ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

再入荷チーズ~アイリッシュポーター

2019年09月28日 | チーズの話

今日、ラグビー日本チームに立ちはだかる鉄壁がアイルランド。

そのアイルランド出身のジョン・フォードの「静かなる男」はクアトロの父の好きな映画であり、アイルランドへのイメージの原点。

アイリッシュ・バーでポーター・スタウトを飲む屈強な男達。

その中に、アメリカからこの故郷アイルランドに帰ってきた男(ジョン・ウエイン)。

つまらない、言いがかりから凄まじい殴り合いになる。

殴り合って殴り合って男達はアイルランド人の血を認め合う。

そんな映画が「静かなる男」。

後の、高倉健の映画の原点のようなものだ。

アイルランドといえば、ギネスに代表されるスタウト・ビール。

そのスタウト・ビールをアイルランドでは、ポーター・ビールと呼んだ。

実際、荷運び人たちが飲んだ庶民のビールだ。

アイルランド人の血に合うビールである。

そのポーター・ビールにチーズを漬け込んだものが、アイリッシュ・ポーターというチーズ。

ビールがチーズに染みこみモザイクのようになっている。

見た目より味わいは、まろやかで風味が豊かだ。

パルミジャーノのような熟成した風味にビールの香りがほんのりと加わり、香ばしさを感じさせる。

一瞬、マロン・グラッセのような味わいも感じた。

静かなる男のような、強さと優しさをもった「アイリッシュ・ポーター」。

クアトロの父は、このアイルランドのチーズに日本酒でも合わせて、今晩この試合のニュースでも見ようか。

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