非国民通信

ノーモア・コイズミ

毎日エレベーターを待ちながら

2016-03-30 23:47:45 | 編集雑記・小ネタ

 ……この画像は北斗の拳の有名なシーンですけれど、知っている人は知っているように次のコマでは明らかに3人以上が入れるスペースがあったとか、ケンシロウやトキが子供を担げばいいだけとか色々とツッコミどころが多かったりします。そんなわけでネタとして語り継がれる名場面だったりするのですが、私はいつも会社のエレベーターで、このシーンを思い出していますね。一人か、あるいは詰めれば二人ぐらいがギリギリ乗れる、そんな感じのことが多いので。

 一人か二人が乗れるのなら乗ってしまえば済む話と思いきや、そうならないのが日本の「社会人」の振る舞いなのかな、という気もしています。いつでもどこでも会社人たるもの団体行動、3人組、4人組あるいはそれ以上ででまとまって動きますから。そして降りてきたエレベーターには、一人もしくは二人分のスペースしか空いていません。では乗れるだけの人が乗り込むかと言えばさにあらず、「みんな一緒に乗れなければ、乗らない」わけです。「みんなで一緒に乗れるまで」待っているのです。

 かくして「一人か二人なら乗れる」エレベーターは満員になることはなく、次の階でも止まるのですが、そこでも「みんな一緒には乗れない」ので、待っている人が乗って来ない、なのでエレベーターはやはり満員とはならず、次の階でも止まる、しかし次の階でも「みんな一緒には乗れない」ので…… なんともまぁイライラさせられるのですけれど、どうやら少数派なのは自分のようです。

 とりあえず最近は、エレベーターに一人分でも空きがあれば、目の前で乗るの乗らないのでモタモタしている集団を押しのけてさっさと乗り込むことにしています。行列の前に並んでいる集団が「みんなで一緒に乗れるまで」待っているのにつきあっていたら、いつまで経ってもエレベーターには乗れませんから。一人でも乗れるのなら、一人で乗ってしまえ、と。

 諸々の世論調査(というほどのものでもないのかも知れませんが)では、「一人で○○するのに抵抗がある」みたいな回答をする大人が多いことに面食らいます。私なんかはイイ年をした大人が一人で飯も食えないのかと思うと哀れみすら覚えたりもするわけですが、例によって少数派なのは私の方らしく、「もっとみんなと友達になるよう努力しないとダメだよ」みたいなことも言われたりします。「中学校かよ……」みたいに私は感じるところですが、会社ってのは、そういうものなのでしょう。たぶん私は何歳になっても立派な社会人にはなれないと思います。

コメント (1)
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