世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

秋の帰省

2009年09月20日 22時16分16秒 | Weblog
宇都宮の実家に帰省。わ~い。

今日はお日様がまだ高い位置にある昼時に東京を発った。
思えば7月の半ばから帰省していない。

夏旅の土産をまだ家族に渡していなかった。
松山のうどんや柑橘類のドレッシングや地酒、巾着田で買った玉蒟蒻など、いつもの帰省時の倍ぐらいの重量を携えての帰省となった。
雲一つない秋の空が車窓に広がっていた。それを眺めつつ、鈍行に揺られること1時間半。
鬼怒川を渡るとき、男体山が見えて感動。
嗚呼…もうすぐ宇都宮なのだなと思う。




久々の実家は匂いも時計の振り子の音も変わっていなかった。長年慣れ親しんだ空気が流れていた。


母にお土産を渡し、庭に出て草花の撮影をする。











母とは毎日話しているのに、今日もずっとお話していた。

夜、母と一緒に歩いてスーパーまで出掛けた。
母の手を繋ごうとしたら、
「うざい~」
と振りほどかれた。…もしかして片想い?

吉熊が「一緒に遊んでよ」と母にせがんだのだが、やはり「うざい~」と、毛糸で亀甲縛りにされた。ドメバイ?



夕御飯は私の好きな餃子と鯖の味噌煮。


父は出張先の北海道から今夜帰宅予定。
庭からは秋の虫たちが大合唱しているのが聞こえる。

さて、私はお風呂に入りましょうか。
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赤色、秋色

2009年09月19日 22時29分55秒 | Weblog
昨年、その燃えたぎるような赤色の連続を見たとき、私は溜め息を吐くのも忘れてしまっていたっけ。
今日は一年ぶりに日高にある巾着田に行ってきた。
曼珠沙華の群生を見るためである。
昨年は母と行った。
初めて見る曼珠沙華の連続に驚く私を、何度か訪れている母は「スゴいでしょ?」と得意気に言った。
あれから一年。
早いものである。
「暑さ寒さも彼岸まで」というが、今日は寒くも暑くもなく快適だった。

鬱蒼と茂った森を歩く。
木々の緑とその下に広がる赤々とした曼珠沙華が華麗なコントラストを描いていた。







どこまで行っても赤、赤、赤…。
その夢のような世界は、ノスタルジックをも超越した何か「この世の果て」的世界を感じさせた。


曼珠沙華は、サンスクリット語で天界に咲く花という意味。
おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ている。
お彼岸に咲き、土葬をモグラや野ネズミなどから守る意味もあって墓地などによく植えられているため、「死人花」「地獄花」「幽霊花」という呼び名がついている。またアルカロイドという毒があるため、「毒花」「痺れ花」などとも呼ばれている。
…どんだけ汚名をつけられてるんだよ。
こんなに綺麗な花なのに。
可愛そうだ。







白い曼珠沙華も咲いていた。
とても珍しいとのこと。



これは何という花だろうか?
調べたのだけれども分からなかった。



日が当たるところと当たらないところでは、赤色が微妙に違う。




どこまでも。
どこまでも、赤。

これだけ沢山の花が咲いているのに、匂いは全くしない。
不思議な花である。


土手を挟んだ隣の広場ではコスモスが咲いていた。
ずっと非現実的な世界を歩いていたので、この庶民的なピンクに安らぎを感じた。




少々歩いた先に何やら百合っぽい花を発見!!!
アマクリナム。
ヒガンバナ科。
この花…見た瞬間、一目ぼれをした。
清楚で愛らしい。
花言葉は「惑わされない心」


東京から一時間の赤の世界。
浮世離れしたあの空間を今年も堪能できて良かった。
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ねえ この世に生まれて最初の朝に何が見えたの?

