愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

獅子舞(伊勢大神楽)

2013年01月10日 | 風物:陵墓

僕が物心つくかつかない頃から年に2回必ず家に訪れて来た獅子舞。

僕の山城では獅子舞は正月の風物詩ではなく、田起こしの始まる春三月と刈り取り前の秋九月の終わり。

我が集落も最近では農家の数が僅かで、勤め人が多く昼間戸締勝ちの家が大半、近頃では前もって「伊勢大神楽安田市太夫講社」の差し出しで葉書が届く。

そんなせいか、最近我が集落では早朝に訪れる事が多く、何やら忙しくなって子供たちが獅子舞に着いて歩くと言った昔ながらの景色は見られなくなった

獅子舞の列より一足早く笛を吹く先達が玄関を訪れ、家人が差し出した志納金と引換に「伊勢大神楽」のお札を置いて行く。

暫くすると表がけたたましくなり、賑やかなチャカチャカ、笛や太鼓、鉦のお囃子が聞こえてきて、玄関で獅子が舞い、お祓いをする。

片手に短剣、片手に紙弊・・・・・、一昔前なら、子供の居る家では頭がよくなる様に獅子の口で頭を噛んで貰ったものだが・・・・。

今は昔、我が集落でも核家族化が進み息子世代は別居、小さな子供の居る家など殆ど無くなった。

集落も戸数は何倍にも膨れたが、その大部分は新興住宅、獅子舞など知らぬ存ぜぬ人達ばかり・・・・、朝早くからうるさいと捨て台詞を吐き通勤に急ぐ若者が居たり。

僕らの世代の人間には全く想像もつかない。

これから先も益々やりにくい世の中が進むでしょうが、なんとか残って欲しい懐かしい風俗です。

もう後を追って着きまとうワルガキは誰ひとり居ませんが・・・・。

1軒1軒の滞在時間驚く程短くなったような気もする・・・・・、それは志納金が少な過ぎるからなのかなあ???

撮影2010.9.8/2011.2.22



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