朝ドラ「マッサン」の視聴率が、開始当初と比較し若干下降線を描いているそうです。この理由を分析するに、働こうとしないマッサンに世間が嫌気を差したのでは…ととあるネットニュースにありました。日本初の本格ウイスキー造りに執念を燃やす若者が主人公なのに、なんだかんだと理由をつけてその道が進展しないのを嫌ったという見方です。確かにここ一、二週間はほとんどストーリーが進んでいませんでしたからね。
これにある放送業界関係者が独自の推論を展開していました。ニッカウヰスキーの創業者は、まさに「職人魂」を持った御仁だったそうです。それなのにマッサンはウイスキー造りの場が得られないと、いきなり小説家になるだのパン職人になるだの言い出しました。本当に職人魂を持った人が、小説家やパン職人ならなれるかもしれないと考えること自体がおかしいというわけです。
実家の日本酒造りに対しても、その伝統技術に「リスペクト」がないとも書いていました。ものづくりに携わる人は異業種の作り手に対して、普通は尊敬の念を抱きます。少なくとも「それくらい俺だってできるさ」のような考えは持たないものです。その業界関係者の解説は、日本人が描いている「職人像」とマッサンが離れすぎているのが視聴率下降の要因ではないかということでした。
もちろんドラマも映画も舞台も脚本家には意図があるはずです。ストーリーの進展を遅らせたのは、視聴者をやきもきさせることに狙いがあったのかもしれません。子どもみたいな言動は、精神的にも本当の職人へと育っていくマッサンを際立たせる狙いがあるのかもしれません。いずれにしても今後の視聴率は改善されていくと私は思っています。
ものづくりをしている人が、異業種の職人に対して尊敬の念を抱く、あるいはシンパシーを感じるというのは本当ですね。そこに至る研究や稽古、日常の鍛錬を自身の過去と照らし合わせることが出来るからだと思います。ときに私の草履実演を観て、「やってみたい」というお客様がいます。関心を持ってくださるのですから素直に嬉しいですよ。けれどももしすぐに履ける草履が出来上がると思い込んでいたら、それはこれまでにものづくりの経験がない人でしょうね。
今しがた落語を聴いて戻りました。まさに「喋りのプロ」、感服して帰ったところです。あの芸を観て万に一つ「私にも出来るかも…」と思った人がいたなら、まず明日西宮家に来てほしいものです。私でさえ太刀打ちできないことをご説明して差し上げましょう。
これにある放送業界関係者が独自の推論を展開していました。ニッカウヰスキーの創業者は、まさに「職人魂」を持った御仁だったそうです。それなのにマッサンはウイスキー造りの場が得られないと、いきなり小説家になるだのパン職人になるだの言い出しました。本当に職人魂を持った人が、小説家やパン職人ならなれるかもしれないと考えること自体がおかしいというわけです。
実家の日本酒造りに対しても、その伝統技術に「リスペクト」がないとも書いていました。ものづくりに携わる人は異業種の作り手に対して、普通は尊敬の念を抱きます。少なくとも「それくらい俺だってできるさ」のような考えは持たないものです。その業界関係者の解説は、日本人が描いている「職人像」とマッサンが離れすぎているのが視聴率下降の要因ではないかということでした。
もちろんドラマも映画も舞台も脚本家には意図があるはずです。ストーリーの進展を遅らせたのは、視聴者をやきもきさせることに狙いがあったのかもしれません。子どもみたいな言動は、精神的にも本当の職人へと育っていくマッサンを際立たせる狙いがあるのかもしれません。いずれにしても今後の視聴率は改善されていくと私は思っています。
ものづくりをしている人が、異業種の職人に対して尊敬の念を抱く、あるいはシンパシーを感じるというのは本当ですね。そこに至る研究や稽古、日常の鍛錬を自身の過去と照らし合わせることが出来るからだと思います。ときに私の草履実演を観て、「やってみたい」というお客様がいます。関心を持ってくださるのですから素直に嬉しいですよ。けれどももしすぐに履ける草履が出来上がると思い込んでいたら、それはこれまでにものづくりの経験がない人でしょうね。
今しがた落語を聴いて戻りました。まさに「喋りのプロ」、感服して帰ったところです。あの芸を観て万に一つ「私にも出来るかも…」と思った人がいたなら、まず明日西宮家に来てほしいものです。私でさえ太刀打ちできないことをご説明して差し上げましょう。