世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

プリントアウト

2010年10月18日 22時37分34秒 | Weblog
吉熊上司、私、後輩男子タイスケくん、後輩女子Cちゃんで1台のプリンターを使用している。
プリントアウトの途中で紙を切らした人が、奥の部屋から紙を持ってきてプリンターに紙をセットするのが鉄則。
私が紙を切らしてセッティングするとき、吉熊上司とタイスケくんはさりげなく私の手元を観察する。注がれた熱き視線で手が焦げそうなぐらいに。
「自分さえよければ良い」という思想を持って生きていると思われている私は、紙を少なく補充するのではないか、という疑惑をかけられているのである。
逆に、多く補充してしまって紙が「う…うぃーん…ぐしゃ」という聞きなれぬ音を発しながら蛇腹折みたく出てきたときも吉熊上司に咎められた。
「どちらにせよ怒られるんですね、私」
とせつなげに呟いたら、
「そうだよ。怒られる存在なんだよ。君は」
と吉熊上司に説かれた。

存在ー!
そこ?
そこまでいっちゃう?
もうね、生きていてごめんなさい。
栃木風にアレンジするならば、
生きていて、ごめんね、ごめんねー…ってか。

あまりのショックに頭がクラクラした。
プリンターに吸い込まれていきそう…。
いや、むしろ吸い込まれたい。
いっそ、己の魂、もとい存在までも。

検温したらまさかの37℃。
どうやら風邪を移されたらしい。
輸入元は吉熊上司。

なんだったら優しさも輸入してほしい。
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(劇)レインボウ城!「こどもはミルクでよっぱらう♪」

2010年10月17日 22時28分46秒 | Weblog
(劇)レインボウ城!さんの芝居を観にいく。
会社の先輩紳士の所属する劇団である。

今日は浦和の公演。
浦和駅西口の「うなこちゃん」の前で後輩女子Cちゃんと待ち合わせ。

Cちゃんは若干遅れるとのことなので、一人で市民会館まで歩いた。

第10回さいたま市民演劇祭
「こどもはミルクでよっぱらう♪」
私設図書館館長と商店街の人々の話。
絵本を紐解くと、その時代にワープするのだが、その設定がすごく良かった。
勿論、今回もレインボウ城!さんの持ち味である笑いがふんだんに撒き散らされていて、クスって笑えるのだが、ジーンとさせられる。そのバランスが絶妙。
今日は「くだらないことの大切さ」「呪いの言葉を使い続けていると醜くなること」を知った。それが今日のお土産であり宿題。

公演後、いつもCちゃんと私は無言になる。
配布されたアンケートを書くからだ。
カリカリカリ…。

私とCちゃんは前野ハトゥーン姫のファンで、いつも憧れている。
今日もハト姫はしなやかな動きと透き通る声、キレのある演技で我々を圧倒させた。

芝居のあとは、喫茶店で感想を述べ合うのが我々の定番コースだ。
浦和パインズホテルの近くの「カフェ ヴォアール」にて。
私はモンブラン。Cちゃんはミルクレープ。
モンブランはリキュールたっぷりで大人の味だった。
亮子はモンブランでよっぱらう♪
中に和栗が入っていて、それが上品な甘さでうっとりんこ。

吉熊もケーキの美味しさに目を細めていた。

「あの場面のあの台詞、笑える~」
「あの衣装、いいよね」
「今日のテーマってさ…」
そんな感想がいつの間にか会社の噂話に発展するのもいつものことだ。
最近の鬱憤を彼女に話したら大した事ではなく思えてきた。
それもCちゃんの不思議な持ち味だと思う。

浦和の商店街を散策し、19時半の電車で浦和を後にした。
明日からまた仕事。
「14時間後にはまた会社で会っているんですね…」というCちゃんの言葉、切ない。
さて、また一週間、頑張ろう。

