角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

今年のお祭り「観光用激突」。

2015年08月30日 | 地域の話
九月七日・八日・九日の角館のお祭りでは、中日八日のみ「観光用ヤマぶつけ」が行われます。今年の場所と組み合わせは次の通りです。

①15:00 樺細工伝承館前  山 根 - 北 部

②18:30 樺細工伝承館前  岩 瀬 - 北 部

③19:00 ワンミント前   西 部 - 西勝楽町

④19:00 市役所前     東 部 - 大 塚

⑤19:00 観光タクシー前  上新町 - 横 町

⑥19:30 土間人前     桜美町 - 川原町

⑦20:00 横町東部張番前  西 部 - 横 町

⑧20:00 秋田銀行前    七日町 - 駅通り

⑨21:00 立町十字路付近  菅 沢 - 本町通り

⑩21:00 中町タテツ家前  川原町 - 中央通り

⑪22:00 地酒ふじた前   下岩瀬町 - 駅前

⑫22:00 土間人前     本町通り - 中央通り


今年の特徴は、とにかく多いことです。これまで観光用激突が十二か所も行われたことはないんじゃないでしょうか。そして十八台のヤマすべてが参加するのも非常に珍しいと思います。
一つの理由は「記念年」が多いですね。北部曳山が今年五十周年、東部曳山が三十周年、中央通り曳山が今年新品に造り替えました。こうした記念の年はめでたさも大きいですから、平たく言えばいつも以上に張り切っているわけです。

九月八日火曜日の夕方からは、街のいたるところでヤマの激突が見られます。露店で旨いものをつまみながら、ぜひ愉しいお祭りをお過ごしください(^^)
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陰で支える職人たち。

2015年08月29日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
白の強い布地は基本的に利用しないのですが、プリント柄が可愛らしく浮き出る場合はその限りでありません。「今日の草履」の組み合わせに使っている布地もそんなタイプで、エンジのベースとの対比に可愛らしさがよく出ていると思います。
「今日の草履」は、神奈川県茅ケ崎市からお越しの女性がお持ち帰りになりました。

世の中には表に出ることなく陰で支える人が必ずいるものです。むしろそうした人数のほうが多いでしょうか。今の角館は九月七日・八日・九日のお祭りの準備が着々と進められていて、町内五ヶ所に建つ「大置山(おきやま)」がその姿を完成させつつあります。これは専門の業者さんが造るもので、作業風景を眺めているとまさに職人仕事です。お祭りの表舞台に出ることはなくとも、あの方々を抜きにお祭りは始まらないことがよく分かりますね。

昨日実演席をお訪ねくださったのは、劇団わらび座で舞台小道具を専門に作る女性スタッフさんです。facebookではかねてより存じ上げていましたが、互いに念願叶い昨日が初対面でした。一時間余りの滞在時間、ものづくりについていろんな話をしましたよ。
それぞれの舞台設定に合わせ作る小道具は、実に多岐に渡ります。ホームセンターで売っている素材を使っていかに本物に見せるかが腕なのでしょうが、そこには「ひらめき」「アイデア」「技術」「知識」と多彩な要素が必要とされます。

高級食材を贅沢に使うレストランの「有名シェフ」ではなく、家庭の冷蔵庫にある食材で見たことのないような料理を作る「天才シュフ」を連想しました。有名シェフであればときにはマスコミにも登場しますし、お客様のお席へご挨拶にも出向くでしょう。舞台一つ一つのシーンにおいて小道具の役割は極めて重要なれど、彼女が客席に顔を出すことはありません。まさに陰で支える「縁の下の力持ち」というわけです。

先日観劇した「ジュリアおたあ」のパンフに、「小道具 〇〇〇〇」との名前を見つけたときは、なんとなく嬉しかったですね。角館のお祭りチラシにも、「大置山組立 〇〇〇〇」の名前があっていいかもしれません。