2009年09月19日 21時46分11秒 | Weblog
母が、私を産んだときの詳細を教えてくれた。
度々、この手の話は聞いているのだが、聞く度ごとに新たな事実が加味されていく。

1978年。
2月4日。
明け方4時02分。
立春なのに春の兆しなど全く感じることができない厳寒の宇都宮。
小さな産婦人科で私は生まれた。
3,500グラムの元気な女の子だったらしい。

その前日。
「チョコレートケーキがあたったのかな?」
初めての出産、陣痛も初体験だった母ヨーコたん。
陣痛の痛みを知らなかった。
予定日は2月10日。
まだ早い。
我慢に我慢を重ねてタクシーで産婦人科に行ったときは、既に子宮口が8割も開いていたらしい。
あのまま母が我慢していたら…私は便器で産声をあげていたのだろうか。

出産には母方の祖母が付き添っていたらしい。

出産後は、母方の祖父が駆けつけた。
「綺麗なものを見ると、心が安らぐと思ったから」
そう言って花を差し出した。

でもね。
その花。


…仏花だよ?

この世で私が初めて見た花が菊。
おめでたいのだかおめでたくないのだか、些か疑問な状況。

その事実を今日、母に告げられた。
脳内で今井美樹が歌いだす。



『瞳がほほえむから』(今井美樹)  
             
ねえ この世に生まれて最初の朝に何が見えたの?
今 その輝きであなただけを見つめている
一面に咲いた菜の花の色 ほら拍手のように揺れてる
迷った遥かな日々 涙じゃなく力にして
あふれる想いを今こそ果てなく抱きしめて



菊でもぺんぺん草でも、いーや。
おじいちゃん、ありがとう。

その後、父が駆けつけた。
前日から飲み会だったらしく、酒臭かったらしい。
私と父の出会いはアルコール臭に包まれていた…。
でも凄い喜びっぷりだったらしいから、いーや。
ありがとう、パパ。


証言でのみ回想することができる、私の人生で「確実に愛されていた時間」
その時を思う毎に、優しい気持ちになれる。
生まれてきて良かったとさえ思える。

明日は実家に帰省する。
約2ヶ月ぶりだ。

両親に「ありがとう」と言いたい。



瞳がほほえむから
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「田舎に到着したときの晴れやかな気分」

2009年09月18日 23時30分55秒 | Weblog
昨日に引き続き、他部署の仕事の手伝いをする。
また、全店に書類を配布する作業を後輩女子Cちゃんと行った。
ふとしたことから「ねるねるねるね」について、話が広がった。
25歳のモテ系女子な彼女の口から
「うまい!(テーレッテレー!)」
という発言を聞けるとは思わなかった。
私に話を合わせてくれてるのかな。
いつもありがとう。Cちゃん…。

そんなこんなでクタクタだったのだが、今日はもう一つイベントが!

日本フィルハーモニー交響楽団による演奏を聴きに行くのである@大宮ソニックシティ。
・ヴェートーベン「バレエ音楽《プロメテウスの創造物》より序曲」
・ブルッフ「バイオリン協奏曲第1番ト短調」
・ヴェートーベン「交響曲第6番ヘ長調《田園》」

お目当ては「田園」
この曲、好き。
特に第1楽章「田舎に到着したときの晴れやかな気分」
私が育った地域を思い出す。雀宮駅の東側あたりだろうか。
牧歌的で長閑な田園地帯が広がるあの地域を思い出すのである。
第2楽章「小川のほとりの情景」でいきなりカッコーが鳴きだす。
木管で模倣されるそれらの音は、かなりリアル。

第3楽章「農民達の楽しい集い」
第4楽章「雷雨、嵐」
第5楽章「牧人の歌−嵐の後の喜ばしく感謝に満ちた気分」
もう幾度となく繰り返し聴いているそれらの旋律は、耳に馴染んでいるので心地よく私の耳に入り込んでいった。

