ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ワインの物語~テイスティングのこつ(その5)

2022年04月15日 | ワインの話

ワインをレストランでボトルで飲みたいのだが、ワインのティスティングが堅苦しいと云う声が多い。
しかし、ワインのティスティングのこつを覚えるとこれが中々楽しい。
そこで、クアトロの父がそのこつを伝授しよう。
ワインのテイスティングのさまざまな所作を習得しても、一番困るのが「お味見をお願いします」と云われ感想を述べる時だ。
しかし、その味見も自分の好みのワインの温度を確認すれば良いとなると、気が楽になるだろう。
そして、いよいよ乾杯だ。
しかし、ここでビールのようにチーンとグラスを合わせるのはやめよう。
ここは、ちょっと気取ってグラスを目の高さに上げて「乾杯!」と唱和する程度にしよう。
あとは、会話を楽しみながらワインを飲もう。
ワインの一番大事なマナーは、楽しく飲むことだった。
その後に廻ってくる伝票のことも考えると、楽しまないともったいないのである。
しかし、ワインを飲み進むと必ず「このワインのお味はいかがでしたか」と、サービス係がやってくる。
もちろん「美味しいですよ」で良いのだが、どう美味しいのか表現出来るとさらに、レストランでのワインが楽しくなる。
クアトロの父がそのこつも伝授しよう。
ワインの味の表現は、おおよそ4つぐらい覚えておけば良いだろう。
エレガントまたは、優雅な味わい
力強いまたは、厚みのある味わい
香ばしさのある味わい
フルーティーまたは、果実味のある味わい
の4つだ。
また、それぞれわ合わせて使えば色々に表現出来る。
たとえば、シャルドネやピノ・ノワールは、「エレガント」。
カベルネ・ソーヴィニヨンは、「力強く厚みがある」。
ジンファンデルやメルロは、「果実味が豊か」。
グルナッシュやカリニャンなどは、「優雅で果実味がある」。
シラーやマルベックは、「力強く、香ばしい」。
などなど。

「このワインのお味はいかがでしたか」
「美味しいですね、とても優雅で力強く、さらに香ばしくて果実味が豊富ですね」
あまり並べすぎるのは、危険だ。
おわり

※4月11日(月)から15日(金)まで、クアトロはメンテナンスのためお休みさせていただきました。

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ワインの物語~テイスティングのこつ(その4)

2022年04月14日 | ワインの話

ワインをレストランでボトルで飲みたいのだが、ワインのティスティングが堅苦しいと云う声が多い。
しかし、ワインのティスティングのこつを覚えるとこれが中々楽しい。
そこで、クアトロの父がそのこつを伝授しよう。
ワインのテイスティングのさまざまな所作を習得しても、一番困るのが「お味見をお願いします」と云われ感想を述べる時だ。
味見をして、気に入らなかったら交換してくれるのだろうか。
よく聞かれる質問だが、好みと違っていても交換はしない。
抜栓をする前に「こちらのワインでよろしかったですか」と云う一言で、もう契約が終了している。
それでは、ワインが傷んでいるかどうかをチェックすれば良いのだろうか。
もちろん、ワインが傷んでいれば交換してもらえるが、滅多にあることでもなく、ここにも伏線が張られていることがある。
ワインが傷む確率の高いのは古いワインなので、その古いワインを注文すると、すかさず「このワインはビンテージものなので、希に傷んでいることがありますが、それでも注文しますか」と云うような内容を恭しく説明してくる。
ここで、納得しないと抜栓しない。
その味見とは何か。
まず、品質に問題があるかどうかだが、これはかなり飲み慣れた人でないと劣化したワインなど判断できない。
特別に不味い時は、お店の人と相談し双方が納得すると交換することがあるが、これは滅多にない。
それよりも、お味見はワインの温度を確認する作業と割り切るべきだ。
自分の好みの温度で用意してくれたかどうかを味見すれば良い。
ワインは温度で味わいが大きく変わるものだ。
豊潤で香りを楽しみたいワインはやや温度は高め。
酸と甘みに特色のあるものはやや低め。
赤でも白でもこの程度に把握しておこう。
ワインは嗜好品なのであくまでも個人の好みで良い。
「お味見をお願いします」と云われたら、好みの温度で用意してくれたかどうかをチェックしよう。
問題が無かったら、「結構です」と答えよう。
また、温度が好みでなかったら、その旨を伝え、乾杯用に少しだけ注いでもらい、乾杯の後に温度を調節したワインを注いで貰おう。
「このワインだと少し温度が高すぎると思うので、乾杯用に少しだけ注いで、あとは少し冷やしておいてください」
と、いった具合だ。
どうしても「このワインは酸味と甘みと旨みのバランスが・・・」などと感想を述べたいとしても決して止めるものではない。
つづく