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きわどい質問。

2015年08月28日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
緑の和柄に深緑の麻の葉プリントを組み合わせた「緑づくし」です。癒しの色でもある緑は、編んでいてもどこか安心感がありますね。
オーダー草履作りの合間に展示品として編んだのですが、出来上がって間もなく湯沢市からお越しのおばさまがお持ち帰りでした。ここまでのオーダーも先が見えてきましたので、これからはお持ち帰りの出来る在庫が少しは作れるかなと思っています。

「今日の草履」をお持ち帰りのおばさまは、四人のグループでお越しでした。丸太椅子に腰を下し、30分近くを実演見学に費やしましたか。実演ではさまざまなご質問をいただきます。四人のうちのおひとりが訊くのは、『この草履一足売れば、なんぼ儲がるもんだ?』。
これだけ単刀直入なご質問は珍しいですね。

もしかしたら田舎のおばちゃんに変装した、国税局査察官だったのかもしれません。
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子の早逝。

2015年08月26日 | 地域の話





今日の草履は、千葉県白井市の女性のオーダー草履です。ご希望配色が「完全おまかせ」でしたので、最近仕入れておいた黄色の麻の葉プリントを使ってみました。「麻」はすくすく成長する様から縁起物とされ、かつては赤ちゃんの産着に使った日本古来の模様です。赤ちゃんの誕生と成長はまさに幸せの象徴、タイトルは「幸せの黄色い草履」でいかがでしょうか。
本日の便で出発しました、もうすぐ届きますよ~(^^)/

朝ドラ「まれ」が双子の赤ちゃんを出産しました。二十三年前のわが家を見るようで懐かしく、また微笑ましいです。一説によると双子の確率は五万分の一などと云われますが、娘たちが小学校時代はほぼ学年に一組いたものです。少子化の昨今、双子の姿はさらに少なくなりましたね。ときにお客様の中で双子ちゃんらしき姿を見つけると、いつも以上に言葉を掛けないではいられません。

赤ちゃんの誕生、子どもの成長が幸せの象徴であるならば、子どもの死は不幸の極みと言えるでしょう。二週間ほど前、知人の次女が四十代の若さでこの世を去りました。がんの再発です。商いをしている両親は、落ち込む気持ちを紛らわすためにも店を開けました。お客様と話していれば自然と笑顔にもなるのでしょうが、仔細を知る周囲はそれをむしろ痛々しく感じています。

大阪で起こった中学一年男女の殺害事件は、親の立場で考えるととても心が痛いです。病気や交通事故とは違う亡くなり方に、どうしても防ぐ手立てを考えてしまうわけです。どうしたって犯人が悪いに決まっているものの、中学一年の子どもが二人、夜通し街にいることのリスクですよ。仮に犯人が極刑を言い渡されたにしても、それで良かったという話ではありません。

親より先に子が亡くなるというのは、それはそれで致し方ないこともあるでしょう。けれどもそれが何らかの手立てで防げる可能性があるのなら、それは親としてやらなければいけないと思うわけです。
「健康でさえ育ってくれたら、他はなんにも望まない」。わが子が誕生したときの感情に、嘘偽りがあろうはずもありません。
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お祭りの日取り。

2015年08月24日 | 地域の話
大曲の花火が終わると角館は、にわかにお祭りムードが高まってきます。一年間小屋に格納されていたヤマを出し、飾り付けを開始するのが「曳山(ヤマ)出し」。昨日の日曜日までに、十八台すべての曳山が小屋から出されています。角館衆は一年中がお祭りと云われながら、このヤマ出しが事実上のお祭りスタートではないでしょうか。地元民の話題にも、お祭りの天気具合が次第に多くなってきました。

昨日出会った花火明けのお客様から、『さっき作ってたのがお祭りなんですか?』と数人に訊かれました。『お祭りはいつなんですか?』が続く質問で、角館のお祭りは九月七日・八日・九日。神明社と薬師堂に由来するため、曜日と無関係に日にちが固定されています。すると『今年の曜日は?』が質問に続き、これが「月・火・水」とまるで平日なんですね。盛岡市からお越しの女性には、『うわぁ、無理だぁ』と即答されてしまいました。

