前回紹介の「一針薬師石仏」のあった春日社からすぐ近く、瘡神社境内に有る石仏です。
春日社より、田圃を挟んで直ぐ西側の新興団地内に鎮座する瘡神社(くさかみしゃ)は小さな祠に小さな境内・・・正面は柵で閉じられて居るが鍵は懸けられていません。
境内左側片隅に小さな覆い堂が建ち、中に像容も覚束ない風変わりな石仏が安置されて居る。
正面の扉(柵)には、しっかり鍵が降ろされ思うようには撮影出来ませんが・・・・。
高さ134cmの花崗岩自然石の表面に深く二重光背型を彫り沈め・・・・
中にまるでのっぺらぼうにしか見えないような如来像を線彫りにしている。
像は高さ83cm、蓮華座に立つ室生大野寺の大磨崖仏に酷似しているところから弥勒仏と考えられて居る。
見た目、像容はオボロげながら、その繊細な手法や技巧は、前回の一針薬師そっくり・・・
おそらくは一針薬師が中尊でこの弥勒石仏は左側の脇侍として立って居たものと考えられている。
もしそうだとするとこの石仏も有名人の仲間入り・・・。
覆い堂脇にはこんな表示もありましたが、イマイチ説明不足です。
撮影2012.6.10