三日間お休みをいただいたおかげで、今年も冬を迎える準備がほぼ整いました。自動車の冬装備から自宅周囲の雪囲い、庭に樹木のある家庭ではその保護もこの時季の仕事です。脈々と続く土地の暮らしであり、雪国の風物詩ともいえるでしょう。
観光地角館の様子はと言いますと、天気の悪い平日の人出はもう「冬」ですね。お休み中も何度か町内を通りましたが、散策を愉しむ姿はめっきり減っています。それでもツアーの昼食予約はこの時期も堅調なようで、ちょっと嬉しくなる情報でした。
2012年も残すところ、あと一ヶ月余りです。一年の総括にはまだ早い気がしますが、角館の一大イベント「桜まつり」からここまでの様子を振り返ると、まず震災の後遺症はほぼ消えたと思っていいんじゃないでしょうか。
基本的な不景気やデフレの影響はもちろんあるにしても、東北に人が戻っていることは素直に喜びたいと思いますね。桜の季節は元より、夏も秋も一定の賑わいを見せてくれました。11月は天気の悪さに商いは不振だったものの、人出はそれなりにあったと思います。
来年の話など鬼に笑われそうですが、特に秋については今年より賑やかになると思っているんです。ひとつにJRと自治体が合同で繰り広げるイベント、「デスティニーキャンペーン」が本番を迎えるんですね。今年のプレキャンペーンでも効果が見えていますから、来年の本番に期待するのは当然でしょう。
そして「秋田県種苗交換会」が仙北市で初開催されます。県外にお住まいの方々には耳慣れないと思いますが、簡単に言えばめちゃくちゃ大きい秋の収穫祭です。10月下旬から11月上旬の一週間、会場に足を運ぶ人数は延べ100万人に近いとも云われる大イベントなんですね。
秋田県に暮らしながら、角館や田沢湖を訪れたことのない人も多いはずです。県種苗交換会という一大イベントに際し、ついでに観光を…と考える人は当然いると思うんですね。これはまたとない絶好の機会になるんじゃないでしょうか。
あえてもうひとつ挙げれば、2014年4月から消費税が8%になる予定です。こうしたことも、来年の消費に後押しとなるのでしょう。
その消費税やTPPを争点とした衆院選が、年の瀬師走に行われます。結果次第では、農業の祭典秋田県種苗交換会にも影響があるかもしれませんよ。
やはり来年の話は鬼が笑いそうですから、まずは明日からの実演再開を考えることにしましょうかね。