近年少子高齢化と過疎化が進み、日常に角館で暮らす人口は目に見えて減っています。町の中心部が特に顕著で、若者会会員の名前を空読みで全員言えるなんて話も、まんざら冗談とは言えません。するとどうしても、県外在住者のお祭り帰郷を待ち望む声が高まります。これは十八台の曳山に総じて言える現象ではないでしょうか。ヤマ出しには参加できない県外在住者も、もう気持ちはお祭りに入っていることでしょう。

観光振興あるいは地元商いの観点から、お祭りを「金・土・日」に設定したらどうかという話が漏れ聞こえます。先の盛岡市の女性もそこが理由でした。まったく意味ナシとは私も思いません。ただ、日々旅人と出会う生活をしていて、お客様の多くは「ありのままの角館」をいかに尊重しているかが分かります。観光に迎合しないとでも言いますか、脈々と受け継がれてきた伝統と文化に、みなさんとても高い評価をくださるわけです。

過去お祭り三日間が金・土・日に当った年を、興味深く観察しました。私には目に見えて見物者が増えたとは思えませんでしたね。週末開催のメリットで一つ言えるとしたら、お祭り帰郷の若者たちが上司から言われる嫌味が少なくなることでしょうか。
曜日配列はいかにも悪い今年ですが、ご都合のつく方にはぜひお越しいただきたいと願っております。
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美しい花火とお客様。

2015年08月22日 | 実演日記
今夜は大曲全国花火競技大会。朝から降り続けた雨も夕方になって上がりました。足元は悪いでしょうが、花火を見上げた空から雨つぶが落ちて来るより良いでしょう。全国から集まる花火ファン70万人の気持ちが勝ったというところでしょうか。
今日は朝から花火に向かうお客様で角館も賑わいました。横浜市からお越しのおばさまは、『死ぬまで一度観といたほうがいいって言われてねぇ』。この言葉はこれまで何度も聞きました。一度観た人はそう思うんですね。

川崎市からお越しの母娘ふたり旅。お母さんは五十代後半、娘さんは二十代後半とお見受けしました。お二方とも角館草履を気に入ってくださり、それぞれにオーダーです。ご希望配色をうかがうと、娘さんは定番配色②で即決でした。私が、『お若い女性ほどシックな色を選ぶんですよ』と言うと、定番配色③を第一候補にしていたお母さんが、『あら、じゃああたしは年寄りってこと!?』。
女性には言葉がなかなか難しいものです。

現在の納期がおおむね二週間をお伝えすると、お母さんが『あっ、全然いいですよ。順番が来たら、あの綺麗な母娘ねって思いだしてっ!』。
実際娘さんはお綺麗な方でした。私が、『娘さんはほんとに綺麗ですよね』と言うと、お母さんが『あらっ、娘だけ!?』。
女性には言葉がなかなか難しいものです。

明日は花火を見終えたお客様が、やはり朝からひっきりなしと思います。明日の「綺麗」「美しい」は、花火だけにしましょう。
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2016年元日からの価格です。

2015年08月21日 | 製作日記
近年の諸物価高騰は、角館草履の素材も例に漏れません。安価な輸入素材に移行する考えはございませんため、四年ぶりの価格改定をさせていただくこととなりました。ご理解を賜りたく存じます。

