非国民通信

ノーモア・コイズミ

石弘光をSATUGAIせよ

2006-09-13 22:17:53 | ニュース
「消費税を社会保障財源に」政府税調会長が談話発表 (読売新聞) - goo ニュース

 筋金入りの御用学者である石弘光氏のコメントが紹介されています。曰く、消費税を社会保障の財源にせよ、と。まあこの御用学者でなくても、政府閣僚でも言うことは同じでしょう。いつのまにか社会保障の財源名目でも消費税増税が既定路線となっています。

 日本の財政は大赤字で借金の利息を払うだけで精一杯、最も軽視されている社会保障なんてのはこのままでは破綻が確実なわけで、そりゃまあ、何らかの財源確保は必要なわけです。が、それがどうして消費税になるのでしょうか? ヨーロッパ諸国には2桁を超える消費税率も珍しくはなく、その辺を拠り所に消費税引き上げの正当性を語る嘘つきもいるわけですが、ただしそういう国は食料品などの生活必需品が消費税の対象から外れているのが一般的です。日本では違いますね? 結果として現時点でも日本の税収に占める消費税の占める割合は、2桁の消費税率を誇る国のそれと比較してもほとんど差がありません。にもかかわらず消費税を倍増させる予定、どうやら世界に例のない消費税中心の税制を作るつもりのようです。

 ちなみに小泉内閣の元、企業の景気は回復しているわけで、じゃあなんで財政が回復しないかと言えば、企業への法人税と富裕層への課税が大幅に減税されているからです。金を持っているところを相手に減税をすれば、そりゃあ財政も悪化するわけです。私が御用学者だったら、貧乏人から金を取るよりも金を持っているところへの課税を勧めるのですが、まあこんな考え方をしている限り御用学者になんてなれるわけがありませんね。企業の利益、富裕層の利益を守ってこそ御用学者、それでこそ企業と富裕層からの支援が得られ、どんな馬鹿でも偉い人でいられるというものです。

 そんなわけで御用学者が企業と富裕層から支持され、御用学者が企業と富裕層のための政策を提言する、これはあくまで自然なことと納得はできるのですが、逆に納得できないのは貧困層、彼らもまた御用学者を抱える政党、企業、富裕層のための政党を支持しているところですね。小泉政権を支持すれば支持するほど企業と富裕層は減税、貧困層には増税、貧困層にはなんの利益もないどころか困窮を招くばかりなのに何故か小泉支持層の中核をなしている。そうして小泉政権が新たな貧困層を作り、その貧困層によって小泉政権は支持を強める。あぁ、これがデフレスパイラルという奴なんでしょうね。
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