他2曲…《プロメテウスの創造物》、ブルッフの曲は知らなかった。

ブルッフの曲でヴァイオリニストの南紫音さんが登場。
超綺麗な方だった。
アジエンスのCMを彷彿とさせるようなアジアンビューティー炸裂といった感じだった。
しっとりと濡れたような音が弦から生まれてくるのを不思議な気持ちで眺めた。
綺麗な人から紡ぎ出される音はやはり綺麗なのだと思った。

アンコールはグリーグ。想定外。
ホルベルク組曲 前奏曲
微風が会場全体を通り抜けていった気がした。
そのぐらい爽やかな曲。
これ、今日一番の収穫だったかもしれない。

今日はなんだか疲れてしまい、ウトウトしながらの鑑賞となった。
それはそれで心地よくて、会社帰りの演奏会も良いもんだと思った。

また良さそうなコンサートがあったら行きたい。
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利便性に富んだ思考回路

2009年09月17日 23時19分53秒 | Weblog
心療内科デー。

今日も認知の歪みを矯正された。
これでもか!っつーぐらい。
具体的にここに書くことは避けるが、色々と抱えている問題が多い私。
それら諸問題についての私の考察を、クマ医師は質問によって露呈する。
露になった私の考察は、更にクマ医師の考察によって「~という考え方もありますよ」という形で私に渡される。
これが三年間、私とクマ医師の間で交わされた認知行動療法の一部である。

診察代…1,660円
薬代…2,140円
クマ医師の慈愛…プライスレス
お金で買えない価値がある…。

会社の人間関係については、面倒臭い人には極力絡まないように、噛まれても無視するように再三再四言われた。可能なような、不可能なような課題である。

しかし、パキシルのお陰か、そこら辺については以前より深刻視していない。

「興味がない」
「どうでもいい」
「私には関係がない」

という冷たいホイッスルが頭の中で鳴り響くと、思考回路が停止するようになった。
もう気持ちの無駄遣いは辞めようと思う。
疲れてしまうから。

面倒な人間関係を生き抜くためには、これぐらい利便性に富んだ思考回路が必要なのかもしれない。
無駄なことを考えないので仕事や資格取得の勉強にも集中できる。

最早パキシルは私の生活に必要不可欠な薬となった。
そのことを悲しむわけでも嘆くわけでもなく、「効いているんだったらいいんじゃね?」という緩い依存性に身を委ねるのも悪くはない。

今日のクマ医師は饒舌だった。
珍しい。


待ち時間中は昨日買った小室さんの本「罪と音楽」を読んだ。
瀬戸内文学で躓きながら読むのとは異なり、スラスラと読める。
なんて楽なんだろう。もう殆ど読み終えた。

全盛と奈落を見た音楽家による独白は、淡々としつつも所々に「このままでは終われない」という情熱が滲み出ていた。
僕には音楽しかない…ということを、詐欺事件によって再確認することになった小室さん。
愚かだとは思いつつも、やはり嫌いにはなれない。
そんな不思議な力が小室さんにはある。
90年代、時代の寵児と言われつつもいっぱいいっぱいだった小室さん。
もしもあの時、小室さんがクマ医師の様な精神科医に診てもらっていたら、どうなっていたのだろうか、などと考えてしまった。


帰り道、いつもとは違う道を通った。
そこには私の知らないディープゾーン…飲み屋の密集地域が広がっていた。
赤提灯の下で、オッサンたちがビールを片手に騒いでいた。
こんなに素敵な場所があるだなんて知らなかった。


今度、ここで一杯引っ掛けたい。
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「罪と音楽」小室哲哉

2009年09月16日 22時09分10秒 | Weblog
「社長が不在(出張中)だから暇でしょ?」
と●●●ィ~(部長)に言われ、明日から二日間、他部署の業務を手伝うことになった。
別に暇なわけではないのだが。
スケジュールを確認して、余裕があったので快諾。
新しい業務に、ちょっとワクワクしている自分がいる。

ワクワクと言えば、昨夜、マイミクさんの日記で小室さんのエッセイが発売されていることを知った。
朝からワクワク。そしてソワソワ。
「買いにいくぞ!」とずっと息巻いていた。

