角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

寒い場所。

2007年07月31日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

東京の“仕入れ部長”にお願いして、また新たな新柄を取り寄せていただきました。
新柄第一弾今日の草履は、赤基調に和のリボン柄が可愛い綿生地をベースに、オレンジを合わせた配色Ⅱパターンです。見るからに華やかな可愛い草履に仕上がったと思います。
明日からもしばらくは、夏の新柄をお届けしますね。

今日の角館も風が涼しいです。朝と夕方は作務衣の上着を着ました。空はまだ梅雨っぽく、ときおり激しい雨が落ちてきます。激しい雨‥、一昨日の「夏祭り」を思い出してしまいました。

「今日の草履」をお買い上げくださったおばさまとご一緒のご友人は、昨年の秋にお買い上げくださった方でした。それが、『魚の目が痛くてまだ履いてないのよ~』。あらあら、せっかくの気持ちよい草履が「魚の目」でアウトですかぁ。
『冷え性の方は冬も履いてますから、宝の持ち腐れになっちゃいましたねぇ』と言うと、『そうなのぉ、もう、早く魚の目取らなくちゃっ!』。
草履がどうこうよりも、治せるものは早く治したほうがイイですよねぇ。

東京からお越しの四人旅、うちのお二方がご夫婦です。奥様が草履を気に入ってくださり、遅れてきたご主人に、『あっ、お父さ~ん、この草履、冷え性の人にイイんだって。買ってもイイ?』。
するとご主人、『いくらするんだよ、冷え性にイイったって、財布が冷え性になったら困るだろ』。3000円と知りお許しが出ましたが、「財布が冷え性」のお父さんには座布団を一枚差し上げたいですね。

冬場の冷え性の前に、まずは盛夏を体験しなければいけません。明日から八月、3日から秋田市の竿灯祭りがスタートです。夏の観光シーズン、今年も多くのドラマが待っていそうです!

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必要な資質。

2007年07月30日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、7月26日、千葉県市川市からお越しくださったご夫婦の、ご主人からのオーダー草履です。奥様は展示品からお選びになったのですが、ご主人は土踏まず付きを気に入ってくださったためオーダーとなりました。
本日の便で出発しました、お楽しみにお待ちください!

先日のブログでもお伝えしましたが、昼夜の寒暖差が大きく、なんか変な感じです。お盆を過ぎた頃がちょうどこんな感じで、寝やすいのは助かるのですが、これから盛夏はやって来るのでしょうか。

夏休みに入って、やはり子どもの姿が目立つようになってきました。今日は「夏休み子どもネタ」第一弾をお届けしましょ。

名古屋市から遊びに来てくれた小学二年の男の子、秋田市にある親戚へ遊びに来て、今日は角館散策です。例の通りひとり実演ベンチに残った男の子は、物怖じすることなく積極的に話し掛けてきました。
『僕は折り紙が得意なんだ。恐竜なら5分くらいでできるヨ』。私の実演を見ながら、自分が得意な“手作り”を自慢げに話します。
『前に折り紙のコンクールに出て優勝したの。で、10万円の図書券をもらったんだっ!』。私が、『10万円分でナニ買ったの?』と尋ねると、『漫画。残った分はお母さんに預けて、それでローンを払ったみたい。僕ン家、案外貧乏なんだ』。
あらあら、だんだん話が深刻になってきました。

男の子の口は止まりません。『夢っておっきいほうがイイんでしょ。最初おっきな夢にしておけば、だんだん小さくもできるしね』。
子どもの口からこの手の言葉ははじめて聞きました。一種の天才かも知れないと思いながら、とりあえず『君のおっきな夢はなんなの?』と尋ねると、『政治家。困ってる国民を助けるんだっ!』。これはほんとの天才かもしれないと思い、さらに質問をぶつけてみました。
『ふ~ん、じゃあ今の国民がいちばん困ってることってなんだと思う?』と尋ねると、『それが分かんないんだよね~、おとなの言うことは難しいから』。
ようやく小学二年の子どもに戻ってくれた気がしました。

