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非国民通信

ノーモア・コイズミ

思いつき

2008-11-17 22:45:23 | 文芸欄

 一応、私は文学が専攻なのです。文学研究者と作家は全く別物なのですが、そうは言っても自分で作品を書いてみたいという気持ちは湧いてくるもので、小説を書こうとしていた時期もあります。昔書いたものの中で、短いものを一つだけこちらに掲載していますが、まぁ評価はお任せします。ストーリーを考えるのが苦手なんですよね……

 ネタを思いつくまでは誰にでもできそうなものですが、それを物語にするのは一筋縄ではいかないと痛感したものです。今でも時々、書いてみようかという気にはなりますが、それを小説の形にするのは何とも難しい、自分の主張するところを書き連ねるだけでしたら、この2年ばかり続けてきたわけですが、それとはまた違った難しさを感じます。ただ、形に出来ないからと言ってお蔵入りにしてしまうのも残念なので、せっかくだから設定だけご開帳です。


――未来
――どこかの国

条例が制定される「公務員はバスの座席に座ってはならない」
「空いているときは後部の公務員席に座ることが許されるが、
 混み合ってきたら公務員は民間人に席を譲らねばならない」
  
この条例を制定した知事は誇らしげに語る
「自分もバスでは座らない、市民に席を譲っている」

勿論、知事の移動手段は常に公用車であり、公共交通機関ではない

ある時、記者が知事に尋ねる
「路線バスの初乗り運賃は幾らかご存知ですか?」

知事、答えて曰く
「昔はえらく安かった。今、400円ぐらい? そんなにはしない?
 路線によっていろいろ運賃があることは知っている」と

メディアは、知事がいかに市民の生活実態に疎いかを報じる

「マスコミはどうでもいいことを揚げ足取りする、
 もっと他に報道することはないのか!?」

「果たして知事に『庶民感覚』が必要なのか、
 そもそもマスコミはいくらもらっているのか、
 マスコミこそ庶民感覚をわかっていないのではないか」

 ...と、メディアへの非難が盛り上がる

後に条例は違憲であるとする判決が、地裁と高裁で下されるが、
ある政治家は「そんなの関係ねぇ」と叫び、喝采を浴びる

そして最高裁で判決は覆る。


 ……あまりSFっぽくはありませんが、一応ディストピアものの舞台設定ということで。
 タイトルはどうしましょうか、「2010年 府中の旅」とか。

 

 

 ←せっかくだから、俺はこの青いボタンをクリックするぜ!

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極左党公約

2008-10-31 23:15:37 | 文芸欄

公約3

・年齢は非公開を原則とします

 

・老人党と同じバーチャル政党なので立候補はしません
・極左党代表代行:管理人(かん・まさと)と民主党代表代行の菅直人は無関係です
・自称中道と違って堂々と左に立つので暫定的に極左党ですが、
 他に良さそうなネーミングがあったら別の名前にしようと思います

 

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極左党公約

2008-10-10 23:59:59 | 文芸欄

公約2

・学校体育を必修科目から外します

(ただし、体育の日は祝日として残します、もっと休みましょう)

 

・老人党と同じバーチャル政党なので立候補はしません
・極左党代表代行:管理人(かん・まさと)と民主党代表代行の菅直人は無関係です
・自称中道と違って堂々と左に立つので暫定的に極左党ですが、
 他に良さそうなネーミングがあったら別の名前にしようと思います

 

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極左党公約

2008-09-19 22:37:31 | 文芸欄

公約1

・公立図書館の複本は原則として禁止します

 

・老人党と同じバーチャル政党なので立候補はしません
・極左党代表代行:管理人(かん・まさと)と民主党代表代行の菅直人は無関係です
・自称中道と違って堂々と左に立つので暫定的に極左党ですが、
 他に良さそうなネーミングがあったら別の名前にしようと思います

 

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アルジの戦い

2008-08-06 23:41:29 | 文芸欄

我々の正義は自動販売機で売っているわけではない。
こうした両立不可能性の経験の中で得られるものなのです。

到来しないであろうメシアを待ち続けるのです。
ピザの配達のように20分以内にやってくるメシアなどめし屋ですらありません。
パラドックスのアポリアの中で求め続けるのです。

―――『現代思想の遭難者たち』いしいひさいち

 

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リアルでこういうことがある

2008-07-14 23:33:38 | 文芸欄

何故だ?

一人減って人員補充がないにもかかわらず

八神課長が去ってから――

毎日がヒマでしょうがない!

(『課長バカ一代』野中英次)

 

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自由律俳句1

2008-06-27 23:13:51 | 文芸欄

 

気がつけば日曜の夜

― 管 理人 ― 

 

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変わらないもの

2008-05-30 23:47:52 | 文芸欄

 私はこういう人々を知っている。善良で、誠実で、社会から尊敬されているほどの人間でありながら、それでいて、たとえば受刑者が笞の下で悲鳴をあげ、祈り、許しを乞わなければ、心の落ち着きを得られないというのである。受刑者がかならず悲鳴をあげ、許しを乞わなければ、気がおさまらないのである。これが習慣になってしまって、作法にかなった必要なことと考えられているのである。いつだったか、受刑者が悲鳴をあげようとしないのを見て、ある執行官が――これはわたしの知ってる男で他のもろもろの点においては、まあ善良な人間を考えてもよいような男だったが――そのために自分が侮辱されたような気になったことさえあった。(F.ドストエフスキ『死の家の記憶』)

 

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もっとよく新聞を読みたまえ

2008-05-02 23:57:00 | 文芸欄

 モスクワの政治集会、党宣伝員がソヴェト連邦の首都における輝かしい成果を語る。
「ゴーリキー通りには10ブロックの住宅を建設し、レーニン通りでは13ブロックも建設された。ソーコリニキ区ではなんと6つの工場が建設されたのだ!」
「宣伝員同志」と一人の労働者、「あたしはゴーリキー通りに住んでおりまして、レーニン通りを通って、毎日ソーコリニキ区へ働きに行くんですがね、新住宅も工場も見たことがない。」
 宣伝員は答えて曰く「通りをぶらぶらする暇があったら、もっとよく新聞を読みたまえ!」

 

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採用試験

2008-03-28 23:44:37 | 文芸欄

「2+2は?」

『5です。』

「まぁ落ち着いて考えてごらん、2+2は?」

『5です。』

「そこをもう一度考えてごらん、2+2は?」

『5です。』

―――採用、愚鈍なれど意志強固なり

 

「2+2は?」

『5です。』

「まぁ落ち着いて考えてごらん、2+2は?」

『6です。』

「そこをもう一度考えてごらん、2+2は?」

『7です。』

―――採用、愚鈍なれど進歩性あり

 

「2+2は?」

『4です。』

「まぁ落ち着いて考えてごらん、2+2は?」

『4です。』

「そこをもう一度考えてごらん、2+2は?」

『4です。』

―――不合格、インテリの疑いあり

 

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