ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

造花の蜜

2010年03月22日 | 読みました

            パイナップル                    ミルクセーキ


今朝は目覚めて、ニコニコでした。昨日から、楽しみにしていた「タルトケーキ」
が食べられるからです。私はスポンジ系のやわらかいのより「タルト」のように
硬いのがすきなのです

昨日お墓参りの帰りに尼崎ココエの西村屋で大好きな「タルト」を買ったのです
が、主人がおはぎも食べたいというので千鳥屋でおはぎも買ったので、ケーキ
は明日食べようということになったからです。

子供たちが小さい頃は朝早くから小豆を炊いて「あんこ」を作り、沢山「おはぎ」
を作ったものです。でも成人するとあまり食べなくなって造らなくなりました。
あんなに時間を掛けて作っても食べてくれないとがっかりですから。

お寺で施餓鬼があったので行きました。お盆やお彼岸のお花の値段の高い事、
今年はとうとう菊1本が200円という高値です。菊とビシャコは買いましたが、
根占は家に咲いている(下の写真)水仙とストックを切っていきました。

高いといえば「くぎ煮」のイカナゴは今年も高かったですね。1K1680円もし
ました。止めようかと思いましたが、年に一度のことなのだと思い返して2K
だけ買い、炊きました。

今年は例年のように「イカナゴ」を買う行列というのを見ませんでしたね。テレ
ビでイカナゴが不漁で品薄だと言っていましたから、さぞ行列が…と思ってい
たのですが、店内放送で「入荷」のお知らせは何度か聞きましたが、売り場に
は「イカナゴ」が並んでおりますが、行列はありませんでした。、2K炊きますと
「生姜」「ザラメ」「濃い口醤油」などで千円はかかりますから2キロで4千円と
高値です。一寸値が上がりすぎて庶民の食べ物という感じがなくなってきたよ
うに思います。特に食べなければならにものでもありませんしね。

白ご飯にももちろん合うのですが、豆ご飯との相性は抜群なんですよ。そこで
今日は「豆ご飯」にしました。豆ご飯の塩味とくぎ煮の甘さがぴったりなんです。
いつもはご飯は1杯と決めているのですが、豆ご飯のときは特別2杯食べます。
そして後で胃薬を飲んだりしています。




        造花の蜜   連城三紀彦(れんじょうみきひこ)

私はこの方の本は初めて読みました。ぜんぜん知らなかったのですが、30年
も前から作家やっておられるんですね。直木賞候補にも3度もなって、1984年
(4度目)に「恋文」で受賞されたそうです。作家になって6年目でしょうか「恋文」
以後はしばらくミステリーから離れ恋愛小説に主軸を移されたとか… その他い
ろいろの賞を取っておられるらしいにですが、私のアンテナからは外れておりま
した。

「造花の蜜」は長編なのです。長編大好きな私にはずっしりと手ごたえのある本
は嬉しいのです。新聞の連載だったようです。読書感想を読んで見ますと「新聞
連載であったので、展開がスローで重なる部分が多い」といいます。そういえば
そうね、って感じですが、新聞連載と知らない私はこの方の作風かと思っていま
した。

身代金を取らない(一応持ってこさせるが、返す)幼児誘拐の裏に、もう一つ幼
児誘拐の数倍の請求金を受け取る事件が平行に行われるという複雑さ。それ
もそのお金は持ち主が、世間に知られたくないことで溜めたものだから、警察
にはいえないという物語。本の半ばで、すでに事件は起こり解決する。その後
は犯人側からの経過が綴られているのです。だから読者はすでに読んだ事件
簿と、犯人の行動とを照らし合わせて「う~ん、なるほど」と理解するという手法
です。

その1年後まったく同じ手口の事件が地方で(初めは東京)起こります。せりふ
さえ同じです。もちろん誘拐される相手は違いますが…東京から前回の事件担
当だった刑事が派遣されてきて、その刑事は偽者で、東京と地方都市で起こっ
た瓜二つの事件の総括的な女犯人はおなじかな~?との含みもありますが…。
複雑でややこしいようで、頭がこんがらがらないという不思議なお話。

題名の「造花の蜜」は後の身代金の入ったかばんを開けるとお金の上に造花
がびっしりとおかれていて、その花から「蜂蜜」の香りがするというのです。

この物語の中では「蜂」が出てきて、重要な役をしています。それから、初めて
「造花」が出てくるのは、犯人の女性の胸元を飾っていた花のことで、会話に
「造花ですか?」「いいえ、生の花よ、生の花を薬品で…」というせりふがある
のですが。これは、私が習いに行っている「インド家庭料理」のオーナーの本職
である、今人気を集めている「プリザーブドフラワー」のことだと確信し、「私その
花知ってるよ!」と嬉しくなった場面でした。

作家は長編、短編と多く書いておられます。みんなというわけにいきませんが、
もう1冊ぐらい長編を読んでみたいな~と思いました。




            レックスベコニア  葉の上のクルクル巻きがが面白い

コメント
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