私は小室哲哉が好きだ。
創り出す音楽もヒョロっとしている様子も泣きぼくろも全て好き。
昨年の彼が逮捕されてしまったときは、この世の終わりかと思うぐらいに凹んだ。

仕事帰り、意気揚々と大型書店に寄り、小室さんのエッセイ「罪と音楽」を発見!
まずは遠巻きに鑑賞。
ついニヤニヤしてしまう。
ちょっと近づいて更にニヤニヤ。
だって表紙からして、かっこいいのだもの。
嗚呼、素敵!
モノクロという技法により、端正な顔立ちを際立たせているではないか。

手に取り、そのままレジへ。
幸せ~♪

今、瀬戸内寂聴の「女徳」を読んでいる。
かれこれ1ヶ月近くもあの作品の中に身を委ねている。
主人公たみは、舞妓から愛人に、そして結婚した旦那とアメリカへ行くのだが、寄宿舎でなぜか同級生とレズビアン体験に溺れた。
今読んでいる箇所では、たみは日本に帰国して女優をしている。
濃密な人生だぜ。
これから先、どのような心境の変化が彼女に訪れて得度に至るのか、楽しみでならない。
しかし、勿体なくて読み進められないという複雑な心境が私の読む速度を緩めている。
そんな「女徳」はひとまず置いておいて、「罪と音楽」を読むことにしませう。
…だって小室さんだもの。


小室さんの本は「告白は踊る」以来だ。
楽しみっ!

最初の方を読んでみたのだが、なんか反省してるっぽい。
拘置所生活の様子とかを淡々と語っている。
嶽本野ばら先生の「タイマ」を彷彿とさせた。
50曲を作曲して一斉に発売するとか言ってたが、本当だったら嬉しい。

じっくりと読みたいのだが、明日からの業務に備えて今宵は早く寝よう。



華原朋美「I'M PROUD」PV


この曲を聴く度に、小室さんと同じ時代を生きている幸せをかみ締めている。
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食塩水の濃度よりも

2009年09月15日 22時27分20秒 | Weblog
昨夜、急に思い立って、懐かしい人の名前を検索してみた。
中学時代に通っていた塾の先生の名前である。
彼は、地元国立大の教育学部に在籍していた。
で、教育実習生として私の中学にも来ていた。
2週間、うちのクラスにいた。

リーゼントに光る素材のスーツ、グサランというイデタチで彼が教室にやってきたとき、ちょっとした衝撃がうちのクラスを走ったのを覚えている。
ヤンキーじゃん…みたいな。
最初は遠巻きに見ていた我々だったが、彼の人懐っこい性質に、次第に打ち解けていった。
掃除の時間は机の物陰でヤンキー座りをしていた彼を何人かの男子は兄貴のように慕っていた。
実習最後の日、パキラの木を置いて彼は呆気なく去っていった。

翌年、中学2年生の夏期講習から私は塾に通いだした。
親友わかめ殿が通っていたからだ。
中学校に隣接するその塾で、彼は講師のバイトをしていた。
久々に見る彼は相変わらずヤンキーな身なりであった。
ワイシャツの第3ボタンまでを外していて、もう少しで乳首が見えそうだったのをいまだに覚えている。

「あ、亮子さん!」
彼は私のことを覚えていてくれていた。
以来約2年間、私は彼に理科と数学を教わった。

理科が苦手で、どうしても食塩水の濃度を求める問題とイオンの問題ができなくて、集中的に教えてもらった。

修学旅行の前は、塾長に内緒で「これで人気者になれる!怖い話講座」というものも開催してくれた。
彼の手製のレジュメが配布され、それに沿ってひたすら怖い話を聞かされるのである。
しかも電気を消して懐中電灯1本での授業だった。
あれは真面目に怖かった。