小学生のうちから「わが家の貧乏」を自覚する子ども、こういう子どもこそが将来の政治家に向いているのかもしれませんね。政治家にとって、「貧乏」は必要な資質とさえ思います。
最初は国会議員を夢とし、最後は市議会議員でもイイじゃないですか。「政治家」となる夢を果たしてくださいナっ。

当地秋田県からも、先の参議院選挙で一年生議員が誕生しました。今持っている夢を、できるだけ長く持ち続けて欲しいものです。

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奇跡の開催。

2007年07月29日 | 地域の話

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、大仙市大曲からお越しくださった女性のオーダー草履です。お二方でお見えになり、すぐに関心をお示しになりました。土踏まず付きを試し履きしたお二方、『ぉぉおおおぉぉ、これイイィィィ~!』。これまでで最高のリアクションかも知れません。

昨日の今月二度目のお休みは、ブログでもご案内していた「ちっちゃな夏祭り」開催のためです。天気予報では雨の確率80%、開催日前後は晴れマークの行進ですから、いまどき言葉で『どんだけ~』ってな具合でしょうか。

予報通り昼頃から降りだした雨は、スタッフ集合時刻の午後3時頃から本降りに変わりました。それでもこの時点では「中止」の「ち」の字も頭にありません。それぞれ黙々と準備に汗していました。
午後4時を過ぎても、一向に雨足は衰えません。参加を要請していた飾山囃子グループ、会場に位置する商店会チーム、お祭り雪駄の販売店などから、『中止では‥』の打診が相次ぎました。『大丈夫、大丈夫、そろそろ梅雨明けだべぇ!』と笑顔で返答していた私も、内心はご察知いただけると思います。

歩行者天国スタート時刻は午後5時30分、同時に6時のイベント開始に向けて会場設営の仕上げがはじまります。この時点でも土砂降りが続いていれば、いよいよ「決断」と覚悟を決めました。
時刻は午後5時を過ぎ、バケツをひっくり返したような雨が落ちた直後、ピタっと止まりました。天は私たちに味方してくれたんですね。その後は終了まで一滴の雨も落ちませんでした。

お囃子の踊り子さんは子どもが中心だけに、早々に中止を決めましたが、そのほかはすべて計画通りの進行がされました。オリジナルうどんの評価も上々、金魚すくいレースでは子どもたちの歓声が上がります。踊り子さんがいない分、囃子方の男性陣は張り切ってくれました。一部と二部に分けたご披露は、延べ1時間30分に及びます。圧巻はスギッチが叩く太鼓と手踊り、着ぐるみに入っている若衆はあきんど塾メンバーでお囃子にも精通していますから、ほかではゼッタイ見られないスギッチでしょう。




直前までの土砂降りを想えば、大成功のイベントでした。やはり、なんでも諦めないことですね。またひとつ勉強の一日となりました。
ご来場のお客様、盛り上げてくださってありがとうございました。ご協力くださった出店者のみなさま、たいへんお疲れ様でした。そしてあきんど塾の「なまか」たち、本当にお疲れ様でした。

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感動の“初角館”。

2007年07月26日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23cm〔3000円〕
クリーム地に綺麗な花柄プリントをベースに、緒は茶色です。どちらも落ち着いた色ですから、比較的ご年配の女性にいかがでしょうか。

角館に暑さが戻っています。蔵の中にある実演席最高気温は26℃ですが、外は完全に30℃を超えましたね。発表はされていませんが、まずこれで事実上の梅雨明けでしょう。

6月12日のブログで絵描きのくまさんをご紹介しましたが、数年来くまさんを探していたという女性が、昨日念願の再会を果たしました。お伴は映画会社に勤務するご主人です。
くまさんからご招待を受け、私も夕食会へ出席させていただきました。くまさんが角館で親しくしている顔ぶれを女性に逢わせたかったのでしょう、私のほかに四人が招かれていました。くまさんは終始上機嫌です。