〔価格はすべて税込です〕

■装飾用ミニ草履  900円→900円
■15㎝土踏まずなし 2,000円→1,800円
■16㎝土踏まずなし 2,000円→2,000円
■17㎝土踏まずなし 2,000円→2,200円
■18㎝土踏まずなし 2,000円→2,400円
■19㎝土踏まずなし 2,000円→2,600円
■20㎝土踏まずなし 2,000円→2,800円
■21㎝土踏まずなし 3,200円→3,700円
■22㎝土踏まずなし 3,400円→3,900円
■23㎝土踏まずなし 3,600円→4,100円
■24㎝土踏まずなし 3,800円→4,300円
■25㎝土踏まずなし 4,000円→4,500円
■26㎝土踏まずなし 4,200円→4,700円
■27㎝土踏まずなし 4,400円→4,900円
■28㎝土踏まずなし 4,600円→5,100円
■29㎝土踏まずなし 4,800円→5,300円
■30㎝土踏まずなし 5,000円→5,500円

〔サイズと価格の整合性から、15cmのみ値下がりします〕

■21㎝土踏まず付き 4,200円→4,800円
■22㎝土踏まず付き 4,400円→5,000円
■23㎝土踏まず付き 4,600円→5,200円
■24㎝土踏まず付き 4,800円→5,400円
■25㎝土踏まず付き 5,000円→5,600円
■26㎝土踏まず付き 5,200円→5,800円
■27㎝土踏まず付き 5,400円→6,000円
■28㎝土踏まず付き 5,600円→6,200円
■29㎝土踏まず付き 5,800円→6,400円
■30㎝土踏まず付き 6,000円→6,600円
■足半タイプ土踏まず付き 4,000円→4,600円


同時にキット販売も変更となります。

■草履台 5,000円→6,000円
■イ草1足分セット 500円→600円
■布地1足分セット 800円→900円
■編み方DVD 2,000円は変わりません。


価格変更は2016年(平成28年)元日からです。2015年の大晦日までにいただいたご注文につきましては、納品が2016年に入りましても旧価格でお届けいたします。

〔値下がりの15cmのみ、明日8月22日より施行いたします〕
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チームワークの完成度。

2015年08月20日 | 地域の話


お休み初日の昨日、わらび座公演は最終日となる「ジュリアおたあ」を観劇してきました。秀吉の朝鮮出兵に従軍した熊本宇土城主小西行長は、帰還する際に戦災孤児となったひとりの娘を連れてきます。その娘の名が「おたあ」。行長の養女として、大きな環境の変化にも元気に素直に育つのですが、関ヶ原の戦いで行長が従軍した西軍の敗北により、その後の人生がまた大きく変わります。

ストーリーとしては、自害を禁ずるキリシタンとして、どんな過酷な環境においても最後まで生き抜く女性を描いたものです。彼女が生きる志には、「人のために役立ちたい」が一貫しています。そこに「我欲」はありません。その点において観劇された人たちは一様に感動を覚えるのでしょう。
もう一つわらび劇場の舞台を観て思うのは、役者さんひとりひとりが全力でその役に挑み、やがてそれがチームワークとなって観客を魅了する完成度なんですね。

何人かの役者さんと話していて感じるのは、「お客様にどうやって喜んでいただくか」「お客様に喜んでいただけないなら私はなぜここにいるの」という一つの志です。この点においては私たち商人も、いささかの違いはないと思っています。むしろ私はわらび座の役者さんたちに「商い」を見るんですね。
「ジュリアおたあ」もそのチームワークに素晴らしいものを感じました。それは個々の役者さんたちが、日々己を高める稽古を続けている証しとも思うわけです。そうした個々の姿から自然発生的に生まれ、やがて醸成されるのがチームワークなのかもしれません。

夏の甲子園は今日、東海大相模高校の優勝で幕が下りました。暮らす県代表が敗れたあとは、どうしてもより近くの県代表を応援するものです。したがってわが家は仙台育英高校を応援していました。序盤の劣勢をはね返す同点劇にはいささかの感動がありましたね。それが九回表、相模高校の投手が自ら放った本塁打で、「これは決まったな」と思いました。それにしても素晴らしいゲームだったと思います。