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「上村松園展 珠玉の決定版」

2010年10月17日 21時11分48秒 | Weblog
東京国立近代美術館に行ってきた。




「上村松園展 珠玉の決定版」


上村松園は明治8年生まれの女流日本画家。京都に生まれ育ち、「美人画」を描いた。
彼女の描く絵はどれも繊細で息を呑むものばかりだ。

私の自宅の机には一枚のポストカードが飾られている。
それは上村松園の「花がたみ」だ。

着物に描かれた精緻な柄がただ単に好みだったのだが、それ以上に、この女性の妖艶な顔立ちが気になっていた。
音声ガイドによると、この絵の女性は謡曲「花筐」の登場人物、「照日の前」。即位して京に行ってしまった継体天皇を恋しがり、精神を病んでしまった。継体天皇を追って京にたどり着き、紅葉狩りをしている彼の前で舞い狂った照日の舞。その様子を描いた絵だ。花かごは、継体天皇が形見の品として、照日の前にあげたもの。
この絵を描くにあたり、松園は精神病院に行って患者の姿をスケッチしたり、能面の十寸髪を顔の参考にしたらしい。
私が毎日机に向かっているときに目にする彼女には、そんな物語があったのか。


続いて気になっていた作品「楊貴妃」

前から観たかった。「やっと会えたね」(辻人成)状態。
着物の透け具合が絶妙。シースルーの触感が綺麗に表現されている。清涼感溢れる作品だ。


「雪月花」

右側の絵の御簾に注目。一本一本丹念に描かれている。御簾越し(「透影」という)の女性って美しく見えるらしい。
そういえば、源氏物語でもそんなシーンがあった。蹴鞠遊びで疲れた夕霧と柏木が階段に腰掛けて休んでいた時、小猫が大きい猫に追いかけられて飛び出した。首紐は御簾の端を捉え、ちょうど女三の宮が立っている前の御簾を跳ね上げる。柏木の目に女三の宮の姿が飛び込んでくるあのシーンだ。
全容がはっきり見えるよりも、「ちょっとだけよ~」ってな具合の方が萌える…という日本独自の文化は古いのかもしれない。


「鴛鴦髷」

上村松園は日本髪の美しさが好きだった。幼少時代から、様々な髷を考案しては近所の幼友達にそれを結ってあげていた。そして自身の描く女性の髪にも様々な髷を結わせた。


「待月」

これも好き。秋の宵、肘をついて月の出を待ちわびる女。日本画らしい余白を活かした構図で、月が昇ってくるような夜空の広がりを見事に表現している。
「ワクワクテカテカ!」とか言っていそう。


「伊勢大輔」

三十六歌仙の一人、伊勢大輔を描いた作品。手前の蒔絵の柄まで凝っていた。
百人一首「いにしへの 奈良の都の 八重桜 今日九重に にほひぬるかな」の人。小学校5年生のときに担任の先生が「明日までに好きな百人一首を1つでもいいから覚えてくるように」という宿題を出したのだが、覚えやすかったのだろうか、クラスの半数がこの歌を暗記してきた(私は清少納言の歌だったけれども)。伊勢大輔、大人気すぎ。


「晩秋」

紙を様々な形に切って、障子の修繕をしている女性。そういえば家の実家でも母がこんなことをしていたっけなあ(障子の穴あけ常習犯の記憶…唾で湿らせた指で障子に穴を開けるのが楽しかった)。
リバーシブルの帯がイケてる。



「序の舞」

今回のハイライト。もうね、この絵の前にはわんさか人が居た。宮尾登美子の長編小説でも有名な「序の舞」だ。
「なにものにも犯されない、女性のうちにひそむ強い意志」を描いている。
松園ファンの人事部長(女性)は先日、松園展を訪れてこの絵葉書を数枚買ったのだが、友達に出す手紙で全て使用してしまったそうだ。で、私に「お願い!3枚買ってきて」と依頼してきた。お土産コーナーで揉みくちゃにされながら3枚ゲット…。明日、渡そう…。


こんなにたくさんの松園の作品を観たのは2003年に宇都宮美術館で開催された回顧展以来だ。お腹一杯。大満足。
白く透き通るような肌、柔らかく張りがある日本髪、簪や着物の柄の精密さ、凛とした表情の女性。
どの作品も観ているだけで良い匂いが漂ってきそうだった。
隣で観ていた初老の婦人が絵を見ながら涙を流していた。
なんだか解る様な気がした。
あまりにも綺麗なものを観たとき…突き上げてくる感動が、水鉄砲のように涙という水分をどぴゅ!って出すこと、あるもの。


