角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

目指すべき人物像。

2013年06月29日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔五阡円〕
男性用草履の中にときどき入れたくなるのが、こうした「茶」の配色です。単にシブさを表現するのではなく、柔らかさとか優しさを感じる草履だと思うんですね。年齢を重ねて目指すべき人物像じゃないですかね。
「かまわぬ」のベース生地がこちらです。



ゴールデンウィークが終わって少し落ち着いた頃でしたから、一ヶ月半ほど前でしょうか。東京から一本の電話がありました。
『ご無沙汰しておりますぅ。以前“ちい散歩”でお世話になった○○ですぅ』。お電話の主はすぐに分かりました。「ちい散歩」の番組スタッフさんで、過去に角館草履をご注文くださった女性です。

電話のご用件は、地井武男さんの命日に合わせ「ちい散歩」の写真集が発刊されるとのこと。その中に小さいながら角館草履の場面が掲載されるので、その了解をいただきたいとのことでした。もちろん二つ返事でOKです。
そのご命日が、今日6月29日なんですね。私も西宮家の筋向いにある本屋さんへ、お取り寄せを頼みました。近日入荷するそうです。

思い起こせば一年前、テレビで地井さんの訃報を聞いて間もなく、お電話をくださった女性スタッフさん宛てにお悔やみのメールを送ったものです。それから数日経っての返信には、追悼番組の制作で慌しく、返信が遅れた旨書かれてありました。そして綴られる内容は、地方ロケの楽しさです。それはなにより、地井さんと共にいられる時間が長くなるからなんですね。

メールの最後に書かれてあったのは、「地井さんから教わってきたこと、地井さんの名に恥じぬように、今まで以上に頑張って行きたいと思います」。
スタッフのみなさんがいかに地井さんを尊敬し慕っていたか、文面の端々から伝わってくるものでした。

ちい散歩角館ロケ 2010年9月1日 快晴
地井武男氏 2012年6月29日没 享年70歳

たった30分足らずの角館草履ロケでしたが、単にシブいだけではない、柔らかさと優しさを持ち合わせた地井武男さんでありました。年齢を重ねて目指すべき人物像と思います。
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健康効果のデータ。

2013年06月28日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
今日も昨日と同様の配色デザインです。ブルー基調が「紫陽花」にも見えて、この時季にぴったりじゃないでしょうか。涼しげな浴衣美人草履は、市内のおばさまがお買い上げくださいました。

こちらのおばさまは先月もお越しになり、試し履きなどでひとときを過ごされたんですね。そのときはお買い上げをあきらめたのですが、『やっぱり暑くなったら欲しくなっちゃって…』と再度のご訪問でした。
暑くなるこの時季に角館草履が頭に浮かぶというのは、通販のご注文フォームにもよく書かれています。

これからの真夏、食卓に嬉しいのが「浅漬け」。北東北とはいえ真夏の気温は35℃にも及びます。するとときには、あっさりしたおかずでササっと食べたくなるものです。それとビールのつまみにも、枝豆と浅漬けは夏の定番じゃないですかね。

浅漬け名人「菜漬器」(さいしき)という名前で、主にテレビショッピングで販売されていた商品があります。乳酸菌の増殖により、本格的な浅漬けが一時間で出来上がる触れ込みでした。日曜日の朝早くによく出ていましたよ。たしか1万円以上したと思います。

その商品が「データに根拠なし」の理由で、消費者庁から景品表示法違反の指摘を受けたそうです。しょっちゅう見ていた商品でしたから、このニュースにはちょっと驚きました。一時間で出来上がった浅漬けを、出演者たちが『信じられな~い』かなんか言いながら旨そうに食べるんですね。この人たちに罪はないんでしょうけど、ちょっと恐い気がしますよ。

角館草履の健康効果に、例えば数値で示せるデータなどは持ち合わせていません。まずは西宮家で試し履きをしていただき、「体に良さそうだな~」と判断できるようでしたら、お買い上げをご検討いただくことでいかがでしょうか。
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西宮家パワースポット。

2013年06月27日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
配色デザインをセオリーから少し変えてみました。お腹の部分にエンジシーチングを「帯」として、浴衣を着たご婦人をイメージしたものです。「そう言われれば…」の世界ですが、お選びのお客様だけに話してみようと思っています。

三日ほど前のことです。西宮家スタッフの一人が、『たいへんダ~、中庭の松の幹から竹が生えてる~』と言いながら米蔵に駆け込んできました。「松から竹」、いったい何を言っているのか半信半疑で見に行くと、じぇじぇっ、その通りの現象が目に飛び込んできました。



