茨城県日立市の森嶋酒造は、150年の歴史がある。
日立の海の近くにある蔵で、第二次大戦から復興するおりに、大谷石からなる蔵を造った。
その森嶋酒造の先代社長は横山大観と親交があり、お酒のブランドも“大観”で販売していた。
代が変わり、杜氏の修行をしてきた若い杜氏は、新たな試練に遭う。
東日本大震災で、大谷石の蔵も被害に遭う。
廃業も考えたというが、一から新しい酒造りを決意し本名の“森嶋”のブランドを立ち上げる。
ラベルには、壊れた蔵の大谷石をあしらっている。
震災からの復活、自らの酒造りに一石を投じる心意気を現したとのこと。
この一石は、波紋を呼び、数々の日本酒コンベクションなどでも高い評価を得ている。
クアトロに入荷した“森嶋 純米吟醸 ひたち錦”は、クアトロの夏にも一石を投じる美味しさである。
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