今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡四百円〕
これまでのブログでもたびたびご紹介していますが、女性は年齢が上がるにしたがって「赤」が入った草履を好みます。逆に「今日の草履」のようにシックな配色は、比較的お若い女性がお選びになりますね。ひとつの経験則と言えるでしょうか。
いつの頃からか「イクメン」という言葉が使われだしました。おそらく「イケメン」になぞらえた言葉と思いますが、つまり「育児をするメンズ(父親)」のことですね。
私が子育てサポートグループを立ち上げた10年前にはなかった言葉で、その頃からしきりと父親の育児参加が唱えられた気がします。
そもそも父親の「育児参加」という言葉自体、少しおかしいんですね。たとえば学校のPTAや町内子ども会のような地域活動であれば、「お父さんたちも積極的に参加しよう!」の掛け声は分かります。対してわが子の成長に直接関わる子育てに、参加・不参加の選択肢などあろうはずがありません。
そして昨今、進んでわが子と接する父親が増え出しています。「イクメン」という言葉が生まれたのも、そうした証しのひとつでしょう。メディアもこの流れを歓迎しますし、なにより子供にとってとても良いことです。
ただひとつ気になるのは、この風潮が世の中の常識になってしまうことで、子育てに関わる時間が少ない父親が「ダメおやじ」と呼ばれてしまう心配なんですね。
そしてもうひとつ、育児に頑張りすぎた父親が息切れを起こす例があるそうです。社会の流れや勤務先の指導もあって、増やした休みを子育てや家事に費やした結果、ヒドい疲労感に襲われるんですね。これでは自分にとっても奥さんにとっても、やがて子供にとっても良くないでしょう。
父親がわが子と接するのはとても重要と言いながらも、流行や強制で取り組むものじゃないですね。その家庭やその父親によって、やり方はいろいろあっていいはずです。もっと言えば、仕事に追われて休むヒマのない父親や、家事なんかとても上手く出来ない父親がいたっていいと思うんです。
肝心なのは、自分が出来ないことにも耳だけは貸すこと、気持ちだけは離れないことでしょう。「父親稼業その二十四-父親が子育てを手伝う!?」でも記した通り、「子育てのいろいろをお父さんがよく聞いてくれる」、それだけで救われているお母さんも多いんですね。
どんなに良いことと思えても、子育てについて誰かに「やらされて」はいけません。間もなく50歳を迎える三人娘のオヤジとして、これはひとつの経験則ですね。