ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

シュワッチなスパゲッティ

2009年03月20日 | パスタの話

Photo 朝方の雨が上がり、雲が切れて陽が差してきた。風は、北から吹いたり南から吹いたりしている。南風に乗ってやってくるメリー・ポピンズも右往左往していることだろう。
気温は上がり、室内にいても春めいた陽気に汗ばむほどだ。
こんな時は、シュワッチと爽やかな飲み物が欲しい。
食べ物もさっぱりとしたものが欲しくなる。この陽気になると、「さっぱりしたスパゲッティはどれでしょう」というお客様の質問が多くなる。
さっぱりとしたスパゲッティとは油っぽいものでないものを云うのだと思う。その点、クアトロのパスタはどれも油っぽくはない。トマトとチーズのスパゲッティなども、オリーブ油やチーズの脂肪分が多いのだが、さっぱりと食べられると思っている。
そのポイントが乳化にある。油や脂肪分が水性の旨みとよく乳化すると、ドレッシングやマヨネーズの状態になり直接に油の味を感じない。
ここが上手くいかないと、少量の油でもしつこい味のパスタになってしまう。
今日も、三周年企画で“トマトとチーズのスパゲッティ”にオーダーが集中している。シェフは一生懸命フライパンを振り続けている。フライパンの振り方次第で乳化が完成するのだ。
味わいが濃厚なのだが、さっぱりとした味わいのクアトロのスパゲッティを春の兆しの中で味わっていただきたい。
お客様が集中して走り回っている接客係のクアトロの父は、脂汗を流している。この汗はまだ乳化されていない。

コメント
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