女性が女性を描く。そこにある思いを考えると、私は妹・芋子を思い出さずにはいられない。
芋子は今やデザイナーだ。学生時代の彼女は女性を描くことが多かった。「こういう目の形に生まれたかった」、「こういうサラサラな髪だったらよかったのに」、そんなことをボソボソと言いながらスケッチブックに女性ばかりを描いていた。

今日の上村松園の絵にも、そんな憧れなどといった感情が絵の隅々にまで宿っていたように思う。
絵って生きてるんだと強く実感した松園展だった。

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『松本人志のコントMHK』

2010年10月16日 23時10分17秒 | Weblog
土曜出勤。

外では子供御輿がワッショイ!
あー、今日は土曜日なんだよなー。
でも手元には仕事(経費分析)が。
昨夜観た松本人志の番組がじんわりきてニヤニヤしてしまう。
21:00から放送されたNHKの新番組『松本人志のコントMHK』である。

松本さんのほぼ単独のコント集。
中でも一番ツボだったのが「劇的!ビUFOアフター」
松本さん扮する癒しの空間作りの匠が、宇宙人一家ピロポ家の住まうUFOを劇的にリフォームするというもの。テレビ朝日のあの番組のパロディだ。「まあなんていうことでしょう」というナレーションもBGMもそのまんま活用。
でもUFO。
そのUFO、ビフォーもアフターも精密に作られていてNHKの潤沢な予算や美術力を感じてしまった。

今夜はその松本さんのドキュメント。
「プロフェッショナル 仕事の流儀 松本人志スペシャル」
コントの製作過程や、楽屋での松本さんの様子まで徹底的に追った秀逸な番組だった。NHKならではの取材力だと思う。
松本さんのお笑いにかけるストイックな考えやプロ意識、そんなものを感じた。

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鈍感力の限界

2010年10月16日 23時09分54秒 | Weblog
家族を持ってるのがそんなに偉いわけ?
一人ってそんなに信用ないですか?
責任感がなく見えますか?

守るものがあるから頑張れる?
誰にだってあるよ、守るもの。

「独身」ってなだけで、なんであんな差別を受けなければならないの?
しかも、仕事で。
そんな保守的な体質だったっけ?うちの会社。

悔しすぎて涙も出ない。
上げた口角はひきつってプルプルし、噛み締めた唇には薔薇色の血が宿る。
渡辺淳一の「鈍感力」をフルに作動させていたのだが、もう限界かもしれない。

飲んでも飲んでも酔えない。
酒の力にも限界があるらしい。
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クマと人との共存について

2010年10月15日 22時49分32秒 | Weblog
テディベア1億円分を競売に出品へ、持ち主は?
(アメーバニュース 10月08日 15時50分)

ヘッジファンドマネージャーのポール・グリーンウッド氏が、秘蔵コレクションのテディベアを、クリスティーズオークションに出品することが、関係者らの証言で明らかになった。合計で130万ドル(約1億800万円)に上るではないかという。
ブルームバーグの報道によると、クリスティーズ側はプライバシーを理由に出品者を明かさないが、ヘッジファンド業界、さらにはテディベアのコレクターの間ではグリーンウッド氏のテディベア好きは有名で、約15年間にわたって、約1300体ものテディベアを収集していたそうだ。
グリーンウッド氏は「WG Trading Co」で、顧客から5億7000万ドルをだまし取っていたとして詐欺罪で逮捕されている。豪邸、牧場、競走馬、さらにはテディベアのようなレアなコレクションアイテムまで購入していたという。レアコレクションには、テディベアの他にもミッキーマウス、ミニーマウスなどのグッズもあったという。

15年間で1300人のクマを集めていたって!スゴいなあ。
世の中にはヴィンテージものや一点もののクマがいるということは知っていた。
だいぶ前、三越で80万円のクマを見たことがある。
高級クマ(2007年11月17日)

私の給料数ヵ月分…。アルパカの毛を使ったそのクマはたしかに可愛かったが、やはり私にとって一番落ち着くクマのは吉熊だろうか。どうってことない普通のクマなんだが。
旅や実家に、そしてたまに会社や心療内科にも同行してくれる頼もしき相棒、吉熊。匂いや手触りまで全て私の感覚が覚えている。


