ワインの選択が終わり、そのボトルの形態の確認を終え、いよいよワインの抜栓にとりかかる。
この時、あまりしげしげと手さばきを見つめてはいけない。横目でちらっと見る程度にしておこう。
この間にボトルの形から推測できる味わいを、パートナーとの会話に活かそう。
ボルドータイプのボトルの赤ワインならば、「きっと、濃厚な味わいだろうね」。ブルゴーニュタイプのボトルの赤ワインならば、「きっとベリー系のエレガントな味わいだろうね」とか、ちょっと囁いておこう。
この程度の予測を述べる分には、星占いの文章のようなもので、当たらずとも遠からずである。それどころか、聞き耳を常に立てているサービス係は、この後の対応に配慮をすることであろう。
必要以上に、サービス係がテーブルに寄ってきて色々と料理やワインの良い情報やサービスを提供する可能性がある。しかし、あまりワインの知識を披露しすぎると、サービス係が近寄らなくなる可能性もある。そのあたりの駆け引きも楽しいものだ。
つづく