は少なくなりましたが
ご縁があったら見ていただきたいですね。

さて師走も半ばを迎え、今年も残すところ
あと二週間余りとなりました。
JR東日本大人の休日俱楽部パス期間が終わり
角館を散策される人影もめっきり少なくなった印象です。

今日は朝から雨で、18時現在もまだ降り続いています。
気温が高めなので空から落ちてくるのは雨ですが
明日の早朝から雪に変わる予想です。
明日からしばらく気温が上がりませんから
雪になれば少し積もるでしょうか。

わがやの愛犬さくら🐶も居間の定位置が
もっぱらストーブ前になっています(^^♪


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怪我の功名。

2023年11月10日 | 地域の話


完全おまかせ23cm土踏まず付き 5,800円税込【2024年1月1日より6,300円】


展示品(在庫品)は私の好みのままの配色で作ります。
まず大きな抵抗のない色合わせが多いなかで
私にしてはかなり大胆な配色もあります。

ときに「やっちまったかなぁ」と思うこともありますが
これまで二十年の草履職人生活で、とうとう売れなかった草履は
一つとしてないんですね。
中にはすっかり気に入っていただける草履もあって
これは「怪我の功名」と言えるかもしれません。

秋田県知事がとある催しの挨拶で、秋田県産の食材を持ち上げたいばかりに
過去参列した四国愛媛での食事を「美味くない」「貧乏くさい」と
悪評したことが全国ニュースに取り上げられました。
かねてから一言多い知事とは言えさすがにこれは許容範囲ではなく
本人もことの大きさをすぐに直感したのでしょう。
真剣に謝罪していましたね。

愛媛の食事で悪評の一つにされたのが、食事メニューに出てもいない
「じゃこ天」でした。
それがここ数日、じゃこ天の通販売上が前年比1.6倍の伸びなんだそうです。
増加のほとんどが秋田県内からのオーダーで
メッセージに知事の言葉を謝罪する文言が連なっていると聞きました。

これを「怪我の功名」と言っていいのかはビミョーなんですがね(^^;
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クマにご注意ください!!

2023年10月17日 | 地域の話


埼玉県南埼玉郡の男性のオーダー草履
「紫系おまかせ」です。
2017年に秋田の旅で初めてお買い上げいただいてから
四足目となるご注文でしたが、「紫」は初めてです。
どんな心境の変化があったのでしょうか(^^♪

世の中には「変化」が付き物といえ、今年のクマは
これまでと大きな違いになっています。
いたずらに出くわさないようむやみに
山へ入らないようにするのが当たり前だったのが
今年はクマのほうから街へやって来ています。

仙北市内でクマの目撃情報が一つもない日はなく
つい先日は武家屋敷通りで目撃されたり
西宮家からほど近い町医者の屋敷内に立つもみの木に
何時間も居座ったり、これまでとは明らかに状況が
異なっています。

レンタカーで当地を旅行中の女性に聞かれたのは…

『ところどころにクマ注意の看板を見るんですけど
地元の方々はどうやって注意するんですか?』


注意する方法はありませんね(^^;


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今冬の雪は少なめ。

2023年09月21日 | 地域の話


愛知県小牧市の女性のオーダー草履
「紺づくしで先ツボだけ赤で~」がこちらになります。
もう何年も前からの常連さんで、いつも配色の一部に
「麻の葉」をご希望されます。
お名前に由来される「麻」なんですね(^^♪

過去百四十年で一番暑いとされた秋田県の夏が終わりました。
今朝一番の気温は18℃まで下がり、昼の最高気温も20℃を
やや超えたくらいです。本日をもって角館草履の実演席から
扇風機が撤去されました(笑)

ここまで暑い夏を体験すると次に怖いのが今冬です。
夏が暑ければ冬も暖かいと言う人がいて
そうなると怖いのが雪の質です。水分たっぷりの重い雪を
片づけるのは重労働なんですね。

今朝三ヶ月予報が発表され、十二月の降雪量は平年並みか
少ないのだそうです。
少し安心した秋のお彼岸でありました。
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角館のお祭りが終わりました。

2023年09月11日 | 地域の話


角館が一年で最も熱く燃える三日間が終わりました。
気温も高く、秋祭りなんだか夏祭りなんだか分からないくらいです。
四年ぶりに開設された西宮家お祭りテントも
生ビール等の売上が好調だったと聞いています。

角館のお祭りパンフレットに十八台の曳山の
責任者名が載ります。
知人の息子諸氏の名を見つけると
還暦のおっさんとしては次代の成長に
目を細めるわけです。

一方わが家の娘たちは、今年を最後に
踊り子の現役を引退しました。
三女などは引退するために七年ぶりの
お祭りへ帰省したようなものです。
コロナ禍により踊り子の人数が減り
引退時期がやや遅くなりました。
ここまでよく頑張ったと心から思います。

保育園児時代から四半世紀に渡り
角館のお祭りを賑わす一員を務めてくれたこと
親として喝采の拍手を贈りたいものです(^^♪
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角館のお祭りが始まります!!

2023年09月04日 | 地域の話


秋田おばこ調21cm土踏まず付き 5,400円税込【2024年1月1日より5,900円】

直近四日間で3足の21cm草履をお買い上げいただきました。
靴サイズで21.5と22.0の方に適した21cm草履は
成人女性でもときに出会います。小さな草履で成人デザインは
結構珍しいらしく、かなり喜んでくださいますね(^^♪

さて九月七日・八日・九日はみちのくの小京都角館が
一年で一番熱く燃える三日間です。それが「角館祭典」
十八台の曳山が小さな町を練り歩き、ところどころで
秋田おばこ衣装や紫の紋付を身にまとった女性たちが
手踊りを披露します。

夜のとばりが降りる頃、その優雅な曳山が一転荒々しく変わります。
曳山に乗る人たちの重さを加算すれば総重量は5㌧級
この曳山を渾身の力でぶつけ合うんです。
山鉾屋台型のお祭りは全国に数ありますが
ぶつけ合うのはかなり珍しいんじゃないでしょうか。

珍しいものに出会う旅は面白いに決まっています(^^♪
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猛暑の秋田県。

2023年08月21日 | 地域の話


赤系おまかせ24cm土踏まず付き 6,000円税込【2024年1月1日より6,500円】


七月の秋田県大雨被害は全国ニュースでも広く伝えられ
県外の知人から私のところへもご心配のメールを複数いただきました。
五十年ほど前に町を流れる檜木内川が改修されてからは氾濫がなく
角館の中心部は比較的雨に強いという印象を持っています。

七月の大雨で大きく被害を受けたのは県都秋田市でした。
浸水被害が五千棟にも上るといいますから甚大です。
角館には日頃、秋田市からドライブに訪れる常連さんがとても多く
今尚そうした方々と出会えていません。

そして今夏の猛暑です。およそ秋田県に似つかわしくない気温ですよ。
お盆が過ぎた今日でも最高気温が36.1℃に達しました。
最低気温も熱帯夜もしくはそれに準ずる状態が続いていて
地元民揃ってヘロヘロ状態です(笑)

週間予報を見ると週明けから少し季節が進む感じがあります。
26日㈯は七十万人を集める大曲全国花火競技会です。
花火が夏を見送るのかもしれませんね(^^♪
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