落札されるクマたちが良いご主人様に巡りあえますように。


クマといえば、最近、クマが人の領域に入って人を襲い、銃殺される事件が続いている。
何ともいたましい。
今年は猛暑で山のドングリが不作だったのが原因らしい。
怪我をされた方、殺されたクマ、どちらのことを考えても胸が痛む。

絵本で「ずっとそばに・・・」(いもと ようこ)という作品がある。
もしかすると、昨今のクマの事件で銃殺されたクマはあの絵本のクマさんなのではないかと思ってしまう。


クマの獰猛さは「羆嵐」(吉村 昭)や「慟哭の谷」(木村 盛武)を読んでなんとなく認識しているし、ぬいぐるみや絵本で描かれるものとは違うことも承知だ。
でも、その性質も含めて私はクマが好き。大好きだ。

人とクマが上手く共存する為には一体何が必要なのだろう。
私にできることはないのか。
…そのことを考えると、自分の非力っぷりにぶち当たる。
自分がただの軟派なクマ好きでしかないと認めざるを得ない現実が、クマの射殺と同じぐらい悲しい。

「はやぶさ」プロジェクトチーム 菊池寛賞受賞

2010年10月15日 21時11分06秒 | Weblog
この夏、私を魅了した小惑星探査機はやぶさ。
はやぶさの偉業は今さら私が語るまでもないが、その奇跡を思うと、いまだに胸がときめく。これが恋でなくて何だろう。
帰還の翌日、仕事帰りの疲れた私を丸の内にあるJAXAiに向かわせたはやぶさ。
あれが恋の始まりだった。

はやぶさに思いを馳せていると、同時に宇宙についても考えてしまう。
宇宙における己の存在感がいかに小さいものか、反対に、宇宙は広いんだ…なんて考えていた。今年の夏。
プラネタリウムに通っていたのでやけに夏の星座に詳しくなった。



菊池寛賞に「はやぶさ」プロジェクトチーム
(産経ニュース 2010.10.15 22:54)

文化活動で業績を挙げた個人などを顕彰する第58回菊池寛賞(日本文学振興会主催)の受賞者が決まり、15日発表された。世界で初めて月より遠い天体である小惑星「イトカワ」に着陸、今年6月に無事帰還を果たした宇宙航空研究開発機構(JAXA)「はやぶさ」のプロジェクトチームなど6件が選ばれた。

改めてはやぶさやそれに関わった研究者たちの功績のスゴさを思い知った。
さすが、最も愛された探査機だ。


あと…この受賞はもしや「父帰る」にかけていたのかな。

鉄の笛はFe

2010年10月14日 23時45分24秒 | Weblog
心療内科デー。

今日の待ち時間、2時間半。まずまずだ。
診察室からは今日も嗚咽や「ドキュメント女ののど自慢」的な内容の話が聞こえてきた。
オバチャンの話の内容なんて人生相談みたくなっちゃってた!年金とか…。

私は通常どおりに読書をして待機。
そして名前を呼ばれて中に入る。
クマ医師、風邪引いたっぽい。鼻声だった。

「体調管理をしっかりしましょう」
と、クマ医師に言われた。
先日の貧血のことを報連相した際に。
採血検査は嫌だなー…と思っていたので貧血の件は言おうか否か迷っていたのだが、一応言ってみた。
あれは2年前。
採血(2008年4月05日)

私はここで採血検査をしたことがある。あの痛みは一生忘れない。だいたい、針を柔らかい肌に刺して血を抜くだなんて、なんとも怖いことではないか。できればピアスの穴開けや刺青同様、一生避けたい痛みである。
あのときのことが走馬灯のように蘇り、やや構えながら、「なんか走ったらくらくら~としちゃって!」と、極めて軽い感じに報告しておいた。前回の採血検査の結果で、鉄の値が低いのをクマ医師は気にしていた。

精神的なことは、まあ色々。我慢のキャパを把握できていないので、いずれ自分がまた破綻してしまうのではないか、という不安などを話した。
「もしも駄目だと思ったら周囲に話してみることも大切ですよ」
みたいなことを言われた。幸い、職場は人間関係が良い。だからこそ、私の欲望や主張を口に出したことで、そこにヒビを入れてしまうのではないかという不安があるのだが…。それは追々考えていこう。
処方変更はなし。
パキシル、マイスリー、パリエット、防風通聖散