※4月11日(月)から15日(金)まで、クアトロはメンテナンスのためお休みさせていただきます。

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ワインの物語~テイスティングのこつ(その3)

2022年04月13日 | ワインの話

ワインをレストランでボトルで飲みたいのだが、ワインのティスティングが堅苦しいと云う声が多い。
しかし、ワインのティスティングのこつを覚えるとこれが中々楽しい。
そこで、クアトロの父がそのこつを伝授しよう。
エチケットの確認を終え、ソムリエがワインを抜栓する。
抜栓したコルクが、テーブルに置かれる。
このコルクには、重要な意味がある。
やはりプロともなると上手に開けることが出来るでしょうと云うデモンストレーションだけではない。
このコルクに、お店の管理能力が語られている。
コルクが乾ききっていないと云うことは、ワインをセラーなりで温度管理が的確であったと云うメッセージがある。
コルクに異臭がないことも重要だ。
そして、コルクの長さはそのワインが長熟させる高価なワインだと云う意味がある。
それでも、短かったり合成ゴムだとしても、高価ではないと云うだけで、がっかりすることもない。
せっかくコルクで品定めを試みようとすると、スクリューの場合も多い。
これも、品質が均等と云うメリットもあり、近代的な作り手と云う評価も与えられる。
また、古いワインの時は、サービス係はうっすらと額に汗をにじませ、お客様に伝えるだろう。
「このワインは古いものなので、コルクが上手く抜けない場合がありますが、予めご了承ください」などと、伝える。
これは、責任回避でもあるが、大目に見ることがマナーかもしれない。
さて、色々と物語のあるコルクに一瞥を与えた後は、いよいよお楽しみのお味見の儀式だ。
サービス係はワインのお味見をお願いしますと云ってくる。
ここからがいよいよ緊張の時だ。
サービス係が、グラスにワインを少量注ぐ。
おもむろにそのグラスの脚の部分を持ち、斜め45度ほどの上方からワインの色を伺う。
次にグラスを鼻に近づけ香りを嗅ぐ。
ここで、一度グラスを鼻から遠ざけて、グラスを時計と反対回りに3回転させる。
そして、今一度鼻にグラスを近づけ、香りを嗅ぎ、流れる動作で、グラスを口に当てて液体を舌に乗せる。
鼻から息を吸い込みながら、液体を飲み込む。
ここまでの所作には、色々と意味があるものだが、茶道の所作のようなもので、手順だけを覚えておこう。
ついに、じっと直立不動でワインボトルを抱えているサービス係に感想を述べる時が来る。
つづく

※クアトロのシェフが、BSジャパネットの料理番組に出演しております。
スマートフォンから「つながるジャパネット」アプリで“キャシー中島のハッピーレシピ”の見逃し配信で視聴できます。

※4月11日(月)から15日(金)まで、クアトロはメンテナンスのためお休みさせていただきます。

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ワインの物語~テイスティングのこつ(その2)

