角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

夏近し。

2010年07月30日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
紫基調の上杉軍プリントをベースに、合わせは紫です。プリント柄は勇猛でも、紫で統一された草履はとてもお洒落に思います。「紫系おまかせ」にはもってこいじゃないですかね。
平生地はこちらです。




梅雨明けが宣言されて十日以上もなるのですが、どうも夏らしい暑さがやってきません。暑い日はあるのですが、湿度も高くて気持ちよくないんですね。しかも昨日から降り続いた雨は、今日になって「災害」となりました。国道の複数個所で通行止めとなり、新幹線は盛岡~秋田間で運休です。

西宮家でお昼ごはんを食べるツアーのみなさんも、通行止めの影響でずいぶんな遠回りを余儀なくされました。おかげでお昼ごはんの時間が、予定より二時間も遅くなりましたか。こういう不慮の事態って、案外心理的に疲れるんですよねぇ。
それでもおひとりのおばさまが、角館草履を気に入ってくださいました。今夜は温泉宿泊、早速履いて欲しいですね。

7月も残すところ明日一日となって、本来であれば一年で最も暑い時季に入っているはずです。実際の天候は、日本中なんかおかしい感じですね。そんな中で、『お中元に草履を贈りたい』というご注文をいただくと、やっぱり世の中は夏なんだなと思います。

8月3日からは秋田市竿燈祭りがスタートします。東北の夏祭りを巡るツアーは、今年もたくさんお越しくださるでしょう。
大きなお祭りじゃないですけど、8月7日は角館あきんど塾と商工会青年部が主催する「かくのだて絵燈籠夏祭り」があります。西宮家から程近い、立町ポケットパークが会場です。

盛会の可否を握るのは、まず天気。昨日や今日の大雨は勘弁して欲しいところです。

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新たな「章」へ。

2010年07月20日 | 家族の話


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
淡いブルー基調の花柄プリントをベースに、合わせは紫です。
目立つことなく静かなお洒落感とでも言いますか、ややおとなしめの女性にお勧めしたくなる配色ですね。今の梅雨時によく合っている気がします。平生地はこちらです。




当地も梅雨明けが宣言されました。その割にはジメジメ天気が続いているのですが、しばらくのうちに盛夏らしい暑さがやって来るでしょう。北東北の夏は短いといえ、それでも風物詩はたくさんあります。全国に名高い「大曲花火競技大会」は、今年100年を迎えるそうです。涙を流す人さえいる「大会提供花火」は、この100周年に相応しい醍醐味と聞きました。
いよいよ秋田も夏を迎え、新たな「章」に入った感じですね。

ずいぶんしばらくぶりの更新になってしまいました。7月は仕事以外でも多忙を極める予測があったのですが、叔父の入院も重なって予測を超えた感があります。
ひとつに、第二回「かくのだて絵燈籠夏祭り」の企画会議が大詰めを迎えています。今年のメインゲストは「よさこい」、3チームが角館で初披露をいたします。さらに詳細を詰めてからお知らせしますが、開催日は8月7日(土)に決まりました。お近くの方はぜひ遊びにお越しください。

そしてこの7月に、ふたつが新たな「章」に入りました。まず長女と次女が所属する角館高校飾山囃子同好会。3年生の活動が、6月最終週末の学校祭を最後に終わりました。先日総会と慰労会を開き、娘たちの最後の演奏と踊りを観ながらの粗宴です。確立された部活とは異なる同好会は、いくつかの面で難しさがありました。でも活動している生徒自身は、そんなことを気にも留めません。やるだけのことはやった三年間だったでしょう。

そして三女が所属する角館中学校女子卓球部。こちらは昨日で3年生の活動が終わりました。
6月の郡市総体を全勝優勝で飾った団体戦、そしてわが家の三女も進出した個人戦。この全県総体が17日~19日に行われました。団体戦は作戦が裏目に出たのか、予選リーグで敗退してしまいました。残るは三女の個人戦。1回戦、2回戦と勝ち抜け、いよいよ最終日の昨日。やはり上に行けば行くほど壁は厚いです。3回戦で負け、東北大会進出の夢は消えてなくなりました。

わが家の三人娘は、高校と中学でそれぞれ「章」が変わります。新たな章はもちろん“受験生”。気持ちを切り替えて臨んで欲しいものです。
それぞれの親の会を卒業する私とカミさんにとっても、それはきっと新たな「章」とは思うんです。よく聞くのが、『寂しくなるねぇ』の親の声。もちろん分からなくはないのですが、角館の草履職人には感慨にふける余裕はありません。夏の観光シーズンはもう目前、また明日から頑張りますっ。