今朝一番に、女性とご主人が西宮家を訪れました。草履のオーダーを伺いながらいろんな話をしましたが、本当に「人生いろいろ」ですね。
お帰りの際の女性の言葉、『これを機会に、ときどき角館に来たいと思ってます』。くまさんが暮らすこの街を、女性もご主人も気に入ってくれたようです。

私のブログによって念願の再会が果たされ、そして角館ファンが二人増えました。今日はとっても嬉しい日です。

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どちらも不可欠。

2007年07月24日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ25cm〔3500円〕
風神・雷神プリントをベースに、茶色地の「まがたま」ブリントを合せてみました。これまでもそうでしたが、少し変わった配色を試みるとすぐに売れます。こちらの草履をお選びの男性も“初角館”なんですが、変わった配色が分かるかのようにお選びになりました。

新聞紙面もテレビも、連日選挙の話題ですね。角館にも三日に一度くらいの割合で、誰かの選挙カーが走って来ます。浮動票獲得のために懸命なんでしょう。

さて、昨日のmasatoさんのブログコメントにもありました、草履の「効果」。私も草履職人となってから少しずつ勉強をはじめています。
まず分かったのは、人間の足にとって最も理に叶った姿は「はだし」ということです。靴はもちろん靴下さえ着けない、足の指5本が自由に動ける姿、これがなにより健康な状態なんですね。

草履をはじめとする「和」の履物が体に良いと云われて久しいわけですが、ではいったいナニが理由で体に良いのか、これはなかなか知られていないと思います。私が思うには、草履が体に良いと言うより先に、「靴」が体に悪すぎるのでは‥ということなんです。

足の裏は実に「自在」ですね。地面の凹凸に合わせて変化し、5本の足指の自由を駆使して直立を保とうとしたり、場合によって木に登ったりします。これら人間本来の足の機能を阻害するのが、周囲をガッチリ固め足指の自由を奪う「靴」というわけです。
水虫や外反母趾なんていうのは、『もっと楽にさせてくれー』という足の悲鳴であり、反逆の表れなんでしょう。

とは言いながら、靴の普及と進歩によって、人の生活もまた進化してきたわけです。今の世の中に「靴不要論」を唱えるのは、時代錯誤も甚だしいということになります。そこで草履など和の履物の「健康説」が云われたんじゃないでしょうか。はだしは無理でも出来る限りそれに近い姿、それが和の履物ということだと思うんです。
結論として前述の、草履が体に良いと言うより先に、「靴」が体に悪すぎるのでは‥になるわけですが、どちらも不可欠というのも間違いない事実なんですね。

「与党が素晴らしいのではなくて、野党がダラしないから‥」、これも世間でよく聞く言葉です。仮にそうだとしても、どちらも不可欠なんでしょうね。

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まずはお嫁さんへ‥。

2007年07月23日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23cm〔3000円〕
赤基調の和柄をベースに、紫を合わせた配色Ⅱパターンです。紫という色は、人によって好き嫌いがはっきりしているのかも知れません。ひと目で気に入ってくださる方もいれば、過去のオーダーで『紫だけはイヤ』とおっしゃった方もおりました。

7月下旬としては、過去にあまり経験のない気象を感じています。晴れれば高温、雨なら蒸し暑いというのが定番ですが、特に夕方以降の涼しささえ感じるこの数日は、なにやら今後の異常気象を予感させます。

73人目の草履職人誕生です。仙北市西木町にお住まいのお母さん、仙北市商工会を定年退職され、現在はお孫さんの保育園送迎や趣味の陶芸など、理想的な「老後」をスタートされています。
現役時代は仕事でもお世話になりましたし、米蔵スタッフにご友人がいることで今でもたびたび顔を合わせる方です。

お孫さんの保育園お迎えに時間にあるとのことで、今日はじっくり実演をご覧になっていました。おしゃべりの中で趣味の草履作りに話題が及ぶと、『えっ、この草履、作ってもイイの?』。たびたび顔を合わせていても、材料コーナーは目に入っていなかったようです。
もちろんOKをお伝えすると、まさに即決でした。草履台にイ草材料、布地材料に編み方ビデオと見本の草履、フルコースをお買い上げになり笑顔でお孫さんを迎えに行きました。

