
今日の草履は秋田市にお住まいのおばさまからの、お電話によるオーダー草履です。
『娘は紫が好きだものっ。そういうのがあったらでイイんだども、宜しく頼むんシぃ』とのことでした。ちょうど東京の仕入部長から新柄が届いたばかりでしたから、即OKのお応えが出来ました。明日の便で出発します、どうぞお楽しみにっ!
こちらのおばさまは、十日ほど前にご自分用をお買い上げの方でした。一昨日の晩お電話をいただき、『面白半分みたいに買ったんだども、一週間くらい履いだば足のむくみがなくなったものなぁ。これは魔法の草履だな、はっはっはっ』。
おばさまはご自分用の洗い替えと、娘さんも欲しいとおっしゃったため2足のご注文をくださいました。ご注文の嬉しさよりも、おばさまの足が楽になったほうが嬉しいですね。
文字通り咲き初めに水を差すような雨となった今日の角館です。ときおり突風が窓を叩き、散策のお客様も難渋したことでしょう。実演席のある米蔵イベントホールは、朝のうちストーブに火を入れましたよ。
それでも角館の桜たちは、時を追うごとに開花が進んでいます。予想通り、見頃は5月3日からの五日間ほどでしょう。
おかげさまで公開実演も多忙を極めています。桜まつりは17日から始まりました。無論桜は咲いてなかったのですが、この日を境に徐々にお客様が増え始め、ゴールデンウィークがスタートした29日からはピークの様相を呈しています。昨日の開花をリアル情報で得た人たちが、おそらく今日から押し寄せるでしょう。つまり本当のピークは今日から5月5日までと見込んでいます。
先日お電話をいただいたのは、3月30日のブログでご紹介した犬に草履をかじられたおばさまでした。2足のご注文と共に私に言うのは、『桜を観に行きたかったんだけど、どうしても行けないのよ。秋には必ず行くから、ゼッタイ西宮家で草履を編んでてねっ』。
新潟県長岡市にお住まいの女性からは、オーダー草履到着が書かれた葉書を頂戴しました。
『先日は角館で桜を見ることができず残念でしたが、夜桜の草履が届くのを楽しみにして待っていました。早速お風呂上りに履いて、とても気持ちが良いです。(中略)今度は必ず角館の桜を見たいと思います。ありがとうございました』。
角館の桜まつりは会期が長いです。そのうえ今年は冬季実演を敢行したため、僅かしか休んでいません。47歳という年齢が若いかどうかは微妙ですが、さすがに若干の疲れがありますね。
そんな疲れも、こうしたお客様からの声が忘れさせてくれます。今日からの桜まつりピーク、楽しんで参りましょー!