角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

遺品となった角館草履。

2015年10月29日 | 実演日記





今日の草履は、奈良市の女性のオーダー草履です。ご希望配色は、「おまかせでいいですけど、オレンジを入れてくださ~い!」。朱色をベースにオレンジの無地を組み合わせてみました。暖色系の可愛い草履に仕上がったと思います。もうすでに届いているでしょう、早速履いてくださいね~(^^)/
こちらの女性とご一緒だったのは、札幌市南区にお住いの女性です。ずいぶん離れた土地の仲良しお二人旅でした。札幌市の女性からいただいたオーダー草履もすでにお届けしていて、到着メールを画像付きで頂戴しています。




楽しみに待っていました草履が本日届きました。大切に履きますね(^^)v


こうして届いたらすぐ履いてくださるのが、作り手にとってとても嬉しいわけです。それが稀に、「飾ったまままだ履いてないのよ~」とおっしゃるお客様とも出会います。先日お会いした秋田市のおばさまは、『ずいぶん前にうちのおばあちゃんが買って行ったんだけど、何年も飾ったまま入院しちゃって、結局亡くなったのよ』。
「履くのがもったいないくらい綺麗な草履」と云われるのは、確かに角館草履が目指している一つです。ただほんとに飾ったまま生涯を終えられたのでは、なんのためにお買い上げくださったか分かりません。

せめて晩年のお部屋に草履が飾られ、愉しく日々を過ごされたと思いたいものです。そしておばさまには遺品となった角館草履を、すぐにでも履いてほしいとお伝えしました。
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観光シーズンのラスト。

2015年10月27日 | 実演日記





今日の草履は、仙北市内の女性のオーダー草履です。かねてからプレゼント用に4足のご依頼があったのですが、ご希望配色は「雪が降るイメージ」でした。「雪=白」と相場が決まっているのに、角館草履に「白」は一般的でありません。いろいろ策を練ってどうしても無理なら、事情はご理解くださると思っていました。それが先日思いがけず手に入ったのは、藍色基調の「絣木綿」です。これがところどころに白が浮き出て、見ようによっては雪に見えるじゃありませんか。

早速1足を編み上げ女性に見ていただくと、たいへんなお気に入りようです。材料も4足分なんとかギリギリ間に合ってくれ、本日無事にお渡しできました。普段使うことがない「絣木綿」は、値段の高さも布地の強さも格上です。「今日の草履」につきましては、ご注文による製作は出来かねますのでご了承ください。この秋の大きな仕事を一つやり終えた気がしています。

北海道ではすでに雪の便りが届いていました。当地もあと二週間くらいのうちには初雪となるでしょう。そろそろ忘年会の声が聞こえ始め、私も二つ出席を決めたところです。
たびたび西宮家にお立ち寄りいただく盛岡市のおばさまが、お友達7~8名を伴い遊びに来てくださいました。しばらくおしゃべりしてお帰り際、『もう今年は来ないから、また来年の春ね~!』。おもわず『良いお年を~!』とお返ししてしまいましたよ。お客様によってはもう年末のご挨拶が始まっています。

おそらく11月8日の日曜日で、いわゆる観光シーズンはほぼ終了と考えています。もちろんその後も草履作りは続いていくわけですが、ひとまず今年の締めくくりをしっかり務めたいですね。当面11月のお休みは、11日~13日を予定しております。
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申年を前にサルに戻る。

2015年10月24日 | 実演日記
日々出会いのご縁を愉しむ草履実演ですが、ときに「これこそっ!」とお互いが思える出会いに恵まれます。
仙台市宮城野区からお越しのご夫婦旅。お見受けするところ、まず私と同年代でしょうか。ふと草履実演に目を留めると、「えっ!?」というようにいきなりお顔の変わるのが分かりました。まずいつものように角館草履の特徴と健康効果をご説明すると、お二方とも笑顔がどんどん増していきます。その理由はご主人の言葉で明らかとなりました。

『実は先月から足の治療に行ってるんですよ。今のお話、その病院の先生とおんなじなんです!』

足指の掴む力が必要と診断されたご主人は、医師から草履の効用を教えられたそうです。おそらくその後ご夫婦の中で、部屋履き草履を探す会話が日常にあったのでしょう。そんなときに角館草履と出会ったのですから、そりゃあお顔がみるみる変わるのも頷けます。それぞれお気に入りの配色でオーダーを賜りました。「楽しみにしてます~」の言葉はなによりの励みですね。

