名張市上三谷、集落入口付近の広場に安置された磨崖の石仏さん。
前回紹介の矢川地蔵の前の道を五分も道なりに奥に詰めると左手斜面上に集落の家並が見える。
新道造成で邪魔に成ったのか、本来の岩面から切り離され、この地に安置、祀られて居る様です。
高さ1.5m、三角おにぎり形に切り離された岩面の上部中央に身の丈40cm程の線彫り地蔵菩薩坐像が刻まれています。
頭上に円頭光をを戴き、写真で見る限り錫杖の持たない矢田寺型の結跏趺坐する地蔵菩薩の様です。
稚拙な線彫り、良く言えばローカル色豊かで素朴な石仏・・・・この道は室生寺四大門の内、北の大門「丈六寺」から室生竜口を越え室生寺へと至る室生古道の一つだったのだろう??
撮影2012.1.7