数学で正四面体を教えるとき、男子が「せいし?せいし~せいし~」と騒ぎ出すのを「はいはい。一生言ってな」と大人的対応をとっていた。
彼は決して下ネタを発しなかった。
全身からセクシュアルなものが滲み出ていたのに、言動には一切、それらを表面化させなかった。不思議なギャップであった。

思春期真っ最中で男女のイロハも知らなかったまだまだ子供だった私たち。
セクシュアルな空気を漂わせながら車を乗り回し、ワープロを持ち歩く大学生の彼は随分大人というものを感じさせた。

15歳の春。
私は彼の出た高校に入学した。
彼の後輩になった。
あれから彼には会っていない。
あの塾も今はもう閉めてしまったらしい。

昨夜、懐かしさを胸に、彼の名前を検索してみた。
驚くことに、ちゃんとヒットするではないか。
地元にある有名塾の先生をしているらしい。

「…20年前、学費を稼ぐためにやりはじめた塾講師が、今では天職となりました。」

と記載された文の横の写真には、リーゼントと光る素材でできたスーツに身を包み、ヤンキー座りをしている彼の姿があった。
その一文から、彼が週5日もバイトをしていた意味がようやく解った。
遊ぶためではなかった。
学費を稼ぐためだったのだ。

生徒や保護者からの相談にもHP上でちゃんと答えていて、そこには神がかった一つの哲学が存在していた。
子供が好き、教えることが好き、という強い彼の理念が垣間見れた。

教師という道には挫折したらしいが、自分の確固たるスタンスと誇りを持ちながら生きている彼の姿を確認できて良かった。

食塩水の濃度を導き方よりも、昨夜はもっと大切なことを教えてもらったような気がした。

先生、ありがとうございました。
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くまの肉まん

2009年09月15日 21時48分25秒 | Weblog
コンビニでも人気の肉まんだが、なんと9/15(火)、クマの顔をした肉まん「くまさんの肉まん」(160円)が井村屋から発売されるという。
特徴はなんと言っても、その愛らしいビジュアル。ちょっと食べるのをためらってしまうような、カラメルで色付けした茶色の顔と、つぶらな瞳に思わず目を奪われてしまう。
でも、こんなキュートな肉まんを作ろうと思ったのはなぜ?
「以前、『ぶたさんの肉まん』を販売した際、女性を中心に非常に好評でした。そこで、第2弾として“クマ”をモチーフに作ってみようと思ったんです」(「くまさんの肉まん」担当者)
もちろん見た目だけでなく、味にも相当のこだわりが。
「具材には、ミンチ肉とカット肉を併用することで、豚肉のジューシー感と歯ごたえを楽しめるよう工夫しました。また、竹の子とクワイも入れ、シャキシャキとした食感も楽しめますよ」と、同担当者も自信の笑顔だ。
見た目も味も満足の「くまさんの肉まん」は、9/15(火)より、全国のコンビニエンスストア他で発売。今年の秋冬は、ちょっと食べるのがためらわれるほどキュートな肉まんが、話題になりそうだ。 【東京ウォーカー】


かわいい!!!!
このつぶらな目が何とも言えない。
でもこれ、可愛そうで食べられないなあ。きっと。
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オッサンの仕業

2009年09月14日 21時59分19秒 | Weblog
若干、風邪気味。
朝は割と元気だったのだが、午後から急に喉が痛くなってきた。
原因は分かっている。
背後にいるオッサンの仕業だ。
オッサンは私の背に向かうような配置で座っている。
朝から、彼は凄い勢いで咳を排出していた。
飛散した彼の風邪菌が、きっと私に舞い込んできたに違いない。
マスクぐらいしてくれればいいのに。
それが社内におけるマナーではないだろうか。
そういえば、昨年の後輩若君の結婚式の前々日もオッサンに風邪を感染させられた。(←根に持っている)


風邪は引き始めが肝心。
ということで、今夜は早々と寝ます。
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コスモスの花言葉に揺れながら