少し前にお会いした長崎県大村市のおばさまがおっしゃったのは、ときどき利用する温水プールでのお話です。水に濡れているプールサイドは怖いほどではないにしても、滑りそうな感じが確かにあるとのこと。子供ですら若干「恐る恐る」の歩き方をするのに、何もないかのようにスタスタ歩くのはお年寄りたち。水泳コーチにその点を訊いてみたら、『お年寄りって足指を掴む動作が自然と出来てるんですよね』が回答だったそうです。

角館草履のご愛用者であれば実感されていると思いますが、草履を履けば自ずと足指が掴む動作をします。足指の力が養われるのはもちろん、踵からドンと落ちる歩き方が矯正されます。これが滑りにくさを生むというのは、理屈に反しないのではないでしょうか。これから雪のシーズンを迎え、どうしたって歩行が危うくなります。それでも冬靴の中で足指がしっかり掴む動作をしていたなら、雪上の恐怖感がだいぶ違うと思うんですね。

足指を巧みに使う動物は「サル」です。来年の干支である申年を目前に、人の足も少しだけサルに戻るのは良いことだと思っています。
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名刺チラシ。

2015年10月23日 | 実演日記



商いに「名刺」は付き物で、私ももちろん利用しておりました。ご注文の際は裏面に「オーダー草履おぼえ書き」として、ご注文日・足数・金額・納期等を手書きしお渡しするようにしています。いつも思っていたのは、名刺サイズに様々な情報を記載すれば、自ずと文字が小さくなるんですね。私自身老眼ですから、日常に小さな文字は敬遠しがちです。草履のお客様には私より年長者が数多くいらっしゃいますから、さらに苦労ではないかと感じていました。

そこで思いついたのが、チラシ仕様のA5サイズ。これなら今までより多い情報量を、大きな文字でしっかり載せられます。そもそも名刺というのは「商人」対「商人」の挨拶として使われるため、管理しやすいようにサイズが決められています。私の場合ほとんどが個人のお客様が対象ですから、名刺サイズにこだわる理由はなかったわけです。

昨日東京からお訪ねくださったご夫婦は、数年前に角館草履をお買い上げでした。『せっかくまた角館に来るんだからここへ寄りたいと思ったんだけど、場所がどこだったか分からなくなってねぇ』。年に複数から聞かされる言葉です。
今度のチラシには実演場所である「西宮家」の名前も載せました。これを旅の記念写真などと共に保管していただければ、次回のお訪ねに役立ってくれることと思います。

昨日から実演席に置き始め、すでに十数枚が全国のどこかへ旅立ちました。
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昔に思いを馳せる。

2015年10月21日 | 実演日記






今日の草履は、朝ドラ「あさが来た」シリーズから、主人公「白岡あさ」風草履です。嫁入り前の今井家でよくこうした色調の振袖を着ていました。毎朝のオープニングにも出てきますから、もう「おあさ様」のイメージカラーのようなものでしょう。
「今日の草履」は、ちょうど製作中に実演を見学されていた秋田市のおばさまがお持ち帰りです。『朝ドラは録画してでも観るのよ~』と言っていましたから、相当なファンなのでしょう。善いお客様の手に渡ったと思っています。

朝晩の寒さがまた一つ厳しくなってきました。お天気が良いと昼はまずまず過ごしやすいのですが、午後3時を過ぎるとはっきり空気の冷えが分かります。これで紅葉が一段と進み、武家屋敷通りや抱きがえり渓谷は今週末に最高を迎えるんじゃないでしょうか。いよいよ秋が深まって参りました。
すると実演席でお客様によく言われるのが、『ここって寒くないんですか?』。いつも即答します。『これからがほんとの修行ですよっ!』。

実演席のあるスペースは、ストーブ一台で冬を過ごします。さらに外と内の仕切りが昔の木製建具一枚だけですから、吹雪ともなれば隙間風が音を立てて入ってきますよ。暖かいか寒いかと問われれば、そりゃあ寒いと答えないわけにはいきません。
でもちょっと考えてみれば、二重サッシが当たり前になったのはここ二、三十年くらいのものです。五十年前はアルミサッシさえなく、だいたいはガタガタ音を立てる木製建具でした。

角館草履を履きだしたお客様にたびたび言われるのは、『始めのうちは痛かったけど、慣れてきたら気持ちの良いものですね!』。
初めてお買い上げくださるお客様に最近話すようにしているのは、『最初のうちは堅さが痛いと感じるかもしれません。でも昔のワラ草履はもっとシビアな履物だったはずです。それさえ普通に履いていたかつての日本人に、想いを馳せてみてください』。

夏は暑くて当たり前、冬は寒くて当たり前、ワラ草履は痛くて当たり前です。世の中が便利になるのは善しとして、ときに「昔」を想うのは決して悪くないと思っています。
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雑誌記事と恩返し。