決して松の木に竹を挿したのではありません。何人かで冷静に分析してみると、地面を這うように伸びている竹の根が、松のちょっとしたすき間から地上へ伸びたということのようです。
それにしてもこんなことが実際にあるんですね。少しばかり神秘的なうえに、力強い生命力を感じますよ。

そこで考えたのは、ここを「西宮家パワースポット」として奉ったらどうでしょうかね。少し元気を失くしている人にさすってもらったり、松と竹を「つがい」に見立て、夫婦円満を願うのもいいと思うんですよ。人というのは、そう言われればそう思えるものです。

ただ竹がいつまで青々としているのか、さらにそういう勝手な作り話が通用するのか、竹の根の如く「紆余曲折」が予想されますけどね。
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とある知人の母。

2013年06月25日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き〔五阡二百円〕
ときどきこのような「赤ッ!」という男性用草履を編みます。お客様の自由な選択に任せた場合、大半の中高年男性は紺系に目が行くんですね。そんなとき私が赤に対して「漲る躍動感」「エネルギーの象徴」をお話しすると、男性の目が輝きますよ。私も楽しい瞬間ですね。

今から五ヶ月前、突然の脳血管疾患に襲われた知人女性。三つほどしか違わない同世代です。緊急手術が功を奏した女性は一命をとり止め、その後車椅子に座っていられるくらいの回復ぶりを聞いたあと、近況が途絶えていました。ここ数日も共通の知人何人かと、最近の様子が伝わってこない話をしたばかりです。

それが今朝、女性の実家のお母上とばったり出会いました。近況を訊いてみると、近々リハビリ専門の医療施設へ転院するそうです。詳しい治療計画などは分かりませんが、まず一定の回復を見たところで、これから本格的なリハビリなんだと思います。お母上の口ぶりから、長いスタンスでの治療を感じました。

朝方の立ち話ですから、そう何分でもありません。別れ際に『少しでも治ってければいいんシな』と言うと、『うん、ありがど。オメも体だけは気ぃつけでなっ』。
自身の娘さんの闘病生活を話した直後に、私の身を案じてくれました。お母上だってもう70代も半ばを過ぎたでしょう。年長者の懐の広さを感じた次第です。
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酔客のフィニッシュ。

2013年06月22日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
青とエンジの相性もいいですし、和柄の美しさも映えて見えます。奇をてらわない純粋な角館草履と言えるでしょうか。年齢的にはどうでしょう、偏らず幅広くよろしいと思いますね。

新潟県からお越しの団体さんは、どうやら事業所の旅行のようです。30名に近い人数で男性のほうが若干多いでしょか。うちのおじさまひとりが、ホロ酔い加減で丸太椅子に腰を下ろしました。そして周囲にいた部下と思しき若者に、『○○クン、お土産はいつ買うの? 今でしょう!』。完全にオヤジギャグになってましたね。

お仲間のおばさまたちが何人か、ミニ草履を品定めしています。そこでもホロ酔いのおじさまがちょっかいを出していました。私がお釣りの100円を渡す際、『えぇ~、お釣りは要らないって言わないの~!?』。おばさまたちはさっさと米蔵の中へ。酔った人への対処として、最も無難な方策ですね。

ホロ酔い加減でおしゃべり好きなおじさまとは、年に何人かと出会います。私も酒は好きですから、そうした気分もよく分かりますね。
おじさまはお帰り際になって、『じゃあ、一足買って行こうかなぁ』。よもや草履に関心があったとは思っていなかったので、『靴は何センチですか?』と訊いてみました。すると、『7メートル50センチくらいかな』。どこまで本気かが怪しくなります。

間もなく25cmが分かると、現在の在庫4足を指して、『好きな色がありますか?』と訊いてみました。すると、『あなたが作った草履だったらどれでもいいよ。任せるから選んでっ』。
エンジ基調の楽しい配色をお持ちいただきました。

最後は見事にまとめられた気分です。
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散策組の重要性。

2013年06月21日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
例年暑くなりだすと人気の出る配色が、こうしたブルー系です。時季と無関係に青を好むお客様は多いのですが、やはり四季に暮らす日本人としては分かり易いですね。
今年の北東北の梅雨はどうなるのか。今のところ空梅雨の様相です。

三日間のお休みを経て再開しました。朝のうち蒸し暑さを感じた天気も、青空が広がると同時に気温は下がった気がします。吹く風の心地良い、散策には絶好のコンデションでしょうか。

