角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

予期せぬ喜び。

2010年03月17日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
青基調の竜馬プリントをベースに、合わせは青です。
びっちり青で仕上げてみました。爽快さは日本晴れのごとく感じますが、今日の角館は真冬に逆戻り。ちょっと寒そうにも見える青の竜馬はこちらになります。




「思いも寄らなかった幸運が舞い降りる」。なんて言えば少々大げさですが、些細なことなら案外日常にありますね。たとえば世間で娘のことを褒められたとか、懐かしい人に偶然会ったなんていうのもそんなひとつでしょう。
そしてときにあるのが「プレゼント」。大好きな人から意外な品物を贈られたら、これは「思いも寄らなかった幸運が舞い降りる」と言ってイイかも知れません。

3月9日のブログに綴った「ホワイトデー」のプレゼント。贈られた女性から私へ感謝のメールが届けられました。伝えたい心を一生懸命綴った文言には、その嬉しさと共に女性のお人柄がしのばれます。
男性はかねてから角館草履の存在を知っていて、女性との会話にも草履が登場していたそうです。女性も履いてみたいなぁと思っていたところに、このたびのプレゼントというわけでした。
こんな嬉しいメールをいただいた私こそ、「予期せぬ喜び」ですよ。

埼玉県からお越しのご夫婦旅。実演を興味津々眺め、素材や健康効果をご理解いただくと、『記念に買って行こうよっ』。ご夫婦それぞれお気に入りの配色をお選びです。
実演でたびたび耳にする言葉が、『いや~、角館で面白いモノに出会えたよ』。もちろんこれが公開実演の目的でもありますから、私としてもこの上ない言葉なわけです。そしてお買い上げくださるすべての方々が、「予期せぬ喜び」を感じてくれたと信じています。

秋田市からおばさまおふたりがお越しでした。おひとりは70歳代後半でしょうか、おばあちゃんと呼ばれる年代ですね。これまでも何度か草履コーナーを通過していたそうですが、実演をまじまじ眺めるのは今日が初めてとおっしゃいます。しばしのおしゃべりのあと、ご自分用をお買い上げくださいました。
可愛いピンクの草履を手に持ちニコニコ顔のおばあちゃんに、もうおひとりのおばさまが『話をしてみて良かったねっ』。角館草履の特徴を知り得たことを喜んでくれたわけです。

ところでこちらのおばさまは、お若い頃の冷え性がウソのようになくなったと言います。今では冬場も厚着せず、靴下も薄手のものを着用していました。常に体が温かく、ほかの人がちょっと寒いくらいの部屋で汗をかくんだそうですよ。
『なんでまたそれほどまでに体質が変わったんだシか?』とお訊ねすると、『う~ん、更年期が続いてるんでねぇべが!?』。

こうしたことも「予期せぬ喜び」なんでしょうね。

コメント
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