2015年10月19日 | 地域の話







今日の草履は、埼玉県深谷市の男性のオーダー草履です。ご希望配色は定番配色②と、もう一足が「完全おまかせ」でした。定番配色②が紺色基調ですから、おまかせのほうは茶色基調としたのがこちらです。赤茶の「花札プリント」に茶の唐草を組み合わせ、粋な草履にしてみました。気に入ってくださることを願いながら、昨日の便で出発しています。

角館草履の生産量は、月100足を目安にしています。ご来客が多いとおしゃべりも多いので、桜シーズンと八月、十月が100足をやや下回るでしょうか。
西宮家での草履実演が今月で十二年目に入り、生産数のおよそ40%~50%がリピーターさんの手に渡るようになりました。あとの半数を自然な出会いのご縁に任せ、年間1,100足~1,200足がどなたかの足元で生かされているわけです。

生産量がこの程度ですから、自ら広告宣伝に力を入れることはありません。それでも新聞や雑誌、テレビに紹介されると、やはりその効果はあるものです。それとそうした媒体に登場すると、ご愛用者はまず喜んでくださいますね。ご自身がすでに愛用しているものが周囲から評価されたような気持になるのか、みなさん笑顔で「〇〇観たよ~!」とお声をかけてくださいます。ですからそれはそれで、常連さんたちへの恩返しともいえるのでしょう。

旧角館町、旧田沢湖町、旧西木村が合併し「仙北市」を名乗るようになって、今年で十年が経ちました。今夏その記念誌を発行するための写真撮影があったのですが、数日前に発刊され市内全戸に配布されています。観光案内も併せる構成になっていて、私の実演風景も小さく収められていました。すぐに「載ってらっけな~」と複数の地元民にお声を掛けられています。

即ち売り上げに好影響があるとは思えないにしても、これまで角館草履をご存じなかった仙北市民が少しはお立ち寄りくださるかもしれません。「地元の面白いもの」と思っていただけたら、それは故郷に対する僅かな恩返しといえるでしょうか。




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親父を超える。

2015年10月17日 | 製作日記











今日の草履は、東京都台東区のご夫婦のオーダー草履です。ご希望配色は「完全おまかせ」でしたが、特にペア風とのご指定でした。こちらのご夫婦はかねてからのご愛用者で、初めてお買い上げくださったのが2006年にさかのぼります。角館草履をこの世に出して二、三年目くらいですか。当時奥様用にお作りしたのは「星条旗草履」でした。今こうしてオリジナル配色を楽しみにお待ちくださるお客様の「元祖」と言えるかもしれません。「今日の草履」の評価はいかがでしょうか。もうすでに届いているはずです。

一昨日のこと、お見かけしたことのあるおばさまが草履実演を眺めておいででした。「習ってみたいくらいだんシなっ!」とおっしゃるので、草履と限らずものづくりは楽しいお話をしました。おばさまへ「何か作っているものはあるんシか?」とお訊ねすると、少し照れながら「はい、樺細工をねっ」。なんと樺細工の職人さんだったんですね。お見かけしたことがあるのもそのせいでしょう。

今日、ちょっとした「記念日」を迎えました。樺細工職人だった私の親父は、52歳と8ヶ月ちょうどで人生を終えています。10月17日の今日、私は52歳と8ヶ月を一日超えました。つまり親父の一生を日数で上回ったことになります。なにほどお祝いという話ではないのですが、一つの節目と感じるものは確かにあります。それはやはり、ものづくりの道に生きる日々が親父と重なるからとも思うわけです。

親父は日々自宅作業場にこもり、訪ねてくるのは問屋か職人仲間。問屋から仕事をもらい、出来た商品は問屋が100%買い上げる。親父のものづくりには、一般のお客様との接点はありませんでした。それが良いか悪いかではなく、職人というものは大方がそういうものです。
私の商いに卸ルートはありません。すべて私が末端消費者の手にお届けします。この点についていささかの疑問もないのは、かつて親父の生活を見て育った私の結論でもあるわけです。

「子は親を超えられない」の言葉を否定するつもりはありません。ただ今日この日を迎えて、「生涯日数を超えること」、そして「職人の在り方」。この二点についてだけは、あの世の親父に「超えたな」と言ってもらえる気がしています。
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子育ては国育て。

2015年10月16日 | 実演日記




今日の草履は、東京都品川区の女性のオーダー草履です。このたびが三度目のご注文で、過去二度はご家族へのプレゼントでした。久しぶりに角館と角館草履を訪れ、念願のご自分用オーダーとなったわけです。ご希望配色はただただ「美しい草履」。その日履いていたスニーカーが明るいピンクだったので、草履にもピンクでアクセントをつけてみました。気に入ってくださることを願いながら、昨日の便で出発しています。明日届きますからね~(^^)/