2009年09月13日 22時20分06秒 | Weblog
浜離宮恩賜庭園へコスモスを見に行ってきた。
(昔、「コスモス」っていう自動販売機があった。記憶の襞に埋もれていたのだが、今日久々に思い出した)

ちなみに本日のタイトルはMr.Childrenの「花言葉」から引用。
シフクノオトツアーでこの曲が流れたとき、会場全体がコスモスのピンク色に染まった。とても鮮やかなあの色を今でもよく覚えている。

かつて付き合っていた殿方に「私を花に喩えると何でしょうか?」と尋ねたことがあった。
少し考えてから、彼は「コスモスかな」と答えた。
(今の私って…せいぜいワンカップ大関の空き瓶に生けられたペンペン草かな…。あは)
そんな思い出のある花・コスモス。
一見弱々しそうな花なのだが、台風などで倒されても茎の途中から根を出し、また立ち上がって花をつけるというほど強い。
あやかりたいものだ。

汐留のビル群を背に、コスモスは誇らしげに秋の光の中に佇んでいた。
不思議な光景。近未来都市のようである。






縁取りが愛らしいコスモス。ピコティ。







キバナコスモスの群生。





あら、吉熊。
木登り、得意だったのね。


休憩所で一服。
池の水面からの反射する光が綺麗。


あちらは海。
海とこの池は繋がっている。
汐の干満によって池の趣を変える様式で、池にはボラやセイゴ、ハゼ、ウナギなどの海水魚がいる。
時々、静かな水面を「ピシャ!」という音が響く。
いとおかし。



萩も綺麗に咲いていた。秋だにゃ~。
花言葉は「思案」「思い」「柔軟な精神」


曼珠沙華も少しだけ咲いていた。
もうこんな季節なのね。
花言葉は「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」・・・けっこう重い花言葉だったりする。


シオサイトでお茶をして新橋駅まで歩く。
高層ビルは果てしなく高かった。



コスモスの花言葉は
「乙女の真心」「乙女の愛情」
(ピンク)「少女の純潔」
(赤)「調和」
(白)「美麗」「純潔」「優美」

チョコレートコスモスという種類のコスモスがある。
色も匂いもチョコレートに似ている。
その花言葉は「恋の終わり」
Mr.Childrenの「花言葉」で歌われていたコスモスは、恐らくチョコレートコスモスなのだろう。
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暫くはご機嫌

2009年09月12日 22時08分37秒 | Weblog
久々のお顔剃り。
毛深い私の顔は、放置しているとすぐにくすむ。
体内で男性ホルモンが燻っているのだろうか。
鼻の下や顎の下など、すぐにカールおじさんのようになってしまう。
その内、変声期も始まっちゃりして。
Jリーグカレーのマサオ以上の進化を遂げられるかもしれない。

元気いっぱいな産毛が自らの存在をアッピールし、最近、化粧ノリが非常に悪い。
まあ喫煙してるので、今更、肌の綺麗さは諦めつつあるのだけれども。
でもせっかく化粧しても、そのノリが悪いと何だか物凄く不愉快だ。

なので定期的に第三者の手によって顔剃りを行っている。

今日もいつものお店に。
店主マリコさんは、下町のオバチャンモードを炸裂させていた。
マリコさんは旦那さんを早くに亡くし、女手一つで二人の娘を育て上げた。
女三人の賑やかな様子はまるで漫画のようである。
次女が怪しげな外国人と交際しているらしく、気が気でないマリコさん。
怪しげな外国人はナンとしても次女との交際をマリコさんに認めてもらいたいらしく、手紙を寄越したそうだ。
矛盾だらけで欲望が先走った感アリアリのその手紙を読んだマリコさんは、
「はい、再提出!」
と却下したそうな。なかなかテキビシイ。

「もうね、やんなっちゃうのよぉ~」
「信じられないでしょ~?」
という口癖を挟みながら饒舌に話すマリコさん。
今日は店内に長女もやってきていて、母子二人で怪しげな外国人のだめんずっぷりを披露していた。
口元に剃刀を当てられながらも爆笑を堪えられなかった。