秋田市と男鹿市からお越しのおばさまふたり旅。お二方とも70代前半でしょうか。日頃から布草履を利用しているというおばさまが、『ははぁ、この草履はちょっと変わってるなぁ』。
詳しくご説明すると、角館ご来訪の記念にとお買い上げくださいました。

おばさまたちの出で立ちは、軽装のリュックサック姿。『角館を散歩しようと思って、電車で来てみだものぉ』。
秋田県内からこうしてお越しの方々が、角館はとても多いんですね。そして私はそんなお客様が、角館を支えてくださるひとつの柱と思っています。

交通やお宿をあらかじめ予約する「旅行組」の一方で、思い立ったが吉日とばかり気軽に訪れる「散策組」。双方を量りにかけるのではありません。数年に一度一定額を消費する旅行組に対して、一年に複数回訪れる散策組も大きな存在と思うわけです。

そんな散策組を一挙に獲得できるかもしれない大イベントが、今秋仙北市田沢湖町を会場に繰り広げられます。「秋田県種苗交換会」、農家の大祭典と呼ぶに相応しいこの行事は、一週間の開催期間中に延べ100万人を集客します。秋田県だけでなく東北各地からツアーが押し寄せるようですね。

「せっかく田沢湖まで行くんだから、角館にも寄ってみよう」と考える秋田県人が、少なからずいるんじゃないかと推測しています。会期は10月31日~11月6日、もう少し近くなってからまた情報をお伝えしましょう。

『種苗交換会のときはゆっくりできねがったがら、また来てみだものぉ』とおっしゃるおばさまたちをいかにして作るか。角館人の腕の見せ所じゃないですかね。
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裏切りの日本史。

2013年06月19日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
6月14日の「今日の草履」とベース生地が一緒です。すぐに売れてしまったので、今度は紫を組み合わせてみました。夏の浴衣を想わせる、落ち着いた和の雰囲気がいいと思います。

三日前の大河ドラマ「八重の桜」を、久しぶりに家族5人で観ました。幕末時代を特に好きなのは私ひとりですが、娘たちも特段嫌がらず一緒に観ています。
場面はいよいよ会津戦争へ。新政府軍が二本松を攻略し、憎しみの象徴会津に迫ってきました。そんな矢先会津本陣に入った一報は、「秋田離脱」。

幕府側奥羽越列藩同盟を真っ先に離脱し、新政府軍に加わったのは秋田佐竹藩です。その経緯は若干複雑ながら、ドラマの流れからしてやっぱり「裏切り者」に映るんですね。長女と次女が思わずテレビに向かって言ったのは、『うわ~、申し訳ねっすぅ』。
西洋史はよく分かりませんが、日本国内の戦争は寝返り・裏切りの連続でしたね。

先日東京からお越しの母娘ペアさんと出会いました。88歳を迎えたお母さんは、お世辞抜きにお元気です。そのお母さんが太平洋戦争を体験して言うのは、『あの戦中・戦後を思うと、よくここまで生きられたと思ってるの。あの時代はほんとに苦労だった。もうヨボヨボになっちゃったけど、今のほうがとっても幸せ。また大きな地震がくるような話だから、90歳くらいで死んじゃおうと思ってるの。ほほほっ』。

お母さんの様子を見ていると、二年やそこらでどうにかなるとは思えません。『草履は二年くらいで買換え時期になりますから、90歳でまた来てくださいよっ』と笑いました。お母さんも笑って一言、『ありがとっ。あなたも戦争なんかしちゃダメよ』。

どう考えても私が参戦することはないでしょう。お母さんはもしかしたら、右寄りの世相を危惧したのか、もっと身近な喧嘩や言い争いを指したのかもしれません。
争いごとの一つもない社会は、冷静に考えて夢に近いと思います。ただし「裏切り」は、少なくとも今流行りじゃないですね。秋田藩の奥羽越列藩同盟離脱、そして戊辰戦争終結から145年が経ちました。
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職人と商人。

2013年06月18日 | 製作日記




今日の草履は、神奈川県相模原市にお住まいのおばさまからの、お電話によるオーダー草履です。ご家族へのプレゼントで、『赤をベースに、緒は紺でお願いしま~す』がこちらになります。
すでに発送しました。喜んでくださるといいですね。

こちらのおばさまは、今月に入って3足目のご注文でした。まずは試しに…とご自分用だけお買い上げになり、ご帰宅後の“審査”を経てご家族やご友人へと増えていく。この現象は日常にあり、心の中で軽くガッツポーズをする瞬間でもあります。

