角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

動き出す春。

2010年03月10日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
朱色基調の和柄プリントをベースに、合わせはエンジです。
日々の「今日の草履」をご覧いただいてもお分かりのように、角館草履は多種多様な配色が魅力のひとつと自負しています。そんな私が特に好きなのが、今日のような和柄です。「古き良き日本」を象徴する昔の和服調、平生地はこちらになります。




天気予報にはずいぶん脅かされましたが、今朝起きての景色に積雪はありませんでした。サラっと降る感じの雪は、今日いっぱい続いています。明日の午後からはまた回復するようですから、まずこの数日間が最後の冬だったのでしょう。
啓蟄も過ぎ眠る虫たちが動き出す時節、「暑さ寒さも彼岸まで」の春彼岸も間近に来ています。

ここ数日の間、知り合いの若者たちからいくつか挨拶をいただきました。ひとつは昨年12月26日のブログでご紹介した職業替えの件です。彼はサラリーマンを辞め、父親の仕事を継ぐ決意を固めたそうです。父親もまだまだ現役ですから、これから数年は仕事を叩き込まれるでしょうね。
年度初めから早速始まる新しい仕事、春という季節は「動き出す」によく似合います。

また別の若者は婚約報告でした。結婚というのはひとつのタイミング、彼も彼なりのタイミングがあったようです。
結婚は人生の中でもかなり大きな転換ですね。周囲の目も変わりますし、自身が感じる責任も変わってきます。さらに子どもが生まれると一層でしょう。大きな転換も、春によく似合うと思います。

今年に入って、まだ一度も顔を合わせることがなかった似顔絵職人marikoさん。つい先日しばらくぶりで西宮家を訪ねてくれました。昨年12月初めの忘年会以来ですから、ほんとに冬眠でもしていたかの三ヶ月でしたねぇ。
ゴールデンウィークからの似顔絵席描きは、草履コーナーの目前ではじまります。また今年もお互いに頑張りましょー。知らぬ間にブログ更新も再開していたようです。こちらも春の「動き出す」でしょうかね。

四月の市議会議員選挙のお願いに、若者が訪ねてきました。告示まであと少しありますが、水面下では選挙戦が動き出しています。私は選挙がどうも苦手ですが、みなさん体に気をつけて頑張って欲しいものです。

桜の開花まであと一ヶ月と少しに迫りました。草履職人も動き出す春に乗り遅れないよう、しっかり在庫を編み続けています。

コメント
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