日曜日13:45~のドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」に出てきそうな一家だ。これ、シリーズ化したらけっこう高視聴率が見込めるかも。

さて、私の肌は、産毛と角質がなくなり、ピッカピカ。
化粧水の浸透も良くなり、これで暫くはご機嫌さ。
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私の元にやってきた凪のような時間

2009年09月11日 23時28分10秒 | Weblog
昼ご飯のヨーグルト。

小岩井 大粒グレープフルーツのヨーグルトフォンデュ
チーズフォンデュが好きな私は、なんとなくそのネーミングに惹かれて、朝のコンビニでこいつを購入した。
開けてびっくり!
ヨーグルトの液体が卓上の書類に勢いよく飛散しやがった。
そのぐらい全体的に液体だった。
飲むヨーグルトに大きなグレープフルーツの断片が、そこはかとなく浮き沈みしていた。
…美味しかったけれども。

そんなヨーグルトを食べ終え、ふと前を見ると、吉熊上司が何かを弄っていた。
あら、よく見たらiPod

昨日販売されたもので、万歩計機能も搭載されているらしい。
録画機能もあり、私を撮ってくださった。

吉熊上司と後輩男子タイスケくんは、このようなナウい物品についての知識がとても豊富である。
二人でゴニョゴニョと相談しているときは、大抵ナウい物品を購入するときだ。

そんなときは、
「あ~、また何か企んでいますねー?」
と、後輩女子Cちゃんと突っ込む。
まさかiPodを購入するとは。知らなんだ。

後輩男子タイスケくんは最近、株式市況にも興味を持っているらしく、市況をチェックしては、吉熊上司に報告している。
「それ、私の仕事だよ。もしや、私の仕事狙ってるでしょう?」
とタイスケくんに言ったら、
「そんな仕事、いりません」
と軽やかにスルーされたぜ。くーッ!

先日なんか、タイスケくんが中国の市況について吉熊上司に報告しているもんだから、
「ちょっと!吉熊さんは中国市況になんか興味がないってさ」
と進言した。
その私の必死さに、タイスケも吉熊上司もニヤニヤしていた。

毎日、こんな感じ。
笑いが絶えない。

いつからだろう。
私の会社生活が、こんな空気に染まったのは。
辛かった毎日が、今はこんなにも穏やかだ。
依然として嫌なことや面倒くさいこともあるんだが、以前とは明らかに何かが変わった。
自分自身の気の持ちよう、環境の変化、それらが上手に作用して、やっと私の元にやってきた凪のような時間と空間。

今まで生きてきた人生の中で、今が一番幸せな時を生きているということを、最近の私は素直に実感できている。
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ブラックウィーク…

2009年09月10日 21時28分02秒 | Weblog
後輩男子タイスケくんの今日のネクタイ。


見たこと無いよ?それ。
この柄、何かに似ているよね?…何だっけ。
「紗々です!チョコレートの。似ていません?」
と、後輩女子Cちゃん。
なるへそ~。似てる。
昔、この商品のCMに親愛なる華原朋美様が出ていた。

華原朋美 - LOTTE 紗々-SASHA-(1996) CM


今見ても、古さを感じさせない可愛さ。普遍的な美。
あ…ほどけてく…。
ムッハ~。


昼休みの喫煙所。
他部署の先輩紳士が面白いものを持ってきた。





どうやら自作らしい。
中のシートにまで絵が施されている極めっぷり。
器用だ。器用すぎる。


販管費の分析でプチ残業。
どうしてもニガテな科目(警備料)の取り組みを先送りにしてしまう。
明日の予算会議にまで終了させたい。

夜、母と電話。
どうやら父と喧嘩をしたもよう。
連日の飲み会その他諸々のことで、母がブチギレ。
ダムが決壊した感じ。

余談だが、私の一番古い記憶って、両親の喧嘩である。
冬だったのだろうか。
テーブルの上のコンロに置かれた鍋が、彼らの喧嘩によって勢い良くひっくり返ったのを覚えている。生まれたばかりの妹と別室から傍観していた。

どこの家庭もあるんだろうか。夫婦喧嘩。
我が家だけ?
一見何事も無い平和そうな家なのだが、内情は…まあ色々と。

今日の自分の様子を再現する母。
…壊れた蓄音機のように捲くし立てていた。
もしくは「鬼龍院花子の生涯」の「舐めたらいかんぜよ」!?