2022年04月12日 | ワインの話

ワインをレストランでボトルで飲みたいのだが、ワインのティスティングが堅苦しいと云う声が多い。
しかし、ワインのティスティングのこつを覚えるとこれが中々楽しい。
そこで、クアトロの父がそのこつを伝授しよう。
さりげなく料理に合うワインを注文すると、いよいよテイスティングである。
ソムリエは、ワインが注文されたものかどうか、エチケットを見せに来る。
エチケットとは、ワインのラベルのことだが、ワインを究めようとする者は、あえてエチケットと呼ぶ。
このエチケットには、ワインの情報がさりげなく記入されているのだが、ここはソムリエを信頼してメガネなどは取り出さずに、頷いておく。
しかし、ここでワインのボトルの形はチェックしておく。
ボトルの形である程度のワインの味わいが推測できる。
ボトルが怒り肩の時は、ボルドータイプのワインで、赤ワインは濃厚で複雑さのある味わい。
白ワインは、爽やかなリンゴ酸が特色である。
ボトルがなで肩の時は、ブルゴーニュタイプのワインで、赤ワインは軽快ながら奥行きのある味わい。
白ワインは、樽熟のやわらかな乳酸が特色である。
これは、フランスワインに限らずに他国のワインも味わいのスタイルからボトルを選ぶ傾向がある。
しかし、色々と例外があるので注意は必要だ。
さらに、細長いボトルはドイツワインで、赤は珍しいが白ワインは、甘みと酸が特色である。
この程度を押さえておき、これ以外のボトルの形は、変わった形のボトルですねとでも、述べておく。
ボトルのチェックが済むと、やっとワインの抜栓にとりかかる。
この時、あまりしげしげと手さばきを見つめていてはいけない。
横目でちらっと見る程度にしておこう。
この間に、ボトルの形から推測出来る味わいを、パートナーとの会話に活かそう。
ボルドータイプのボトルの赤ワインならば、
「きっと、濃厚な味わいだろうね」
ブルゴーニュタイプのボトルの赤ワインならば、
「きっとベリー系のエレガントな味わいだろうね」
とか、ちょっと囁いておこう。
この程度の予測を述べる分には、星占いの文章のようなもので、当たらずとも遠からずである。
それどころか、聞き耳を常に立てているサービス係は、この後の対応に配慮をすることであろう。
必要以上に、サービス係がテーブルに寄ってきて、色々と料理やワインの良い情報やサービスを提供する可能性がある。
しかし、あまりワインの知識を披露しすぎると、サービス係が近寄らなくなる可能性もある。
そのあたりの駆け引きも楽しいものだ。
つづく

※クアトロのシェフが、BSジャパネットの料理番組に出演しております。
スマートフォンから「つながるジャパネット」アプリで“キャシー中島のハッピーレシピ”の見逃し配信で視聴できます。

※4月11日(月)から15日(金)まで、クアトロはメンテナンスのためお休みさせていただきます。

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ワインの物語~テイスティングのこつ(その1)

2022年04月11日 | ワインの話

ワインをレストランでボトルで飲みたいのだが、ワインのティスティングが堅苦しいと云う声が多い。
しかし、ワインのティスティングのこつを覚えるとこれが中々楽しい。
そこで、クアトロの父がそのこつを伝授しよう。
まずは、事前にワインの品揃えの良さそうな店を選んでおく。
店は予め予約をし、その時間ちょうどに着くようにする。
店も予約の時間にベストのサービスを用意しているものだ。
席に着き、ワインリストが出される。
ワインリストは軽く目を通し、価格帯の幅をチェックしておくが、あまり視線が右によって価格に釘付けにならないようにしなくてはならない。
そして、まずは料理を決める。
慌ててワインを先に決めると初心者と悟られてしまう。
食べたい料理なりコースなりが決まったら、いよいよワイン選びだ。
さてここでは無理をせずにソムリエなりサービス係を上手に使う。
先に決めた料理に合わせてワインを選んで貰う。
もしくは、気になるワインなりを、料理に合うかどうかアドバイスを貰う。
また、ワインの価格を指さしこのくらいのものをと伝えるのも有効だ。
ワインが決まったら、いよいよワインのテイスティングである。
つづく

 

※クアトロのシェフが、BSジャパネットの料理番組に出演しております。
スマートフォンから「つながるジャパネット」アプリで“キャシー中島のハッピーレシピ”の見逃し配信で視聴できます。

※4月11日(月)から15日(金)まで、クアトロはメンテナンスのためお休みさせていただきます。

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