食事を見直そう!
ということで、薬局のあとマツキヨでネイチャーメイドの鉄分サプリを購入!
で、夕御飯はマクドナルドのチーズフォンデュ。
栄養的に優れているんだか否なのか疑問な組み合わせだが、気にしない。チーズフォンデュは、チーズの味がしっかりしていた。鶏肉は好きではないのだが、臭いもなくて柔らかくて美味しかった。
食後、サプリ投入。

そう言えば、鉄の元素記号はFeだ。
中学時代、「鉄の笛はフェーフェフェ(Fe)」と覚えた。
Ag(銀)は、「アジ(Ag)の背中は銀光り」とか、
Cu(銅)は「親友(しーゆー)同士(銅)」とか、
Cl(塩素)は「遠足(塩素)の日が来る(Cl)」など、
必死になって覚えていた。

たしかあの頃も貧血になっていたっけ。朝礼のときとかに。血の気は昔から多いんだが。
暫くは貧血とは無縁の生活を送っていたのだが、ここへきて歳には抗えず、この様だ。
いや、これは性徴期かも?
第三次性徴期。
ものは考えようである。前向きに。
ビバ、認知行動療法。

「大惨事」成長期にならぬよう、気を付けようっと。
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視線

2010年10月13日 22時44分31秒 | Weblog
昨日、吉熊上司の具合は明らかに悪かった。
「風邪ですか?」
と尋ねたら、
「風邪じゃないよ。…じゅる(鼻水の音)」
と、お認めにはならなず(いつもそう)。

私がクシャミをしたあと、鼻水をかんでいたら
「なんだよ?わざとらしいな」
と仰っていた。

そんな吉熊上司から、今朝、メールが来た。
「風邪なので休みます」
とのこと。
お~、やはり風邪だったではないか。
…ということで、今日一日、吉熊上司不在。
彼がいない日、後輩男女と私は、「先生がいない自主学習状態」になる。


朝イチで●●●ィ~(部長)から調べものを依頼された。
彼がどんなことを求めているのかを判断し、完成に向けてひたすらに表を作成させるのは楽しい。
しかし、出来上がりを見て、●●●ィ~はあまり喜んでくれなかった。
仕方ないなー、と私が隠し持っている秘伝のデータで肉付けをして完成形を渡した。
ようやく喜んでくれた。

私の目を見て
「ありがとう(キラッ)」
とか言われ、赤面してしまった。

別に疚しいことはないのだが、人と目を合わせるのが苦手だ。外すタイミングがつかめないので、じーっと見続けてしまうか、最初から少し外した位置に視線を置くか、どっちかに片寄ってしまう。

明日、病み上がりの吉熊上司に「お加減、いかがですか?」と目を見つめながら言ってみようか。
余計に風邪が悪化してしまうかな。

吉熊上司の風邪が早く治りますように。
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未知の可能性

2010年10月13日 22時41分11秒 | Weblog
喫煙所仲間の先輩が素敵なマニキュアをしていた。
上品なブラウンピンクで、今の季節にぴったりだ。

メーカー名と色番を教えてもらい、さっそく帰りにご購入♪
真似っ子~。

初めて購入したマニキュアって、「自分の指に乗せたらどんな感じになるのだろうか」というワクワク感というか、未知の可能性のようなものを秘めている。


追記
さっそく塗ってみた。
お~、なかなか良い色だ。
暫くはこの色にハマりそう。


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ふらふらふるる

2010年10月12日 22時09分26秒 | Weblog
毎週月曜日、本社では全体朝礼が行われる。各フロアの人が一堂に会し、社長のお話や各部署からの連絡事項を聞いたり、カセットテープの朗読による「やる気がわき出るお話」を聞くんである。だいたい5分ぐらいで終わる。

月曜日は早めに出勤する。階段を駆け上がり、タイムカードを打刻したあたりから気分が悪かった。
社長が他の建物から「財前教授の総回診」みたいにやってくるまで手帳片手に直立不動で待つ。
7分ぐらい立っていたら、目の前が暗くなり、急に吐き気がしてきた。
胃の底から何かが突き上げてくる感じ。唾液も口に溜まってくる。

