8世紀頃スペインからサラセン軍がフランスに侵攻してくるが、パリの手前ロワール地方で、優勢だったにサラセン軍が突如撤退していく。
その原因は諸説あるようだが、サラセン軍の司令官が命を落としたためだろうと思われる。
サラセン軍が慌てて撤退した後には、山羊と山羊のチーズを作る技術が残される。
そして、現在ではロワーヌ地方は山羊のチーズ・シェーブルの名産地である。
そのシェーブル・チーズも色々とあるが、山羊のエサから工夫をした特別なシェーブルに、数種類のハーブをまぶし熟成させたチーズがある。
ロドルフ・ル・ムニエと云うチーズ熟成士が作った“トム・ド・フォントゥネー・ロドルフ・ル・ムニエ熟成”と云う個人名が付いたチーズがクアトロに入荷した。
その彩りはサラセン皿のようだ。
ハーブの香りがチーズに染みて、爽やかでかつ複雑な風味が素晴らしいこのチーズ。
ここに、ロワーヌ名産の白ワインでも合わせると最高だろう。
歴史のいたずらから生まれたチーズをクアトロで味わってみよう。
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