愛しきものたち

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旧美杉村石名原 下垣内庚申堂の六地蔵石幢/石仏 

2014年10月08日 | 石仏:三重

旧伊勢本街道、旧美杉村石名原下垣内の庚申堂に有る石仏さん達。

大阪から奈良県南東部、鄙びた山間部を縫うように伊勢神宮へと続く伊勢本街道・・・・その奈良県から三重県に入ってほんの暫く歩いたところが美杉石名原、伊勢地川右岸、伊勢本街道沿いに軒を並べる下垣内(多分)

集落の東端、道路から一段下がった空き地に簡素な庚申堂が有り、その脇に古びた石造物が並べられて居る。

付近は市街地から遠く離れアクセスも悪く、その分昔日の佇まいを良く残し、田舎好きの僕にには嬉しいところで度々訪れる。

狭い境内で先ず目に付くのは、このローカル色豊かすぎる灯篭型石幢。

近くで産する大洞石を利用、長い竿部の上に中台を置き幢身を載せている。

笠石には饅頭型の自然石を据え、六角に整えた幢身には六地蔵を刻み出しているが、腰あたりで断裂、痛々しい姿と成っている。

六地蔵石幢脇には道祖神の表示が掛けられた双体仏・・・これもローカル色豊かな顔つきですが、阿弥陀と地蔵の双体箱石仏だと思います。

赤い旗の立つ簡素な庚申堂には舟形光背の青面金剛と丸掘りの地蔵菩薩立像・・・・旅の安全の名残か草鞋が沢山かけられて居ます。

向かって左側、庚申さんとして親しまれている青面金剛石仏・・・脇に立て掛けられた古小石仏。

外部の六地蔵石幢や双体箱石仏に比べるとそれほどローカル色豊かでないのはどうしてだろうか??

向かって右側丸掘り地蔵に隠れる様に妙な石仏が置かれて居る。

地蔵の様にも見え、頭部と足元だけが何とか確認出来ますが、躰部はつんつるてんの未完成仏??

もちろん顔だって目も鼻も見当たりませんが・・・。

こういう場所でのんびり諸々想像しながら過ごす時間が大好きです。

撮影2012.6.2



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