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人生のタイミング。

2010年07月07日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
赤基調の唐草プリントをベースに、合わせは金です。
今夏新柄のひとつに、定番とは異なる唐草プリントが入ってきました。いつもの定番より柄が細かく、なかなか面白い図柄です。金と合わせて25cmにすると、ちょっと高貴なおじさま向けでしょうかね。

思いがけない出会いは、実演席で日常です。『いや~、こんな草履が角館にあるとはねぇ』とか、『駅に降りて10分で買い物するとはねぇ』などという言葉が、こうした出会いを象徴していると思います。
今日お越しのおばさまは、お隣り旧中仙町にお住まいでした。西宮家そのものの存在は知っていても、これまでご訪問の機会はなかったそうです。今日はなんとなくそんな気になり訪ねてみると、そこに角館草履があったというわけですね。

『元来体が弱いんですよ。体にイイ話を聞くと、とにかく試したくなって…』とおばさま。私が嬉しかったのは、健康効果と共に「綺麗な草履」を気に入ってくださったことです。角館草履はそのどちらもおろそかに出来ないと思っていますから、両方認められたのが嬉しい限りですね。

こうした「思いがけない出会い」の一方で、『今日は買って行こっ』というお客様もいます。これまで何度か実演をご覧でも、お買い上げには至らなかった方が案外いらっしゃるんでしょうね。
これは季節のタイミングもあるのかと思います。一般に蒸し暑い梅雨時からが、角館草履最大の活躍期です。2足目、3足目というお買換えがこの時期に集中するのも、やはりこのせいでしょう。

私が近い将来目指していたもののひとつに、「禁煙」があります。いくつかの禁煙グッズを調べ上げ、購入したのが「離煙パイプ」でした。31本のパイプがセットされ、順番に毎朝新しいパイプに交換していきます。実はこれを買ったのは昨年の暮れ、もう半年以上も前のことでした。買っておきながらなぜ使わなかったのか、それこそタイミングと思える瞬間に巡り会わなかったからなんですね。

それがいよいよ使い始め、今日で11日目になります。11日前に何をもってタイミングを感じたのか、それはひとつに叔父の闘病でしょう。気道確保のため気管挿管され意識のない状態でも、ひたすら命の火を灯し続ける努力をする人間。確かに触発されました。

このまま順調に禁煙できるか、今日の時点では私にも分かりません。でも人の一生には、巡ってくる“タイミング”というものが確かにありますね。

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鬼か神様か。

2010年07月04日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
茶色とクリーム色のマス目プリントをベースに、合わせは薄茶です。
マス目プリントをイ草に巻くと、このようにほぼ規則正しく並ぶんですね。薄茶の無地と合わせたことで、男性的な洋風草履になりました。日ごろは「和」を尊ぶ草履職人ですが、たまにはこうした草履もイイでしょう。

公開実演再開から六日、毎日蒸し暑い日が続いています。昨日なんぞは突然の雷雨に驚きました。角館とその周辺では停電や床下浸水もあったようで、この土地には珍しいくらいの集中豪雨となりました。
そんないかにも梅雨らしい中で、JRの大人の休日乗り放題期間となっている今、角館はそれなりの散策客で賑わっています。おかげさまで角館草履の在庫も底が見えてきました。すでに展示パネルには空きスペースが出始めています。

6月22日のブログでご紹介した西宮家隣家の若き人形師。今年の作品二体の顔に、色が付けられました。人物と共にご紹介しましょ。




6月22日の画像は白一色、これにくまどりが入ると雰囲気が一変します。こちらの人物は「桃太郎」なんですね。



そしてもう一体、こちらの顔はさらに雰囲気が一変しました。人物は「鬼」です。
いわゆる日本の昔話に登場する桃太郎や鬼とは、その空気の違いがお分かりになると思います。子ども向けの本に描かれている人物は、鬼といえどもどこか愛らしいタッチで描かれるものです。それが角館のお祭りに登場する人形は、子どもが怖がるくらいでなければお話にならないわけですね。
これから髪が付けられ体とひとつになります。ますます楽しみになってきましたよ。

先月のこと、鎌倉市からおふたりのおばさまがお越しでした。とても仲良しのおふたりは、草履コーナーでも愉しいひとときを過ごされたんですね。うちのおひとりはご夫婦分の草履をオーダーくださいました。

つい先日、こちらのおばさまからそのとき一緒に写した写真が届けられました。写真が入った封筒の表面には、「草履の神様」と書かれています。その場の雰囲気を想い出して私も吹き出しそうになったのですが、そういう言葉がすぐに思いつくおふたりでした。

さぁてこれからの夏場、梅雨が明ければ本格的な暑さになるでしょう。草履の在庫がなければ、その分オーダーが増えることになります。体調管理をしっかりしながら、日々確実に一定数量を編み続けることになります。
これからの私は、「草履の神様」より「草履の鬼」にならなければいけないかもしれません。
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