ぎもぢわりぃ…。

吉熊上司に、
「後ろの方へ行ったほうがいいよ」
と言われたので、トイレに駆け込んだ。
落ち着いたので、立ち上がって鏡を見たら真っ青な自分の顔が映っていた。

久々の貧血の症状は本当に辛かった。
こりゃいかんな。
鉄分を多く含むというほうれん草やレバーは食べられないわけではないのだが、あまり好きではない。自分の金銭を払ってまで食べたいとは思わない。

帰宅したらロッキーが「こんなこともあろうかと」と、『一日分の鉄分のむヨーグルト』(MEGMILK)をくれた。
気が利くな、ロッキー。ありがとう。

ちょっと階段を駆け上って貧血になるなんて。
嗚呼、情けない。

今夜は早く寝よう。


宇都宮日和

2010年10月11日 22時13分23秒 | Weblog
昼に起床。
母ヨーコたんがパスポートの申請をするというので便乗して一緒に行くことにした。宇都宮の旅券センターでは土日にも申請の手続きができるらしい。
久々に歩く市内。
オリオン通り、懐かしい。小学生の頃、友達と「子供だけで」ここを歩くのがステイタスだった。

あの頃よりもシャッターを下ろしたままの店が増えてだいぶ静かになったが、それでも若者が沢山歩いていた。

私が生まれたときに母方の祖父母が私の産着などを揃えてくれた店らしい。
カネヤ。


二荒山神社の前もだいぶ変わっていた。上野百貨店のビルが無くなり、すっきりした様子。




旅券センターは、二荒山ふもとにある表参道スクエアに入っている。事務手続きが面倒だと言うヨーコたんの為に代筆をする。本人のサインのところだけ、彼女に記入してもらう。空いていたので滞りなく申請できた。


二荒山神社を二人で散策。初詣のときとは違い、閑散としていた。




この狛犬の顔、可愛い!


止めてあった自転車に引っかかっていた風船。
吉熊、大興奮。


二荒山ふもとで何やら賑やかなイベントが開催されていた。
ク、クマー!


思わず駆け寄り、熱き抱擁を交わした。
「この子、クマが好きなんですよー」
と、クマの隣に佇むお姉さんに説明する母ヨーコたん。
「お名前は?」
とクマに尋ねたら、クマは
「クマです」
と、きっぱりと返答した。
分かりやすい。
クマはホワホワしていてさわり心地が良かった。

その後、クマはステージでダンスしていた。
キレのある素敵なダンスだった。


暑かったので、母ヨーコたんとクマのダンスを鑑賞しながら、アルコールを補給した。
ほろ酔い。
車で迎えに来たクマパパに
「飲んだ?顔が赤いんだけど」
と指摘を受けた。
ぎくっ!
バレてーら。


夕方。
自宅の2階のベランダからの空。


夕御飯は私の大好きな鯖の味噌煮と正嗣の餃子。
母ヨーコたんの料理は美味しい。


あっという間の三連休@実家だった。
帰省の度にもてなしてくれる両親には頭が上がらない。

明日からまた労働。
そろそろ決算説明会モードだな。
頑張ろう~!
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森林浴

2010年10月10日 23時43分09秒 | Weblog
朝食は母ヨーコたんが作った栗ごはん。美味しい~。栗の皮を剥く作業って大変なんだそうな。


昼過ぎに、両親と妹・芋子とで森林公園に行った。自転車の競技が行われるらしく、プロっぽい人が本格的な自転車をぐんぐんと走らせていた。

自然豊かな山の奥に到着。川のせせらぎを聞きながら、「昔はここで、沢蟹を捕ったよね」という思出話を咲かせた。








水が綺麗すぎて、魚など泳いでいない。「水清ければ魚棲まず」と、呟く父。彼はいつでもこんな風にさりげなく知識を披露する。

3年前の初夏にも、この沢に来た。心が病んでいた私は、フラストレーションを発散するべく、小石を川に一心不乱に投げ入れていた。そう遠い昔のことではないのに、あれからだいぶ気の持ちようが変わった。無駄に心療内科に通院しているわけではないのだと実感。

もっと奥地まで行く。
山道には普段目にしない野の花が咲いていた。素朴で可愛い。






芋子と父


今朝まで雨が降っていたのに急に快晴になったものだから、辺りは靄が出ていてとても幻想的だった。
心療内科の待合室にはモニターがあり、癒し系の音楽と映像が垂れ流しされている。まさにそんな感じの風景が目の前に広がっていた。
湿気を帯びた秋の森林にいると、魂が浄化されるような気がする。