彼らも「チームワーク」を口にします。もちろん団体競技において重要な一つと私も思います。けれどそこにも、日ごろの己を高める練習や生活があるからこそ生まれるチームワークなんじゃないかと思うわけです。想いは一つ、この仲間たちと勝利に酔いしれたい一心でしょう。おそらくそこにも「我欲」はないと思います。「一人はみんなのために」なんですね。

私は19年前に組織を離れ、個人事業に転換しました。自らの商いにおいて、基本的には誰の干渉も束縛も受けません。だからこそ、「チームワーク」の魅力に敏感なのかもしれません。昨日の「ジュリアおたあ」も今日の甲子園決勝も、己を高める努力の上に醸成された、眩しいほどのチームワークを見せてもらった気がします。
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19日~21日お休みです。

2015年08月17日 | 実演日記
一般にお盆休みの明けた平日の今日、散策されるお客様の姿も少なくなりました。帰省されしばし羽を伸ばしたみなさんも、今日から現実の世界でしょうか。日ごろ一生懸命に働くのは、遊ぶとき、楽しむときに思いっきりそれをするためという意味もあります。また次の帰省や旅行のために、それぞれが頑張る日常へと戻って行かれたのでしょう。

夏の高校野球、秋田県代表の秋田商業は準々決勝で仙台育英に敗れました。草履を編みながらスマホの画面を眺めていましたが、よく頑張ったと思いますよ。県予選でも圧倒的な存在ではなかった今夏の秋田商業が、全国大会でベスト8です。県民の一人として誇りに思うと同時に、選手、関係者のみなさんへ「お疲れ様」と言いたいですね。見事な「夏」でありました。

夏のピークが過ぎ、お盆も終わり、角館の草履職人も少しお休みをいただきます。真夏の一ヶ月ノンストップ実演は、特に今夏の猛暑でいささか疲労の色が見えますね。もちろん加齢もあるでしょう。
お休み中の19日はわらび劇場「ジュリアおたあ」を観てきます。18日と19日の夜はちょっとした飲み会があるものの、20日と21日は文字通りの「お休み」にしたいと思っています。

お休み後はすぐに「大曲全国花火競技会」があります。この日に再会するお客様がとても多く、今からとても楽しみです。そして9月7日・8日・9日はいよいよ角館のお祭り。一年に一度、角館と地元民が熱く燃える三日間です。次のお休みは9月9日から三日間を予定しています。楽しく遊ぶために、仕事もしっかりやらないといけませんね。


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あって良かった出会い。

2015年08月16日 | 実演日記









今日の草履は、東京都中野区の男性のオーダー草履です。ご希望配色は「完全おまかせ」でしたので、ご職業の「噺家さん」をイメージし、「和モダン」をテーマに編んでみました。噺家さんというのは、日常の会話も噺家口調なんですね。とても面白いと思いました。ちなみに私も、仕事とプライベートの変化が分からないと言われます。

静岡県からお越しのご家族旅。六十歳ほどの男性兄弟にお母上様の三人です。うちの男性おひとりの『秋田は佐竹家が治めていたんですよね?』のご質問から、おしゃべりは30分以上にも及びましたか。角館の起こり、現在の街づくり、もちろん角館草履の話題も十分でした。こちらの男性とさらなるご縁を感じたのは、一点だけ残っていた28cm草履がピッタリだったことです。29cmと30cmはだいぶ前に完売しており、28cmだけが一つあったわけです。

初めての仙北市旅行は十分愉しめたご様子で、角館草履との出会いもとても喜んでくださいました。ご家族は前日の晩、秋田内陸縦貫鉄道にある「打当(うっとう)温泉」にご宿泊でした。そこは「マタギの里」として有名な土地で、マタギさんの案内で山歩きも愉しめます。男性は、『いや~、面白かったですよ。ほんとのクマに出会えればもっと面白かったんですけどね!』。

もし本当のクマに出会っていたら、その後に訪れる角館草履との出会いはなかったかもしれません。
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