平成十四年ですからもう13年前にもなりますか。子育てをサポートする地域のボランティアグループ、「はっぴぃ・マム」の設立に携わりました。スタートから四年間代表を務め、活動の基本設計作りをしたものです。やがて草履職人を本業とするにあたりその活動から離れたものの、当時の設立メンバーとは今でもお付き合いが続いています。私以外はすべて女性ですが、ある意味「同志」の感覚がありますね。

「はっぴぃ・マム」の活動本拠地が西宮家と目と鼻の先に位置することもあり、現代表の女性がたびたび私のところへ立ち寄られます。その目的の一つが「人物紹介」なんですね。私に引き合わせたい人物をお連れになるのですが、さすが面白い人たちばかりですよ。一昨日お連れになった女性は産婦人科の看護師をしながら、世の若い親御さんを対象に子育ての悩みを解決する活動をされていました。

名刺がなかなか凝っていて、まず一番に書かれているのが「子育ては国育て」、そのすぐ下に若干小さな文字で「塾にいれずに東大へ」とあります。ご子息が東大生なんですね。ご自身曰く、『ちょっといやらしいでしょ!?』。いたずらっぽく笑ってこれを言うあたり、人として悪さができるタイプじゃないですね。初対面とは思えないくらい、明るく快活なおしゃべりができたものです。

彼女の名刺裏面に書かれてある文言を集約すると、「子育てに悩むのはやめよう!」という趣旨になりますか。単に「悩むな」というのではなく、「押さえるべきを知っておけばいたずらに悩む必要がなくなる」ということでしょう。かつての子育ての悩みを笑って話せるのはしばらく後ですから、今まさに子育て真っ最中の親にとっては大きな助言となるのでしょう。

「今日の草履」をオーダーされた女性も、まずはご自分より母上様たちの草履を優先されたものです。そんな心の優しい子どもに育てるため、若いパパやママたちが頭を悩ませるのも分かります。でも実はなにほど難しくないことを、こうして教えてくれる活動が必要なんですね。
「子育ては国育て」を説く女性とも、これから長いお付き合いになるような気がします。
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嫁姑と介護。

2015年10月12日 | 実演日記






今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[四阡八百円]2016年元日より5,400円
朝ドラ「あさが来たシリーズ」より、主人公今井あさの姉「今井はつ」風草履です。嫁入りする前の振り袖姿に、このような配色が多く登場していました。子役の女の子も可愛らしかったのですが、宮崎あおいさんに代わってやはり美しい女優さんと思います。これから姑さんにずいぶんイジられそうですから、娘を持つ親として少し心配しています。

「トイレの神様 足の神様 ミニ草履」。先月の「敬老の日」を目当てに、九月に入って間もなくから連日お買い上げが続きました。「一生自分の足でトイレに通う」は人類共通の願いでしょう。寝たきり介護はする人もされる人も苦労ですから、高齢者ご自身ばかりでなくご家族もこれを願わないわけはありません。
ミニ草履を飾る場所がトイレというのは、家族全員が入る「部屋」だからです。それはつまり、「ご家族に寝たきり介護が発生すると、苦労なのは家族全員ですよ」という意思疎通にほかならないわけですね。

一昨日ツアーでお越しのおばさま数名が、それぞれミニ草履をお買い上げくださいました。ひとりのおばさまが、『うちは娘がいないから、お嫁さんにあたしの介護を頼むのはちょっとねぇ…』。
世の中にはお姑さんの介護をしている方が大勢います。きっとおばさまのお宅もちゃんと面倒を看てくれるとは思いますが、まずは寝たきりにならないよう努力することと、お嫁さんと仲良く暮らすのが肝要でしょうか。
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「あさが来た」シリーズ。

2015年10月11日 | 実演日記







今日の草履は、京都市右京区のおじさまのオーダー草履です。ご希望配色は「完全おまかせ」とのことでしたので、新柄の中から今昔の京にありそうな風景をベースにしてみました。そして組み合わせは辛子色の「あさの葉プリント」、出来上がった草履は朝ドラ「あさが来た」です。色調を今井はつ・あさ姉妹の父、「今井忠興風」にしてみました。気に入っていただけることを願いながら、昨日出発しています。

今月から朝ドラが新しくなりました。今回もなかなか面白そうですね。朝ドラ初の江戸時代がスタートとなっています。すると衣裳はお着物ということになりますが、これが草履の配色イメージにとても役立ちます。今後オーダー草履作りの合間に、「今井はつ風」「今井あさ風」さらには「うめ風」の草履も編んでみたいと思っています。

それらしく見えましたなら、どうぞ「びっくりポン!」と叫んでみてください(^^)
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