

今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
和のポップ調は、最近あまりなかった印象です。花柄や和柄のプリントには美しさがあり、こうした図形のプリントには楽しさがありますね。
「今日の草履」は、東京からお越しのおばさまがお持ち帰りくださいました。
平生地はこちらです。

能代市からお越しのご夫婦プチ旅行。角館は幾度となくお越しだそうで、お祭りさえ何度も見にいらしたといいます。遠く県外ばかりでなく、秋田県内にお住まいでも「角館ファン」は案外多いんですね。
角館草履の健康効果、中でも「首のツボ押し効果」を知ると、ご主人が奥様へ『どれっ、ひとつ買ってやるっ』。すかさず私が『お父さん、優しいんシなぁ』と言うと、『結婚指輪以来でねぇがっ』と笑顔のご主人。年齢を推測するに、70歳前後でしょうか。少しご無沙汰のプレゼントでしたね。
奥様は配色選びをしながらも、『なんか、あとが恐いなぁ。草履買ってもらったのを一生言われるんだば、考えただけで首凝ってしまいそうだ』。
お二人の掛け合いはなかなかのものでした。おそらく日ごろから仲良しご夫婦なんでしょう。
ご主人がふと私の名刺に目をやると、『あらっ、俺と同じ名前だねっ』。一見女性と勘違いしそうな私の名前は、案外男性にもいるものだと感じていました。それでもいきなり出会うと親近感が増しますよ。
奥様がこれまでで最高のエピソードとしてお話くださったのは、郵送されてきた母子手帳の宛名が、奥様の名前に「様方」が付いたご主人の名前だったことだそうです。
私も過去に化粧品の電話セールスを受けたことがあり、苦笑いするしかありませんでした。
おっさんになればこそ笑い話になりますが、できるものであれば男女の区別が明確な名前のほうが、本人にはありがたいと思いますね。