世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

採血・クライシス

2010年10月28日 23時21分40秒 | Weblog
心療内科デー。

そして、今日は会社の健康診断があった。当社の健康診断は、レントゲン車が会社に来るアットホームなものである。午後、後輩女子2名と一緒に会場へ向かう。
「少しでも体重を軽く!」ということで、またレントゲン撮影があるので、身に付けている貴金属類を全て外した。指輪、ネックレス、イヤリングに髪飾り、時計にブレスレット。「最後の足掻きだね」なんて笑いながら。
体重、身長は変わらず。血圧は上が135、下は62。
オプションでインフルエンザの予防接種も受けられるのだが、3年後の採血検査から逃れられないだろうかという画策を真剣に練っている私がどうして受けようか。痛いのとか超不愉快。しかもインフルエンザ処女で、いまいちインフルエンザの怖さとか知らない。他人事にしか思えない。

問診はカーテンで仕切られたブースに女医が佇んでいて、彼女に心音などを聞かれた。予め書いておいた問診票を見て「一日の喫煙量が多いですね。減らしましょう」と言われた。10本少な目に記載しておいたのだが。そうか、多いのか…。多いと知ったところで節煙とかしないけど(できないけど)。


定時後。
今日もダッシュで心療内科に向かう。
待ち時間2時間半。
もう慣れた。

診察室へ。
クマ医師、今日もツキノワグマみたいだった。萌え。黒いカットソーが素敵。

クマ医師は私の貧血の症状を尋ねてきた。
「鉄のサプリを飲んでます(キリッ)」
と意気揚々と返答した。
「貧血ではない人が鉄を多く摂ると肝臓を傷めます。会社で健康診断はありますか?」
とクマ医師。
タイムリーすぎ!
エスパー?
「今日、ありました!」
と答えたのだが、診察内容に採血がないことが不可解だったらしい。
当社では採血は35歳と40歳以上を対象としている。理由は知らない。人事部か●●●ィ~(管理本部長)に訊いてくれ。

「一度、採血してみませんか?」
とかシレっと勧誘してきたクマ医師!
やり手の営業マンかYO!?
どこでそんなことを覚えたの!

その件は前回、決着がついたではないか。
どうして振り返す?

「致しかねます(←職業病的返答)。痛いのは無理です。すいません」
と答えた。彼の前では嘘が吐けない。
急に挙動不審にもなり、目が軽くスイミングしていたと思う。自分。

「そういう方、たまにいらっしゃいますよ。針を見ないようにしたり、ベッドで横になったら大丈夫だと思うよ」
と、こちらの主張を飲み込みつつも、それでも採血を提案する彼に少し霹靂した。痛いのも嫌だが、しつこいのはもっと嫌。彼の押しに心が折れそうになるも、ここでくじけたら、また痛い思いをするに違いない。ガンガレ、俺!と自らを励まし、
「痛い思いをしないと貧血か否かって分からないのですか?」
と新たな提案をしてみた。大学時代、交渉学で学んだことをフルに活用。

「そうですねー。目、見せてもらえますか?」
と、言いながらクマ医師は近づいてきた。
彼は私の顔を両手で包み込み、親指で下瞼を下げた。

むむむむむっはー!
反則だよ!

…思わず顔を赤らめてしまうチキンな私。異性との肉体的接触は歯医者通院以来だ。干物女には刺激が大きすぎる。クマ医師の指は脂肪分を蓄えているのか、もふもふしていた。

「まあ白くないですし、大丈夫ですかね」
とのこと。

自分、勝った?
勝ったのか?

精神的なことも訊かれたが一連の採血押し問答と下瞼捲り事件で私は疲れてしまった。
沢尻エリカのように、
「別に。特にありません」
と答えて診察終了。
本当はたくさん話すべきことがあったのに!
採血のせいで話せなかったじゃんか。
嗚呼、もう。採血のバカ!

世の中の人が普通に採血や注射を受けていることが不思議でならない。怖くないのだろうか。柔らかい皮膚に妖しいぐらいに鋭い金属が食い込む様を考えるだけで気が遠くなる。それに血を抜かれるだなんて…怖い。

でもクマ医師だって仕事だからね…。
貧血症状が疑われたら採血を提案するのは当然の医療行為だ。

わかってる。
そんなこと、頭ではわかっている。

でも。
でも。
やっぱり痛かったり怖かったりするのは嫌だー!

処方変更なし。
パキシル、マイスリー、パリエット、防風通聖散

※最近デザインを変更したマイスリー。
でも今日は従来のままのデザインだった。
★★★