今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
紺のベースにはどんな色を組み合わせても、違和感が少ないように感じます。まして綺麗な和柄ですから、この辛子色もすんなりまとまりました。サイズは24cm、男女どちらにもお勧めできますね。
二月の最終日を迎え、角館にも春の兆しです。朝はずいぶん冷え込んだものの、日中は穏やかな晴天となりました。気温も5℃くらいまで上がったでしょうか。
秋田言葉に「きゃどぽんぽんじぃ」というのがあります。「きゃど」は「街道」が訛ったもので、「ぽんぽんじぃ」は乾いた状態を指すんですね。春先のこの時季だけに使われる、春を待ち焦がれた言葉でしょう。
静岡県浜松市からお越しの三人旅。60歳代と思しきご夫婦と、親しいご友人のおばさまという感じです。お三人共角館草履を気に入ってくださり、それぞれにお気に入りの配色をお選びでした。とても明るく、楽しそうなお顔が印象的です。
静岡県はほぼ雪の降らない土地ですから、『大雪の秋田県へようこそお出でくださいました』と言うと、『東北へ行こうって決めてたんですよ。“頑張ろう東北”ってやってるじゃないですか。ほんとに僅かですけど、お金を使って来ようってねっ』。
去年の夏くらいからでしょうか。こうした言葉を何人もから言われました。そのたびに胸が熱くなり、「見捨てられていない」と感じたものです。
震災からほぼ一年が過ぎ、3月18日を開幕日とする「東北観光博」が始まります。震災のあと風評被害も加わって閑散としてしまった東北を、また元気にしようという企画ですね。
とてもありがたく思うと同時に、お出でくださるお客様には必ずご満足いただくという気概を、私たちは持たなくてはいけないでしょう。