『作ったら、孫たちに履かせよっ!』と張り切っていましたが、まずは息子さん三人それぞれのお嫁さんへのプレゼントをお勧めしました。もちろん仲良しの嫁姑さんと思いますが、手作り草履でさらに磐石なものとなるでしょう。

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再会が願い。

2007年07月22日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ22cm〔3000円〕
金色基調に桜花、「遠山の金さん」をベースにエンジを合わせた配色Ⅱパターンです。「遠山の金さん」もいよいよこれで最後です。最後の「金さん」は、ツアーでお越しの男性が娘さんへのおみやげにお買い上げくださいました。

天気予報では最高気温29℃と言ってましたが、どうやらそれほどではなかったようです。夕方になって吹く風は、お盆を過ぎたあたりの涼しささえ感じました。

昨年の春から夏にかけてお買い上げの方が、そろそろ買い替えの時期のようです。昨日は盛岡市のご夫婦と秋田市のおばさま、今日も秋田市のおばさまと美郷町のおばさま、そして町内のお母さんが買い替えにお出でくださいました。
昨年とまた違った布地を使ってますから、お客様も楽しそうに品定めしてますね。二度、三度とお会いできることは、なにより嬉しいことです。

もうお盆まで二十日余りですかぁ。ついこの間今シーズンがはじまったばかりと思っていたら、半分以上が終ったんですねぇ。お盆が過ぎればお祭りまであと僅か、そろそろ巷はお祭りの話題で盛り上がってくる頃ですね。

お祭りを草履実演で過ごしたのは、去年がはじめてです。それまでは玩具のお店を出してましたから、観光客のみなさんとのおしゃべりはほとんどありませんでした。そういう意味でも、昨年のお祭りは想い出深いものになっています。

去年の9月20日のブログでご紹介した大学の先生から、先日メールをいただきました。
昨年はじめてお会いしたとき、『来年はきっと来られないなぁ‥』とおっしゃっていましたが、やはり今年のお祭り見物は無理との内容でした。無理を承知で『行きたいです』のメッセージから、本当に角館と角館のお祭りを好きになってくださったのが分かります。
こちらの先生とはお会いできないにしても、お祭り一年越しの再会をどなたかとは果たしたいもんです。おっと、そのためにも体調管理だけはしっかりしとかないと‥。去年のお祭り明けはこんな状態でしたからねぇ。

大学の先生からのメールの最後は、こんな言葉で締めくくられていました。
『今年も素敵な出会いがお店や祭りをとおしてあると思います。飾山囃子に来られた方に、いつもの笑顔と素敵なトークをお願いします。』

はいっ、承知仕りましたっ!

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あきんど塾夏場所のご案内。

2007年07月21日 | 地域の話
加盟する角館あきんど塾では、下記の通り夏場所を開催します。
伝統芸能飾山囃子(おやまばやし)披露もございますので、町内のみなさんはもちろん、観光で角館へお泊りのお客様にも楽しんでいただけると思います。
夕涼みがてら、ぜひお出かけください。

角館あきんど塾夏場所
ちっちゃな夏祭り 浴衣姿でGO!」
■期日・・・平成19年7月28日(土)
■時間・・・午後6時~午後9時
■場所・・・立町ポケットパーク(路上ホコテン)

◇浴衣でご来場の方へ◇
特典1・・・先着100名にアイスキャンディープレゼント!
特典2・・・オリジナルうどん100円引き!

◇オリジナルうどん新発売◇
角館で造られる平打ちうどんを使って、あきんど塾がオリジナル冷やしうどん3種を新発売します。値段はどれでも500円、浴衣姿のお客様には400円でサービス!

◇角館混声合唱団◇
地元の熟年合唱団サークルが、今年も美声をご披露します!

◇伝統芸能飾山囃子おやまばやし◇
おやまばやし扇栄会&門脇策子社中によるご披露です!