新里町の「ろまんちっく村」へ。




父にアイスクリームをご馳走になった。甘くて美味しかった。



インターパークの寿司屋で夕御飯。
今の回転寿司って、テーブルに設置してある機械(タッチパネル)で注文をし、それがベルトコンベアーで流れてくるのな。で、自分の席に注文したものが近づいてくるとちゃんと音が鳴って教えてくれる。知らなかった。
妹・芋子がちゃきちゃきと皆の注文をしてくれ、流れてきたものを捕獲してくれて助かった。なんて俊敏なんだろう。


最後の締めは大好きな茶碗蒸し。私だけ。
熱くて蓋を外せないので隣の席の母に開けてくれと依頼した。
呆れる母。
「そんなこと言ってとな、ベルトコンベアーでお前のことを流すからな!あと汚いクマも一緒にな!」
と半ギレする芋子。こあいよー…。
だって熱いんだもの。触れなかったんだもーん。

そんな芋子は明日、横浜で友達の結婚式があるので東京に帰っていった。
ムードメーカーで我が家で唯一のO型(他はB型)である彼女が去り、ちょっこし寂しい。

森林浴をして美味しいものを食べ、大満足の一日だった。
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初鍋

2010年10月09日 23時31分23秒 | Weblog
夕方、実家に帰省。生憎の雨。ちょっと肌寒い。
東京から実家のある雀宮まで1時間半の電車の旅。
今日の電車は混んでいた。栗橋駅まで座れず。
最後尾の窓に寄りかかりながら、車掌室の様子を見ていた。これが暇潰しになる。綺麗な女性の車掌さんは、ずっと動きっぱなし。車掌さんの仕事ってハードだ。アナウンス、走行中や駅に停車する度に行う安全確認。背後の硝子窓から自分の仕事を観察されているだなんてストレスが溜まりそう。

今日は妹と弟も集まり、賑やかな夕御飯になった。私と妹は東京で、弟は宇都宮市内で独り暮らしをしている。普段は両親しか住んでいないので静かなのだろう実家が、今日はアルコールを含んだ笑い声に包まれた。
孫を欲しがるクマパパには吉熊とワルツをあてがっておいた。クマの孫ができて良かったね、パパ。

実家への土産、今日はワイン(ベリンジャー)にした。飲兵衛の多い家庭なので…。


夕御飯は塩魚汁鍋。今年度初鍋。体があたたまる。
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前世の記憶

2010年10月08日 22時17分25秒 | Weblog
当社の昼休みは各自の席で食事をとる人が多い。
日替わり弁当を食べていると黒く小さな物体が私を目掛けて飛来してきた。
ぎゃ~!
ちょっと大きめの蝿だった。
蝿は私の周囲を旋回し、なかなか離れようとしない。
吉熊上司や後輩男子タイスケくんに、ニヤニヤされた。

分かってる。
この蝿は前世で私の相方だったことぐらい、…分かっている。
「おい!亮子!なんで人間になってるんだよ?ブーン」
「俺のこと、忘れたのか?ブーン」
蝿はそんなことを言っているっぽかった。
そういえば、前世で彼に狂おしいほど愛されていたような気がする。

喫煙所に行き、帰ってくると、もう蝿はいなくなっていた。
諦めて帰ったのだろうか。ごめんね。


…って。
嫌よ!

私の理想的な前世は、蝿なんかじゃなくてクマなんだからね!絶対!


雄の子グマを抱えるクマのお母さんだったかつての私。
「ぼうや、木の実を見つけましたよ。さあ、お食べ」
「うわあ!美味しそうだね。お母ちゃんも食べようよ」

クマの世界では母一人で子供を育てるのが常。
私はシングルマザーだった。
あの子を愛していた。
自分が空腹でも苦ではなかった。

私が至らなくて、冬の到来までに越冬するための穴を見つけられなかった。
空腹で山をフラフラしていたところ、どうやら町に降りてきてしまい、銃殺されたのだ。

嗚呼、だから今、人間の殿方が怖いのだわ、きっと。
そしてあの子の面影を吉熊に重ねているんだわ。

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