非国民通信

ノーモア・コイズミ

出張しながら思ったこと

2017-07-23 23:35:28 | 編集雑記・小ネタ

 最近は仕事で出張することが多くなりました。この辺は会社幹部の「コミュニケーションが足りない! 直接会って話さなきゃ駄目だ!」という方針がありまして、部門の長が金正恩よろしく全国各地の拠点を行脚して「指導」を行う、それに部下は随行しなければいけなかったりするのです。私みたいな下っ端はまだしも、課長職以上ともなりますと毎月のように日本一周旅行の日々になっていたりしまして、「うちの部門は、いつ仕事をしているのかな?」と疑問に思ったりしないでもありません。

 それはさておき、日本各地の営業拠点へ出張するからには「その地域でしか食べられないもの」を探すのが唯一の楽しみになるわけです。しかるに、いわゆる名物は現地に行かずとも都内で普通に食べられるものばかりだったりします。いかにも観光客向けに拵えられた名物に大はしゃぎする人も多かったりしますが、そんな人とは付き合うのは退屈きわまりないですし。

 もっとも出張先以前に、自分の住んでいる「地元」でしか食べられないものが、なかなか思いつきません。ウチの地元の名物ならこれかな――と言えるものは、余所の地域でも買えないことはなかったりするわけです。地域の味を求めて街をさまよっても、意外や全国どこでも同じようなものだったりするのは、そういう理由なのかも知れません。

 むしろ地域性を感じたのは、大阪に行ってエスカレーターに乗ったときが一番でしたね。エスカレーターの左側に立つのか右側に立つのか、そこが大阪は違うと話には聞いていましたが、実際に目にすると少し感動しました。これはまさに、現地に行かなければ体験できないものだな。と。本で読んだ知識を実地に目で見るのは多少なりとも楽しいものです。

 一方、私の住む街と言えば自転車が専ら道路の右側を走るという特徴があります。なので自転車で左側を走ると道路を逆走するような状態になるため危険な思いをすることも多いのですが、どうしたものでしょうね。例えば愛知県には悪名高い「名古屋走り」がありますが、商業的動機で押し上げられる「名物」と違って、こういう褒められない部分でこそ地域性は受け継がれるのかな、と感じます。

コメント
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