今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡円〕
紺の唐草をベースに、青のいらかを三本配してみました。
こちらも紺の同系色合わせです。シックな配色は案外お若い女性が好まれますから、ひとまず男女共にお勧めしやすい24cmにしてみました。ふたつの布地は共に定番のため、お客様の反応を見ながら今後大きいサイズも編んでみましょうか。
昨日の本降りの雨から一転、今日は青空が嬉しい角館です。気温も上々で雪解けがさらに進みました。
散策のお客様へ『お天気に恵まれましたねっ』と言うと、だいたいの方は『はいっ、歩いてても気持ちがイイですぅ』とお答えになります。それがときに出会う言葉は、『えぇ、まぁ。実は雪を見たくて来たんですよぉ』。
このブログにもたびたび登場するように、雪に憧れを抱くお客様は数知れません。でも、今冬最低を記録した最高気温氷点下8℃なんて日だったら、おそらく凍えて言葉も出ないと思いますよっ。
北秋田市からお越しの母娘ペアさん。お母さんが先に草履を気に入ってくださり、お気に入りの配色をお選びです。少し遅れて草履コーナーにお見えの娘さんに、『あなたも履いてみない?足が冷たい人にイイそうよっ』。娘さんは自他共に認める冷え性で、冬場はお風呂上りでさえすぐ靴下を履くとおっしゃいます。
角館草履はイ草の編み目と土踏まずの盛り上がりが足裏を刺激しますから、足が冷たい人にはぜひ試して欲しいといつも話しているんです。娘さんも効果に期待して、お好みの配色をお選びでした。
私のカミさんもかねてからの寒がりで、11月の中旬になると電気毛布を使い出します。でも不思議なことに、冬でも家の中では靴下を履かない日があるんです。もちろん足元には草履があるわけで、身をもって効果を実証していることになりますかっ。
角館草履の常連さんである武家屋敷K家のご当主が、先ごろグループで蔵めぐりにお越しでした。草履コーナーで立ち止まると他の顔ぶれに、『これ履いてれば、トイレさ行くとき足が冷たくなくてイイものっ』。
就寝の際もすぐ履けるところに草履を置いているご愛用者は、案外多いと思います。
一ヶ月ほども前でしょうか、民間の気象予報会社が「重ね着」に関するアンケート結果を報じていました。冬場に衣類を何枚着用しているかを県別に表しているのですが、なんと秋田県が全国一重ね着しているとのこと。逆に枚数の最も少ないのが岩手県というので、さらに驚きました。直後に地元紙もこの話題を取り上げ、どうやら下着を含むかは規定になかったようです。
岩手県にも角館草履のご愛用者が多数ですが、重ね着枚数に草履は数えないでしょうからね。