世の中を歩くために不可欠なひとつが、「プライド」ではないでしょうか。特に「ものづくり」の世界では結構な重要度と思っています。もっともプライドとして社会が認めるには一定の要素もあるわけで、ひとつ間違えれば「生意気」になるケースもありそうです。

テレビでも人気のイケメンシェフ川越達也さんが、自身のお店をネット上で酷評されたことに立腹し、『年収300万や400万の人には分からない』と発言したそうです。酷評の一部『頼んでもいない水に800円払わされた』に対しての発言でした。
のちに批判が殺到し謝罪したのですが、そのときの言葉が『生意気でした』。おそらく誰が聞いてもその発言は生意気でしょうね。

ただ「ものを創る」を生業としている一人として、川越さんの心情は理解できなくもないです。問題発言の際、お店がここまでなるために費やしたエネルギーや費用についても、彼は吐露しています。問題の水にしても、コンビニで売っているミネラルウォーターとはきっと違うでしょう。そういうお店を利用するなら、当然覚悟するべき対価なのかもしれません。

現場のシェフであり且つ経営者でもある川越さんには、「職人」と「商人」ふたつの顔があります。問題発言はもしかしたら、密室での職人なら許してあげたいところもありますね。けれども商人としては、ましてマスコミの前では決して許されないでしょう。
まぁ人の噂もナントカですから、またすぐに「予約のとれないお店」に復活しますよ。

『え~っ、布草履がこんなにするの~?』。ときにこんなお声があるのも事実です。じっくり特徴をご説明し、実演もご覧いただいたうえでご理解を得るしかありません。
『あなたには分からないでしょ』などは口が裂けても言えませんし、そもそも思ってさえいけないのでしょう。

職人が商人の顔を失くさないということは、それなりの努力が要るものです。
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父の日 ~嬉しい散財~

2013年06月16日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
ピンクベースで統一した、優しいメルヘンチックな草履ですね。こちらの草履は早速お選びのお客様がいらしたので、材料があるうちにもう一足編んでおこうと思います。
朝顔プリントが可愛い平生地がこちらです。



さすがに父の日当日にプレゼントのお買い上げはないと思っていたところ、やっぱり縁というものはありますね。能代市からお越しのご家族は、20代半ばと思しき娘さんとそのご両親です。娘さんが過去に何度か西宮家を訪れていて、北蔵レストランでお食事されたことがあったそうです。今日は父の日を記念して、お父さんに「父の日ランチ」をご馳走しようとご来店でした。

ランチに大満足のご家族はそのまま米蔵へ。娘さんは過去に実演をご覧だったそうですが、一番に関心を示されたのはお父さんでした。あまりに熱心なお父さんを見て、『父の日にプレゼントしようか?』と奥様。
するとお父さん、『いや、この草履は俺が払う。お前たちも好きなの選べっ』。

結局お父さんが3足分の代金を支払うことと相成りました。私が『父の日なのにお父さんに一番お金を使わせてしまいましたねぇ』と言うと、『ほんとだよぉ。ご馳走になったらすぐに帰るんだった、エラい散財してしまったなぁ』。そう言いながら、お父さんのお顔は終始満面の笑顔なんですね。

仙台に暮らすわが家の次女が、看護実習のインターバルで一時帰省しました。昨晩から三人娘が揃っています。やはり娘たちが揃うと、食べたいものはなんでも食べさせたいと思うものですね。次女がいられる明日までの夕食は、三夜連続でプチパーティーの様相ですよ。

わが家にとってはだいぶ贅沢な食事、これも“嬉しい散財”ですかね。
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18日~20日 お休みです。

2013年06月14日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
紺系で統一すると、まず涼やかさが感じられます。ベースの紺基調に浴衣生地の趣がありますから、さらに夏向きと言っていいでしょう。今は季節はずれの猛暑ですが、いずれ間違いなく夏は来ますからね。

6月もほぼ半分が終わりました。桜が散り緑色に落ち着いた角館は、散策される人影も落ち着いてきます。それでも「縁ある出会い」は必ずあるもので、今日も群馬県からお越しのお若い女性二人旅が、揃ってお買い上げくださいました。立ち仕事の上に冷え性というお二人に、角館草履はきっとお役に立てるでしょう。

静かな6月とはいえ、29日から7月11日までJR東日本大人の休日倶楽部パスが始まります。このお得チケットを利用して、また首都圏のおばさまたちが角館へもお越しくださるでしょう。このチケットで日帰りされる方が、年々増えている気がしますよ。

そこでその前に一息入れることにしました。約一ヶ月ぶりの休養です。18日から20日までの三日間、実演を含む展示販売をお休みさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
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