何かが憑依しちゃっていた!こあい。
彼女の娘を長年やってきたが、あんな勢いで喋る母ヨーコたんを初めて知った。
父はというと、ボソボソと反論(らしきもの)をしていたっぽい。

言いたいことを言って母もすっきりしていたようなので、良しとしよう。
今月の連休に、家族会議が開催される予定。
シルバーウィークがブラックウィークになりそうな悪寒。ガクブル。

…吉熊、助けて。
夫婦喧嘩はクマも食わぬ!?
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柘植櫛

2009年09月09日 22時33分52秒 | Weblog
私の髪は多くて長い。
そんな私が愛用している櫛は柘植でできたものだ。
すべりがよく、静電気が起こらない。
髪を傷めないので重宝している。


向かって右の櫛は母からの譲りもの。
若いときに、友達と京都に行った際、十三やで購入したとのこと。
箪笥の肥やしになっていたのを私がゲットした。
(十三やの名前は「く」(九)+「し」(四)=十三のしゃれであるらしい。)

目が細かくて何とも優雅な佇まいをしている。
ブローが終わったあと、仕上げのブラッシングでこの櫛を使うと、髪が落ち着く。なかなかの逸材だ。頭皮へのあたり具合も良い。

向かって左の櫛は妹・芋子からのお土産。
彼女が中学時代の修学旅行で購入したもので、かれこれ14年前にもらった。
くれた時に、
「高かったんだからね!」
と言われたのを覚えている。
手に馴染んで、使いやすい。
主に、髪を結わく際に活躍してくれる。

今夜は、これらをメンテナンスした。
歯ブラシで目に詰まった埃を取り去り、そして椿油に浸すんである。
手の掛かるこのコたち。
でも良い仕事をしてくれるので、一生の伴侶になることは確定。
大切にしようっと。
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伝書鳩の呟き

2009年09月08日 21時32分02秒 | Weblog
社内で新型インフルエンザ対策が強化されてから、暫くが経過した。
他の建物に行くときはマスクを着用しなくてはならい。
晩夏といってもまだ外は蒸し暑く、マスク着用はちと辛い。
また、口紅がマスクの内側に着き、それが唇の輪郭以外の部位に着いてしまい、ちょっとした口裂け女みたいになってしまう。

あと、入室前のアルコール消毒。私の指は、度重なるアルコール消毒によりカサカサしまくってしまった。ささくれ総立ち。爪も割れやすくなり、もう、しおしおのパーである。


毎日、一回ないし複数回は必ず他の建物に向かう。
書類を役員に渡したり、稟議書の写しを起案者にデリバリーするために。
まるで伝書鳩みたいだ。
他部署を見渡しても、私と同じような社歴&職位で、社内を駆けずり回っている人はあまりいない。

今日は社長宅に書類を渡しに行った。
玄関先で、社長はクマのような佇まいをしながら私を待っていた。


「いつまで続けられるんだろうか」
と、いつも歩きながら思う。
毎日社内を駆けずり回るこの業務。
体力的に自信がない私にとって、その限界を考えてしまうことは不自然なことではない。

でも書類を渡すときに、「お!ありがとう」とか、「もう稟議決裁下りたの!?待っていたよ~」という社員の言葉を聞くと、やはり嬉さを感じる。
体力の限界線が消え、気力が無限に広がるような感じがする。

でも、しかし。
新型インフルエンザ、早く落ち着かないかな…。
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