◇金魚すくいレース◇
いっぱいすくった上位若干名に、賞品が授与されます!

◇お祭りプレセール◇
今年新発売の雪駄やお祭り関連グッズを展示販売します!

◇立町商店会の屋台◇
お祭りに欠かすことの出来ない美味しいお店です!

◇浴衣写真展◇
夏祭りでのスナップ写真を展示し、ご購入もできます!

◇スギッチ来場◇
秋田わかすぎ国体メインキャラクターの「スギッチ」がやってきます!

「ちっちゃな夏祭り」についてのお問い合わせは、仙北市商工会 ℡0187-54-2304
または、当ブログコメントでも承ります。


<新聞折込は前日27日秋田さきがけ朝刊です>

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余計な一言。

2007年07月20日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ22cm〔3000円〕
赤基調にもみじや桜の和柄が可愛い綿生地をベースに、オレンジ基調のプリントを合せてみました。和柄と洋柄の合わせは稀にしかしないのですが、なかなか可愛い草履に仕上がったと思います。

梅雨空一色の今日の角館、本降りこそなりませんでしたが、青空が覗くこともなかったです。実演席の最高気温は24℃、これくらいだと蒸し暑さもありませんね。

平均的日本人より若干口数が多い草履職人、これは子ども時代から自他共に認めるところでしょう。口数が多いということは、失言とまではいかなくとも「余計な一言」は茶飯事です。

今朝、郵便局へ払い出しに行きました。顔馴染の窓口の女性が、『二千円札が入ればダメでしたか?』と訊くので、『今日は釣銭でねぇがらイイよ』と応えました。2、3分後呼ばれて窓口へ行くと、二千円札が二枚も乗っかっています。ここのところの局は、積極的に二千円札を出しているようですね。
さすがに二枚を見ては、草履職人の「余計な一言」が出てしまいました。『この間がら連発だねがっ、上がらの指示だおごっ?』。声量の調節がよく分からない草履職人、局の職員全員の注目を浴びたのは言うまでもありません。

知人の女性に、こちらも平均的日本人より若干口数が多い人がいます。こちらの女性、先日新車購入のため販売店を訪れました。契約書を書き終え営業スタッフに手渡し、待つこと30分。出てきた営業スタッフは、『スイませ~ん、金額間違えてしまってもう一度書いてもらえませんかぁ?』。さんざん待たされた挙句にもう一回書け、怒り心頭の女性もひとまずは堪えたそうです。
契約が終わり販売店を出ようとする彼女の捨てゼリフ、『とってもイイ勉強をさせてもらいましたぁ!』。女性も商売に携わっているのをこちらの販売店も知っていますから、こういう言葉が一番キツいんですよねぇ。

この間、商工会女性部の全国大会が秋田市で開かれました。県外から多数の女性部さんが秋田県を訪れたわけですが、一部の団体さんが角館観光を取り入れたんですね。
東北のとある県からお越しの女性部さん、草履を関心高くご覧になり、何人かはお買い上げもくださいました。お買い上げでないひとりの女性が草履台を見つけ、『これがあれば編めるの?』。
『簡単ではないですけど、練習すれば出来ますよ』とお応えすると、『へぇ~、買って行く人がいるの?』。すでに70人を超えていることを教えると、『ふ~ん、世の中にはヒマな人もいるのねぇ』。

商工会女性部の団体さんですから、おそらくこちらの女性も商いをされている方と思います。人様の趣味を「ヒマ」と評するからには、さぞお忙しいお店を経営されているんでしょう。ただこの言葉、明らかに「余計な一言」です。

泥仕合を避けるため、こちらの女性とのおしゃべりはこの言葉を聞いて打ち切りました。「余計な一言合戦」を挑むのはやぶさかでありませんが、西宮家に迷惑をかけるのも本意ではありません。次はぜひ、「路上ライブ」でお会いしたいもんです。

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「掲示板」のURLが変わりました。

2007年07月17日 | 実演日記
スパム対策のため、「掲示板」のURLを変更しました。
今後はこちらをご利用ください。


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