非国民通信

ノーモア・コイズミ

夢の異種格闘技戦

2008-05-23 23:06:49 | ニュース

入浴のぞかれ警官、裸で追跡 屋根から飛び降り失神の自衛官逮捕 幕別(北海道新聞)

 帯広署は二十一日、建造物侵入の現行犯で、十勝管内幕別町の自衛官の男(28)を逮捕した。

 調べによると、男は同日午後十時五十分ごろ、女性の裸をのぞく目的で同町内のホテルに侵入した疑い。一階の屋根に上がり、二階の家族風呂を窓越しにのぞこうとしたところ、知人と偶然入浴していた池田署の男性警察官(31)に見つかり、逃走した。

 警察官は風呂から上がり、そのまま追跡。ホテルの外で、屋根から飛び降りた際に着地に失敗して失神している男を発見、服を着た後に取り押さえて帯広署に引き渡した。

 北の国で現役自衛官vs現役警察官の夢の異種格闘技戦が行われたそうです。48のポリ殺し「非常なるギター」で襲いかかる自衛官に対し、警察官はすかさず股間のマグナムを抜いて応戦、衝撃の失神KOで警察官の完勝に終わりました。

 ・・・さて、隣の国でレイプ事件が報道されれば自国の集団レイプ事件を忘れ、隣の国が海外からの救援を拒めば自国が海外からの救援を断ったことを忘れ、隣国で火事場泥棒が発生すれば震災の混乱に乗じて国民主導で虐殺に走った自分達の過去を忘れる健忘症の著しい我が国ですが、今回はいかがでしょうか。割とよくあるニュースなのですよね、軍関係者の性犯罪って。モノの本を読み返してみたら、39歳の大隊長(二等陸佐)が露天風呂を盗撮し、従業員に取り押さえられたなんてこともありました。旅館従業員の戦闘力も侮れませんなぁ。

わいせつ容疑で米兵を逮捕 沖縄の路上で下半身を露出(共同通信)

 沖縄署は23日、路上で女性に向けて下半身を露出したとして、公然わいせつの疑いで米空軍嘉手納基地の上等兵マリック・バシェット容疑者(26)を逮捕した。調べでは、バシェット容疑者は同日午前7時50分ごろ、沖縄市上地2丁目の路上で、歩いていた女性の前に立ちはだかり、ズボンを下ろして下半身を露出した疑い。「用を足すつもりだった」と容疑を否認しているという。

 沖縄ではよくあることなのかも知れませんが、路上で女性の前に立ちはだかり「用を足そうと」した米兵が捕まりました。自衛隊の性犯罪がセクハラや痴漢、のぞき中心であるのに対し、米兵は露出やレイプなどが目立ちますが、その辺の違いはどこから来るのでしょうか。治外法権だから大丈夫とか、日本では被害者側が告訴を取り下げる可能性が高いから大丈夫とか、見舞金の支払い命令を命じられても無視してアメリカに帰ってしまえばそれで済むとか、色々な目算もあるのかも知れませんが、強いて言えば自衛隊の方が淫靡なイメージですね。どこぞやの自民党議員に言わせれば米兵の方が元気があってよい、正常に近いともなりそうですが。

 ともあれ現実の軍隊には道徳家のイメージなどあろうはずもないのですが、それでも軍人を理想とする社会意識は根強く残っています。研修と称して新入社員を自衛隊に短期間入隊させる企業は増え続ける一方ですし、(現行の社会では蔑視の対象である)引きこもりや失業者層を自衛隊に入れて鍛え直せとか、そういう発想は絶えるところを知りません。我々の社会の多数派の認識としては、軍隊は好ましい人間を、立派な人間を育てるところという位置づけのようです。だけど、日常的に目にする今回のようなニュースはどうよ?と。

 そこで健忘症の話です。不都合な事例はすぐに忘却され、自分達の願望が代わりに投影されるのです。軍関係者の著しく品位を欠く不祥事や性犯罪は記憶から除外され、代わりに理想的な社会人像、サムライ像がそこに投影されるわけです。これは他の分野でもよくあること、日頃はポリや公安関係者を罵倒し、その不祥事には怒りを露わにしているような人が、いざ「犯人」を罰する段になると途端に検察側の主張を鵜呑みにして、弁護側の主張には耳を傾けようとしないケースなど珍しくもありません。学校給食費を巡っても全く同様のパターンで、日頃は学校の先生の声など全否定するばかりの人が多いわけですが、同じ学校の先生が「規範意識の低下で給食費の未納が増えたと思う」と感想を述べると、途端にそれを揺るぎない事実として全面的に信用する人が大半なのです。嫌なことを忘れるのも必要な能力の一つではありますが、自分のことすら都合よく忘れるのはどうかと。

 

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